となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「神坂雪佳」と一致するもの

2013年09月11日

ダテ型↔帯

 

昨日Facebookに載せていた『南蛮七宝/ダテ型バッグ』。

L1710003.jpg
『ダテ型』

 

製作の際は、普通のバッグと違って、帯づくりと同じように、
着姿をイメージ(お太鼓)をしているような感覚で、帯の柄や裁断箇所を考えます。

また、使う帯地に合わせ、持ち手の革など色選択は、ほぼ帯づくり配色の延長ですし、
デジャブを感じながら、一度製作したモノに付け加えていきます。

 

通常は、帯があって、その柄が良く、『じゃ、バッグも作ってみようか?』
と製作に至りますが、偶然作ってみたバッグの柄が、キッカケになり、

 

『もう少し工夫しながら、帯や着物に活かせないかな?』
とモノづくりのやり直しの起爆剤になることもあります。

 

この神坂雪佳から製作しているのも、そうです。

L1710022.jpg『雪佳/海路市松』

 

以前一度、この柄でモノづくりを進めようとして(今も試行錯誤中)いましたが、
昨日この形のバッグが上がってきた時に、何かヒントになることが、
頭のなかをよぎった気がします。

南蛮七宝と、同じような製作方法では何か違いますが、
なんか出来そうだなぁ。。。

と、今日はまだそんな出だしのモノづくりです。

2013年08月26日

畦から。

 

先週末は出張へ、来週末も出ますので、

なかなか腰を落ち着けてモノづくりが出来ませんが、

ちょっと面白い組織を思い付いたので、現在紋を製作しています。

 

これを見ていて、気が付いた組織です。

DSC00448.jpg

神坂雪佳/畦織』

 

とても人気のある帯で、この色目を出す、風合いを出すために、

様々工夫した組織です。

(しかも最初の組織は、織手がいなくなり、写真は2代目の織り方)

 

この帯のベース部分は、織物で一番シンプルな平織りで作り上げていて、

その上に織り目が斜めに見える『綾織』を乗せています。

 

その考え方を使って、となみ織物の中でも有力な紹巴織を織る。

来週末までの約10日間くらいで、詰めて形を決めてしまいたい所です。

 

帯の配色をしていると、こんな色になりました!と華やかな所が多い仕事ですが、

この組織や糸使い部分は、なかなか表には出てこないのですが、

触った時の風合い、配色の乗り方、結び心地等、とても重要です。

 

試作取って、やり直しての繰り返しをしながら、

早めに完成形に近づけたいと思います。

 

DSC00447.jpg

 

ちなみに、今日はこの帯地とニラメッコすることが多い日でした。

シンプルな何の変哲もないような生地ですが、面白いヒントは一杯詰まっています。

 

2013年03月26日

こんな帯が上がってきました。

 

今までは総紗縫や上品綟といった帯に多かった、

『+汕頭刺繍』ですが、今回は捩り織ではない帯に行いました。

 

今回、ベースとなる帯の製作に多少関わったので、

とても気になる一本です。

 

L1230860-2.jpg

神坂雪佳の世界『海路横段』×汕頭刺繍

 

 

単純に全部を刺繍するわけではなくて、横段に柄に応じているので、

(地がそのままの部分に刺繍を施しました)

動きのある帯になっています。

 

ちなみに、経糸は一切キズつけられず、このようになっています。

 

L1230860.jpg

 

この織物自体、経緯のバランスが非常に繊細な織物ですので、

このように経を綺麗に出すとなると、相当の注意を払わないと、

筋が入ったように見えます(キズです)。

 

ですので、この帯上がってきたばかりの帯を見た時は、

帯一本の長さ(約4m40cm)をずっと一人の職人さんが同じ手で、

高い集中を持って、刺繍を施していく、その姿が目の前に浮かんで来ました。

 

日本もそうですが、段々と腕の良い職人さんが、色々な事情で減っています。

いいものを作るのも残すのも本当に難しい時代ですが、

可能な限り、やって行きたいと思います。

 

 

 

 

2013年01月22日

クラッチバッグ。

 

