となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「若冲」と一致するもの

2009年12月31日

部屋掃除と・・・

大晦日という雰囲気が漂ってこない
今日ですが、こんな感じで天気も快晴です。
1231-2.jpg
やっと年末らしく大掃除に
取りかかれました。

書類や図案類は、とりあえず退避させて、
今、掃除が終わったところです。

その途中で、
来年寅年の帯柄が出てきましたので、
ここに載せておきます。

お正月だともっと華やかなものも、
良いかと思いますが、あえてシックに。。
1231.jpg
以前一度、日記にも登場しましたが、
 ⇨
http://senpukuya5.seesaa.net/article/74747730.html

紋を作っていた頃は、寅年に使えるとは、
思っても見ませんでしたね・・・

掃除した後のイメージは ↓
ブログ1231-1.jpg
こんなところです。

そんなことで、来年もよろしくお願いいたします。

2009年12月14日

京都で・・・

今日は、京都です。

色んな事情から、海外の方が
伊藤若冲の世界』を見に来られます。

若冲というと、海外の評判が日本に入ってきて、
ブームを起こしたものです。

それを意匠にしたモノを装うことに対して、
どんな反応が頂けるのか、
西陣にいると、なかなか無い機会ですので、
楽しみです。

それ以外にも、神坂雪佳唐長の文様も、
世界的にも評価されています。

それらを織で表現した『モノ』
いつもとちょっと違った楽しみです。

また報告しますね~。


タグ: ,

2009年11月27日

『木田安彦の世界』

無数にある、となみ帯の中には、
古典柄からシンプルな幾何学柄、
かなり個性的な柄等々、様々あります。

その中で、人間国宝の作品を意匠としたものなど、
帯を目的に作られていないモノ

(図案として描かれたものでないもの)をモチーフに
製作した帯は、他とは違った存在感を持っています。

ただ、帯にするまでの段階で、相当考えます。
『そのまま使えるし、楽そう。』と言われることも
ありますが・・・、全然そんなことはないです。。。

まず構図がそのままで使えたとしても、
ピタッとくる大きさを決めるだけでも、
微調整に相当の時間がかかります。

上手くクリアしても、必ず問題になるのが、
表現の部分です。

織物ですので、普通に考えても、
色数は大きな問題です。

また、その絵の味を表現する際にも、
作者の意図・表現自体も考えて、進めないと
織物として『何となく気が抜けた』ような帯になります。
これは、完成しないと分からないこともありますし、
すぐに気が付くこともありますし、とにかく気が抜けません。

そんなこんなしながら、すべてクリアして完成した帯は、
やはり愛着がありますし、並べても個性が際立ちます。

例えば、『若冲』の亀図、蟹図、涅槃図、鸚鵡図等々
662282943943577566699541397412730d1.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/105057657.html


雪佳』の金魚玉
080520_1523~0001.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/97441850.html


詩情夢二』より、カマキリ

080617_1211~0001.jpg
http://senpukuya5.seesaa.net/article/100822713.html

となみ織物の中には、そんな柄達が相当数あります。
それらは、全部大好きな柄です。


もう一つ、
今回京都文化博物館で行われているのが、

『木田安彦の世界』

20091126_170856.jpg

帯も、一度紹介しましたが、
とにかく圧倒的な存在感です。

kida120080821174726349.jpgkida220080821174730831.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/105158564.html


博物館では、木田先生の作品を見てもらいつつ
帯も見て頂けるので、ちょっと普段できな体験ができます。

もし、京都来られることがあれば、
是非足を運んでもらえれば・・・と思います。
(帯の陳列は期間限定です。)

明日この帯を製作した時の紋屋さんと
一緒に行く予定なので、詳しくは報告をします~。



61Q4mInxEQL._SL500_AA240_.jpg
木田安彦 木版画集 西国三十三所

タグ: , ,

2009年11月27日

『木田安彦の世界』

無数にある、となみ帯の中には、
古典柄からシンプルな幾何学柄、
かなり個性的な柄等々、様々あります。

その中で、人間国宝の作品を意匠としたものなど、
帯を目的に作られていないモノ

(図案として描かれたものでないもの)をモチーフに
製作した帯は、他とは違った存在感を持っています。

ただ、帯にするまでの段階で、相当考えます。
『そのまま使えるし、楽そう。』と言われることも
ありますが・・・、全然そんなことはないです。。。

まず構図がそのままで使えたとしても、
ピタッとくる大きさを決めるだけでも、
微調整に相当の時間がかかります。

上手くクリアしても、必ず問題になるのが、
表現の部分です。

織物ですので、普通に考えても、
色数は大きな問題です。

また、その絵の味を表現する際にも、
作者の意図・表現自体も考えて、進めないと
織物として『何となく気が抜けた』ような帯になります。
これは、完成しないと分からないこともありますし、
すぐに気が付くこともありますし、とにかく気が抜けません。

