2013年08月26日
畦から。
先週末は出張へ、来週末も出ますので、
なかなか腰を落ち着けてモノづくりが出来ませんが、
ちょっと面白い組織を思い付いたので、現在紋を製作しています。
これを見ていて、気が付いた組織です。
『神坂雪佳/畦織』
とても人気のある帯で、この色目を出す、風合いを出すために、
様々工夫した組織です。
(しかも最初の組織は、織手がいなくなり、写真は2代目の織り方)
この帯のベース部分は、織物で一番シンプルな平織りで作り上げていて、
その上に織り目が斜めに見える『綾織』を乗せています。
その考え方を使って、となみ織物の中でも有力な紹巴織を織る。
来週末までの約10日間くらいで、詰めて形を決めてしまいたい所です。
帯の配色をしていると、こんな色になりました!と華やかな所が多い仕事ですが、
この組織や糸使い部分は、なかなか表には出てこないのですが、
触った時の風合い、配色の乗り方、結び心地等、とても重要です。
試作取って、やり直しての繰り返しをしながら、
早めに完成形に近づけたいと思います。
ちなみに、今日はこの帯地とニラメッコすることが多い日でした。
シンプルな何の変哲もないような生地ですが、面白いヒントは一杯詰まっています。