『よそにある帯地で作った大きいバッグみたいなもの』

と言われることが多いので、紹介するのは気が引けますが、

新作のクラッチバッグが上がってきました。

(今回は中にも特長がありますが、それは後日・・・)

 

用途面、容量からすれば、大きなバッグのほうが当然良いと

思いますが、それでもこのクラッチには特別な魅力があります。

写真を撮っていて、強く感じました。

 

L1180856.jpg

少しフォーマルな帯地を使って製作したクラッチバッグ。

 

物入れではなくて、アクセサリーとしてのバッグも素敵です。

 

本当は、どちらかの写真にしようと思っていたいましたが、

こちらも素敵でしたので、上げておきます。

 

L1180860.jpg

 

こちらに使った帯地は、皆さんご存知の『神坂雪佳の世界』から、

ル・モンド・エルメスでも取り上げられた『八橋』を紬地で織り上げたもの。

 

用ではない美も素敵ですね〜。

 

 

 

 

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2012年11月27日

自分用に・・・。

 

先日上がってきた御召を自分用にと織ってもらいました。

 

L1180368.jpg

『神坂雪佳の世界『海路』/仙福屋の御召』

 

 

柄は神坂雪佳の図集『海路』をモチーフに製作した『波』柄です。

 

ただの市松のように見えても、アップにすると、絶妙な間が空いています。

この辺りが着物にして、おそらく当初の想定以上に柄が詰まって、

息苦しくなく反対にイイ間に見えるのは、自分的に雪佳らしい感覚だと思っています。

 

L1180369-2.jpg

海路より

 

 

 

Image487-2.jpg

 

 

以前、

作った単衣(大活躍中)の御召と市松柄の点で似ていますが、

着た印象はおそらく変わってくると思います。

(また仕立て上がり次第、見てもらいますね。)

 

L1180369.jpg


着尺を広く面で見ても、面白そうな仕上がりになりそうです。

また単衣で。。
 

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2012年09月13日

襦袢の新作/仙福屋オリジナル。

 

社内では、あまり目立たない存在ではありますが、

オリジナルの襦袢が少しずつ良い評判を頂きつつあります。

 

もちろん、帯屋ですので帯柄を中心に考えたものですので、

あまり世間では見られないモノになっているので、

良いのかもしれません。

 

まずは月々の生産本数の決まっている南蛮七宝。

 

IMGP7469.jpg

『唐長文様/南蛮七宝の襦袢』

 

今回の美しいキモノでは、この中の一反が登場しています(P204)。

人気のある色が段々と決まりつつありますが、どの色でも一反持ってしまうと、

他の色も欲しくなるという、不思議な柄の襦袢です。

 

左から2つ目を雑誌に載せて頂いたのですが、

ブルーの南蛮七宝の帯と並んで、ここ最近では一番の反響を頂きました。

 

作家のシリーズで数柄ありますが、

今回は、この2柄です。

 

L1000397.jpg

伊藤若冲の世界果蔬涅槃図

 

 

L1000404.jpg

神坂雪佳の世界/八橋

 

 

両柄ともあまり世間に無い襦袢ですし、

生地も様々こだわり抜いた結果、使っている生地ですので、

柄だけでなくて、着た感触も楽しんでもらえると思います。

 

すこしコストは張りましたが、意外なほど長襦袢は目立ちますので、

興味のある方はこれから、少しずつファンは増えていきそうです。

 

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2012年08月09日

もしかしてブームが来るかも・・・。

 

会社に来られていたお客さんコーディネート。

 

IMGP9056.jpg

 

下が畳なので、少し埋没していますが、

南蛮七宝の御召(薄ベージュ)と神坂雪佳の世界の布袋さん。

 

本社の3F、展示場で合わせていましたが、

 

この帯の中におられる方の力か、そこだけ一種独特の雰囲気が漂っていました。

 

IMGP6574.jpg

(ちなみに本社3Fです)

 

特殊な引箔を使った織物で、現在ではそう簡単には織れませんが、

とてつもなく面白い雰囲気でしたので、コアな人気が出そうな・・・。

 

特に、螺鈿も入っていたりと、結構見ればみるほど、

ハマってしまいそうな布袋さんです。

2012年07月11日

お太鼓。

 