そんなこんなしながら、すべてクリアして完成した帯は、
やはり愛着がありますし、並べても個性が際立ちます。

例えば、『若冲』の亀図、蟹図、涅槃図、鸚鵡図等々
662282943943577566699541397412730d1.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/105057657.html


雪佳』の金魚玉
080520_1523~0001.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/97441850.html


詩情夢二』より、カマキリ

080617_1211~0001.jpg
http://senpukuya5.seesaa.net/article/100822713.html

となみ織物の中には、そんな柄達が相当数あります。
それらは、全部大好きな柄です。


もう一つ、
今回京都文化博物館で行われているのが、

『木田安彦の世界』

20091126_170856.jpg

帯も、一度紹介しましたが、
とにかく圧倒的な存在感です。

kida120080821174726349.jpgkida220080821174730831.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/105158564.html


博物館では、木田先生の作品を見てもらいつつ
帯も見て頂けるので、ちょっと普段できな体験ができます。

もし、京都来られることがあれば、
是非足を運んでもらえれば・・・と思います。
(帯の陳列は期間限定です。)

明日この帯を製作した時の紋屋さんと
一緒に行く予定なので、詳しくは報告をします~。



61Q4mInxEQL._SL500_AA240_.jpg
木田安彦 木版画集 西国三十三所

タグ: , ,

2009年10月21日

コーディネートを

昨日の打ち合わせで、
HPをもう少し活かしていこう~。
という話でまとまりました。

その中で『やろう』、と決まったことは、
追々HPが変わっていくと思います。

その中で一つ個人的に、やりたいことがあります。
それはコーディネートをもっと集めてみたい!
ということです。

帯、着物、帯締め、帯上げ、草履、着方、等々、
すべてが全く同じことはまず無い思います。

そう考えると『今日のコーディネート』は一瞬で、
着られる方のお『顔』も考えると、
毎回異なるコーディネートと言ってもよいかもしれません。

そんなコーディネートを残していきたいし、
素直に自分が見たい、と思っています。

実際に着物を着た着姿が一番良いのかもしれませんが、
他にも置き撮りで、例えば新作の帯に、着物を合わせたもの、
など、他にもなにかできそうです。

まず最初は、皆さんに、
『着物って素敵だなぁ』、や
『次の休みきたくなった!』と言ってもらえるくらい
の着姿を集めるところから・・・、始めたいと思います。

と言っていたら、
目の前にこういうコーディネートが・・・

IMGP2521.JPG
紗紬帯(『伊藤若冲の世界』)+御召です
(基本織の御召で、さらに後から染めをしたもの)。

帯留は、ト音記号(銀素材)
それに、シンプルな縞の三部紐。

お太鼓は・・・
IMGP2523.JPG

実際の感じは、
帯の色はもう少しグレーがかった色目ですが、
それでもとてもまとまりの感じるコーディネートです。

と、素敵な着姿の人を見つけて、
紹介したいなぁと、思っています。

なかなか、顔を出すのはOKをもらえないので、
その辺りは着姿の雰囲気を見て
想像してくださいね~。

このコーディネートコーナーは、どんな形になるか、
わかりませんが、今からスタッフ試行錯誤していきたい、
と思っています。

昨日の麹塵の着物(男物)は、とても好評です。
まだ手は通していませんよ・・・。
楽しみにしています。

2009年10月09日

若冲展(2009年度版)。

伊藤若冲展を行うにあたって、
本社の3階展示場を大幅に陳列直ししています。
(というよりも、総入れ替え

スタッフ4~5人で丸一日かかった準備ですが、
いつも帯がずらっと並んだ景色が、スッキリとして、
帯・着物が一柄ずつはっきりと見えます。

業者向けの場合、色々なテーマがあって、
それごとにブースで区切って、並べています。

今回とは目的が違いますが、たまにスッキリも、
『変わった感』がして、気持ちイイもんです。

普段を見慣れていて、今の状態が初の人には
『商品ないなぁ』とボソッと言われそうですが・・・。

商品というより、作品を見せる美術館のような
雰囲気に近いですよ。

自分が使ったのも数多く並んでいます。

例えば、の尻尾、とか・・・

改めて並べてみると、
共通して、とにかく全部シンプル

自分の傾向が分かり易すぎて、
恥ずかしい気もしますが、
そんなのも含めて、楽しいですね。

今のところ、全部は写真でお見せできませんので、