当たり前ですが、

着物の後ろの顔『お太鼓』はとても大事です。

昨日のタレ部分、以上に重要になってきます。

 

帯の柄を作る際、図案を元に紋(意匠図)を作ってから、

試験織、目出しと織っていきますが、この段階が上手く行った場合、

次、主に考えることは、お太鼓のイメージです。

 

図案の段階でも、もちろんイメージしていますが、

モノづくりを各工程で進めている間、ズレていくのが、

このお太鼓の柄です。

 

『神坂雪佳の世界』等に多いお太鼓柄であれば、迷いようもないのですが、

6通、全通になってくると、僅かに柄が上下にズレるだけでも、

大きくイメージが変わります。

 

たとえば、最近織ったもの。だと

IMG_5880.jpg

『しぼ織り』

 

 

どこをお太鼓に出したとしても、変わらないようですが、

随分と違ってきます。

 

IMG_5879.jpg  IMG_5878.jpg

 

 

最近の帯は長いの多少の上下は出来ますが、

それでも、メーカーとして『ここを出して欲しい』というのは、

このお太鼓を作る時に、入れておきたいメッセージみたいなものです.

 

 

今日からしばらく京都から出ていますので、

今年の祇園祭は、テレビで鑑賞になりそうです。

 

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2012年06月06日

神坂雪佳の世界/海路/御召

 

完成は、この6月単衣の頃には間に合いませんが、

9月単衣か袷には間に合う、今から楽しみしている御召です。

 

IMG_5237.jpg

『神坂雪佳の世界/仙福屋の御召』

 

今までは小さめの柄を敷き詰めたものが多かったのですが、

今回は大柄(紋丈の長い)なので、いつもと勝手が違ってきます。

 

柄には、神坂雪佳の『海路』をモチーフに製作していて、

今までの配色に加えてこの図案の由来でもある、

『表情の変わる海』を感じるような色目も加えて、

製作していきたいと思います。

 

帯でも人気のある柄で定番化していますし、これからも大事にしたい柄ですが、

その分、この柄に引きずられて着物の方へも影響しそうなので、ここは

切り替えて・・・。

 

IMG_5332.jpg

 

 

 

 

51NX0VQDHJL.jpg

 ⇒海路

 

 

2012年03月07日

2009年から、製作してきた織物。

 

なかな妥協ができなくて、停止していたモノづくり。

やっと見つかりました。随分と登場が遅れましたが、完成です

(ちなみに、2009年からです)。

一度は完成と思いながら、袋帯まで3年です。

 

 

当初、袋帯にと表の意匠自体は随分と前から出来ていましたし、

目出しや見本としては織り上げた後、素材を少し変えて、なごや帯などで、

商品としていたモノです。

(今、織り上がっている柄はみなさん見られたことがある柄です。)

 

IMG_3569.jpg

『imon袋/はとば立湧』

 

袋にするため、探していたのは、裏地です。

 

いつものとなみ織物/袋帯では、たとえば紹巴織などは、表と裏は同じ織機で織り、

それを両面にして袋帯に仕立てます。

同じ機の同じ糸、同じ職人によって織り上げられるので、

兄弟姉妹のような両面袋帯になります。

 

今回の織物組織の場合、素材や組織の都合上、少々問題が生じました。

(ほとんど起きない僅かな確率なのですが、念には念を入れて。)

 

そこで、つい最近まで異なる織物をしばらく検討していました。

安易に、世間でよく見られる、よそからの仕入れ裏地ということはしたくなかったので、

織物、糸種、地紋等々から検討です。

 

糸種を変え、紬を通したりして風合いを変え、地紋を入れたりと、

様々試して、コストも時間も大幅に掛かりました。が、なかなか決定とならず。

 

最終的に、最適だったのが、身近にあった総紗縫の機で織った無地

だったのは、とても意外でした。。。

(特に自分のブログを読み返すと、すくそこに・・・。)

 

問題なのは総紗縫の製作数が増えたといっても、織上がってくるのは、

そんなに多くはないので、袋帯になるまでが、さらに時間がかかります。

ただ、その分、利点は相当出てきますので、楽しみです。

 