入り口付近の写真を載せておきますね。

IMGP2082.JPG


ちなみに、準備中はこんな感じで、
こちらが話しかけても、かなり迷惑そうな
雰囲気が漂っています・・・

IMGP2067.JPG

これだけ揃うことは一年に一回あるかないか
なので、皆さんに喜んでいただけそうです。

とても楽しみですね~。

2008年度版に続き、
今回は2009年度版です。

2009年10月08日

若冲2

IMGP20821.JPG

IMGP2075.JPG

IMGP2074.JPG

2009年09月28日

若冲見に行く信楽

ご無沙汰の日記更新です。

なにをしていたのかというと・・・
しばらく、京都から行ったり来たりとしていました。

昨日は、呟いていた通り
信楽の『若冲ワンダーランドへ』

京都から、車で1時間ちょっとくらいの山の中に
ある『MIHO MUSEUM』です。

山の中の写真はちょっと紅葉している位で、
割愛して、まず駐車場に車を止めると見えてくる、
『白象』。
IMG_5094.JPG

これだけで、わくわくしてきます。

かなりの山奥なので、
基本的にワザワザここにいる人は、
『それだけ若冲が好きなんだ~』と思うと、
妙な親近感が湧きます。


とても気になっていて、しかも
一度も来たことがない美術館なので、
ちょっとソワソワしながら、中へ。
IMG_5096.JPG
まずチケットを買って(1000円)、
本館?までは、歩くか電気自動車か。。

新しいモノ好きとしては、当然電気自動車にのります。。

坂を上って、ちょっと進むと
普通とは違う、イイ感じのトンネルに入っていきます。
IMG_5122.JPG

快晴なので、とても気持ちのいい風を受けながら、
橋を通り過ぎていきます。
IMG_5102.JPG

この辺りまで来て、風を受けて、
車に揺られていると、これだけでリラックスです。

若冲が見れる!という最初のテンションの高さを
抑えることができて、良いのかもしれませんね。

IMG_5104.JPG

IMG_5113.JPG
(入った所)

メインの『象と鯨図』ももちろん良かったのですが、


個人的には、
662282943943577566699541397412730d1.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/105057657.html

『橡に鸚哥図』(赤い鳥の帯)の実物を
目のすぐ前で見れたのが、良かったと思います。

2周回って見ても、
鳥肌が立つぐらい感動で楽しめました。

若冲好きの方は、是非見てください。

もう一つ、若冲展と併設で行われていた、
ソグド人について、学芸員の方に話を聞いたのも、
興味深かったです。

今日も若冲を思い出しながら、
買ってきた画集
51E3W7XCJSL._SL500_AA240_.jpg
以前からものとを見比べる日になっています。
(写真のモノはプレミアが付いて、
定価の10倍近くなっています。。。)


以前、上野で見たのは、三年も前です・・・
(早いなぁ)

 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/22549014.html

2009年08月01日

半期もおわり・・・

となみ織物の半期が終わりました。
今日は棚卸です。

『五代目日記』を検索すると
計五回も取り上げています。
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/pages/user/

社内は、大変バタバタとしています。

毎年、大掛かりにしているので、
大変なのですが、普段目にしない
埋もれた柄を探せることは、とても良いことです。

見慣れていたはずの柄でも、久しぶりにみると、
新しい発見があるのは、毎度のことですよ。

他にもちょっと可哀想ですが
完全に忘れていたりする柄もあり、
『オッ~』と反応できることが、毎回あります。

昔の帯や図案、紋図、糸など
歴史が積み重なっているので、
それを浴びるように見れるので
とてもいい時間です。

まだ今のところ『これは!』というのは、
ありませんが、楽しみです。


話は変わりますが、昨日『仙福屋』のアップされる
新作商品をじっと見ていました。
(多分、スタッフはやりずらかったと思いますが・・・)

その中の『若冲モチーフの帯留
見ていました。
0907_01.jpg 0909_01.jpg

0910_01.jpg 0908_01.jpg
硝子を使って、高熱に熱し、
一つ一つの細かい作業の積み重ね
製作していきます。

この技術自体は昔からあるもので、
それを限界まで遣い切り作ったというのが、
帯留から伝わってきます(気みたいなもの)。

この帯留をされた時に、帯が負けない様に
帯からも気が伝わるようなこだわりを込めていきたいと
思います。

ちょうど、半期で気が緩みがちなので、
気を張るイイ機会です。

明日から、もう一度再スタートです!