IMG_3565.jpg

『imon袋/千鳥に流水』

 

総紗縫の両面好きな柄を選ぶことができる。

ということは出来ませんが、その分、できない表現が織でできますので、

総紗は総紗、imonはimonというようになるのが目標です。

 

上の千鳥もそうですが、この『sekka(神坂雪佳の世界)』もそうです。

 

IMG_3567.jpg

『imon袋/sekka』

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2012年03月03日

ひな祭りなので。

 

今日は3月3日『ひな祭り』です。

今まで製作した帯には季節や行事に応じた帯が

ありますが、意外に少ないのが、『ひな祭り』を題材にした帯。

 

製作した > 現在社内にあるもので、

パッと思いつくのは、2本くらいなものです。

 

以前に自分で図案家さんへ依頼したもので製作しているので、

よく覚えています。

この時は、本格的なモノづくりし始めて、まだ一年経っていなかった、

かどうか、という新米だったので余計鮮明に覚えています。

 

IMG_3495.jpg

神坂雪佳の世界/立雛図より』

 

雪佳の書いた立雛の衣装をモチーフに図案を書いてもらいました。

帯全体で、流れが切れないように行ったり来たり、工夫をし、

朱と金のバランスを結んだ際のバランスを見て、何度も作り替えました。

 

織は経糸に目立たない程度の金と、緯はシボがでてボリューム感が

地だけで作り出せるほど、筬を打ち込んでいます。

 

大人気という帯ではありませんが、今でも注文がある度に、

コツコツと織り続けている帯の一つです。

2011年11月14日

着物姿を二つばかり・・・。

 

何度目かの登場の帯になりますが、小物や着物や着方によって、

随分と帯のイメージが変わりますし、何度でも見ているうちに、

同じ帯でも新しい気づきがあります。

 

IMG_0812.jpg

神坂雪佳;狗児』

 

 

IMG_0789.jpg

作楽

 

特に柄の中の無地部分の扱いです。

 

今までは、意識せず自然に柄を配置していましたが

(意識していないので配置というのも変ですね)、

最近では、柄を閉じ込めて(制約して)、反対に活かせるように

するようになりました。

 

両者を比べて、結果は凄く変わるかは、柄によっては違いますが、

柄一つ一つの意識する部分というのが増えたと思います。

 

作為的にならないように、意識すると、今度は固くなってしまうので、

その辺りはとてももどかしいですが、最近はちょっとモノづくりが

前に進んだ気がします。

 

 

 

 

 

 

2011年05月17日

広がっていくコーディネート。

 

以前、リメイクした帯のコーディネートです。

 

IMGP4819.jpg

『作楽:投網(帯)×神坂雪佳の世界(着物)』

 

投網は、広がりがある柄で、ジーッと見ていると

網にスーっと吸い込まれていきそうになります。

 

着物も雲のような花弁が全体にフワッと広がっていて、

こちらは周りに、広がっていきそうな華やかさのある着物です。

 

前は、純銀の帯留めに三分紐。

 

IMGP4812.jpg

 

 

お正月にも登場した帯留めです。

 

IMGP4199.jpg

『麹塵染(薄地)』

 

帯の地色が薄いのと濃いのとの違いもありますが、

三分紐を変えるだけで、遠くから見て、受けるイメージが

大きく変わります。

 

上の場合は全体が馴染む感じで、

下はアクセントとなって、主張します。

 

帯留め×三分紐のコーディネートまでは、

製作しているときに、気が回らないことが多いですが、

こうやって上手く合わせてもらえると、帯がイキイキと見えますね。

 

 

 

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2011年02月16日

唐長さんへ

唐長さんへ行ってきました。

 

修学院で、毎年当主が行われている個展です。

普段は非公開の場所で行われて、邸宅内全部からかみです。

 

部屋の真ん中に一筋の光とブルー基調のからかみ、

ラリックのコーディネート。

 

非日常な空間ですが、

ここまで『からかみ』が一杯でも、不思議と圧迫されず、

(圧倒はされますが・・・)

とても居心地のよい時間を過ごさせてもらいました。

 

一緒に行った、唐長初体験の方の、

ハアーという感嘆のため息が沢山聞こえてきました。

 

残念なのが・・・

写真ではあの空気は間違いなく伝わらないので、

中途半端に伝えるのも勿体無くて、

撮る前にあきらめてしまいました。。

 

 

かわりに、頂いたお皿を。。

IMGP4353.jpg

『唐長瓢箪マーク』

IMGP4360.jpg

部屋の色は、ブルーなんですが、この色とも違うけれども、

同じような優しい感じのするブルーです。

(ややこしくて、すみませんm(__)m)

 

近々、単衣用の襦袢を作ろうとしていましたが、

この色目を見て、これを仕立てることに決めました。

(右の薄地の襦袢です)

R0011756.jpg

『南蛮七宝・襦袢/となみ織物』

 

一緒に行っていたお客さんにも言っていましたが、

似た柄のはありますが、

唐長由来の南蛮七宝には、上の瓢箪マークを入れています。

 

ベタな表現ですが、類似品にはご注意下さい〜。

 

と言っていたら、ネット上で

下の神坂雪佳の柄が、そのまま半巾にコピーされていました。

神坂雪佳246.jpg

 

この柄はそのまま雪佳図案を帯にしたのではなくて、

雪佳の書かれた図(横段が独立した物)をモチーフに

作ったものです。

それを図も色もほとんど一緒にして、販売していました。

偶然、似ていたとは言えないものなので、

とても悪質です。

 

ホントにイヤになってきますね。。。

一緒に嫌な気持ちになりたい方は、是非検索してみてください。

(全くオススメはしませんが・・・)

 

 

 

それよりも、こちらを読んで温かい気持ちになった方が、

幸せなので、こちらをおすすめしますね。。

唐長さんのお人柄が伝わってきます。

51QWXTFSN9L._SL500_AA300_.jpg

 

唐長に興味ある方は、ぜひ読んでみてください〜。

 

 

 

 

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2011年01月29日

一歩離れて。

今日は土曜日ということもあって、
京都は ほんの少し、いつもよりも静かな一日です。
ほぼ、一日中図案や配色を見ていました。
R0012786.jpg
一度完成したものの配色をいじってみたり、
(やっぱり、右のほうがイイ。)
P1130540.jpg
骨董品の金具を触って、
図案のモチーフにしてみたり、
と練っていました。
 
この写真を見ていると、
帯ができそうじゃないですか?
 
机の周りも、図案が雪崩を起こしそうなので、
コツコツと整理しながら、よそ見。。
ふとした所に、いいヒントが落ちていました。
前回のこれ関係です
 
明日は今のところ、
休みの予定ですので、
今まで柄を中心に目を向けていた、
『ケルト』。 再度、中身も深化していきたいと思います。
61RpOH242RL._SL500_AA300_.jpg
 
伊藤若冲や神坂雪佳、その他日本関連に関しては、
ある程度バックボーンのようなものは、
意識しなくても、 入ってきます。
 
そこから少し離れた世界のものになると、
なかなか意識していかないと、
上っ面だけのものづくりになってしまいそうです。
 
ちょっと怖いので、明日はしっかりと。。

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2011年01月05日

今日も・・・


今日は新年の挨拶回りを受ける日です。

まだ、本格的には動き出さないので・・・

今日も周りの着物姿を・・・
IMGP4207.jpg
『神坂雪佳の世界』

IMGP4210.jpg
『千寿:桜に輪』


IMGP4211.jpg
『詩情夢二』


IMGP4216.jpg
『金銀花』

個性的なものが集まったので、
見る方の好き好きが出てきそうですね。

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2010年11月17日

恒例になりつつある・・・。 札幌。。

今日まで札幌にいます。
昨日一昨日とイベントがあり、着物姿に囲まれて、
なかなか楽しい充実した2日間でした。

そこで、恒例になりつつある。
うちの帯のコーディネート。。

今回は、個性的な柄の方に協力してもらました。

こんな感じです。

Photo 11月 17, 11 50 34 午前.jpg
『神坂雪佳の世界』

Photo 11月 17, 11 37 44 午前.jpg
『紹巴ペイズリー』

Photo 11月 17, 11 05 39 午前.jpg
『総紗縫』

最後に番外編の自分の着物です。
何度か出てきたましたが、女性ものの小紋を
肩で継いだものです。

Photo 11月 17, 11 47 52 午前.jpg

明日は、再び京都でモノづくりです!

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2010年10月06日

『いいのになぁ帯』 No.3 神坂雪佳の世界


今は京都で、モノづくりに割ける時間が多く、
少しずつですが、いい調子で全体が進んでいってます。

また、合間を見て展示場が静かな時に、
帯に囲まれる時間を作っています。

その時は、ほとんど気になる帯をじっと見ています。

毎回見るものが、一緒というわけではなく、
いつ見ても好きな帯と、最初は何とも思わなかったのに、
ドンドン印象が変わる帯。等があって、
同じ所に同じ帯があっても、イメージが変わったり、と
一人で楽しんでいます。

今日見てもらいたい帯はどちらかといえば、
そのなかでも、後者の印象が良くなるタイプの方です。

IMGP3631.jpg
『神坂雪佳の世界より』

織的は、経糸が紬糸でザックリと織り出したものです。
横糸は紬糸、通常の絹糸、そして薄い箔を通しています。

今日はその織ではなくて、柄の部分に注目です。

この図案は自分の図案の先生が描かれたもので、
神坂雪佳の図案の意匠をモチーフに、再構成したものです。

『図案』自体には、かなり思い入れがありましたが、
紋図を経て、帯にした時は、『あれっ』と特別、
気が行くものでは、ありませんでした。

それが、今では見る度にドンドン細部に目がいって、
惚れてしまう帯になっています。

この帯は、幾つかのテーマが合わさったものなので、
皆さん、それぞれ目の行き場所が変わると思います。

私的には、金の箔が各テーマを区切っていく中、
ちょっとだけ顔をのぞかせている、
銀の雪輪がとても好きです。


最近の自分のモノづくりは、スッキリなものが好みで
どちらかと言えば、図案の好みもそのまま偏っていますが、
こういう少し重めの柄付きも見て、頭の好みを
シャッフルすることも、時々してます。


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2010年08月14日

W金魚。


今日は、ちょっと涼し気なコーディネートをお贈りします。
IMGP3205.jpg
 神坂雪佳の世界より

このコーディネートは、以前に紹介したと思っていましたが、
探しても見つかりませんでしたので、紹介します。
(もし載せていたら、ごめんなさい)

この金魚のモチーフとなったのは、『神坂雪佳の世界/金魚玉』です。
080520_1523~0001.jpg
 →http://senpukuya5.seesaa.net/article/99612846.html

この帯の紋図を製作しているときに、頭の中に、ワーッと出てきた
金魚を帯にしたものです。

大きな方の金魚玉の紋をじっと考えていたから、
頭内が金魚だらけになったのだ思いますが・・・
悩んだおかげで、お気に入りの柄が出来ました。。


このコーディネートには、もう一匹、
前の藻部分に、金魚が・・・
IMGP3213.jpg

そんなコーディネートでした。

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2010年08月06日

夏バテ・・・?

先ほど、東京から帰ってきました。
向こうも暑いと思いましたが、新幹線から降りた瞬間の熱風を感じたら、
やっぱり京都の方が暑いです・・・

ちょっと夏バテになりそうな感じでしたし、海辺のような太陽を
感じながら、うらめしそうに、見上げると・・・

イイ雲が・・・
IMGP3105_2.jpg

じっくり見ると、
IMGP3108_2s.jpg

段々と『雪輪』に見えてくる・・・。
071011_1010~0002.jpg
『紹巴織/雪輪』
というのは、職業病かもしれませんね・・・。

ちなみに、今日上がってきた帯は、雲に見えたりして、

IMGP3080.jpg
『神坂雪佳の世界より/Sekka (八寸)』

やっぱり、夏バテかもしれせんね。。


好きな帯の雰囲気に上がってきました。
柔らかい、優しい色目が上手く行きましたよ。。


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