2009年06月01日

二回の図案を使った帯を発表しました。

恒例の美しいキモノは、
伊藤若冲の世界』の新作

美しいキモノ09’6_.jpg

そして、恒例の
きものサロンは『夏号』はお休みですので、

今回は
61kHkXq758L._SL500_AA240_.jpg
(家庭画報 2009年 07月号)(6月1日発売)
へ掲載しました。

記事自体は見ていましたが、
本の中に掲載されているのを見ると、

いつもと違う中ほどの場所に載っていますので
突然現れるように思います。
(探していたら、ビックリしました・・・)

premium.jpg
こういう感じです。

実際記事の色目は、もう少し白が立っていて、
バッグと日傘とのコントラストが効いています。

『総紗縫premium(プレミアム)』

真ん中にある『総紗縫』は、
手で少しずつ施した刺繍が入っていて、
近づいて見ると、気が遠くなるような細かさです。

柄に刺繍してあるのと、
柄以外に刺繍してあるのと、
2タイプです。

帯柄のデザインを見ながら、
柄が活きるように、考えています。

帯の図案一回でなく、さらにもう一度、
合わせて『2回の図案』を使ったような帯です。

工程的にも帯で織り上げてから、
さらに二か月以上、掛かりますし、
なかなか上がってきません。

まだ限定数しか製作していませんが、現在
数本総紗縫をお持ちの方に人気があります。

なかなか希少性の高い帯ですので、
見かけたら、手に取って是非見てもらいたい、
と思います。

今回は、いつもと違う所に載せましたので、
記事への反応も変わり成功だと思っています。

それと・・・、
時期もそうなので、総紗縫を使った
日傘利休バッグへの反応も抜群です。


もう次の『秋の帯』を決めていますよ・・・

物凄く話題作になっていますが、
芝生の上で読む本も良いモノです。

Image509.jpg
本の中に
巻きこまれてしまいました。。。

今、2の途中でもうすぐ終わってしまうのが、
勿体ない気がします。

タグ:

2009年05月20日

今日の京都は、夏号にふさわしい暑さです。 美しいキモノ掲載。

今日の京都は30度くらいありそうな
『夏』と思っていたら、

いよいよ、誌面上で新作の発表です。

今回は・・・

美しいキモノ09’6_.jpg


伊藤『若冲』です。

何度か取り上げてきましたが、
いつもと違い、夏らしくシンプルな配色と柄です。

経糸も横糸も出来る限り軽く、生地は薄く、
ハリもある、という所に最大限に気を使い織り上げました。


jyakuchu4.jpg
この日記内でも様々、取り上げてきましたね。。。
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/pages/user/search/
   

冲の・・・

『鯉図』
http://senpukuya5.seesaa.net/article/109369286.html


『鶏図』

http://senpukuya5.seesaa.net/article/111307517.html


『鮎図』
⇒まだ、取り上げていませんでしたか・・・?
 (そろそろ、時期なのでまたupします。。)

とすべて、自分で関わった帯ですが、
今回の雑誌デザインは商品部の部長です。

雑誌の中で見ると、白が目立ち、シンプル
とってもいい感じのデザインだと思いますが、

皆さんはどうでしょうね?
これからの評判がとても楽しみです。

ちなみに、以前両方で比較した記事です↓
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/68170520.html
  (結構珍しいことだと思います。)

恒例のきものサロンは『夏』はお休みですので、
この夏は家庭画報に掲載予定です。
(6月1日発売予定。)

いつもと異なる所なので、
これはこれで、今からのお楽しみです。

2009年04月28日

仕事も食も、めーいっぱいな日。

昨日一日は、
京都→東京→後楽園→板橋⇒横浜

と移動していました。
明日まで横浜です。

GW中ですが、もちろん仕事です。

その内容は、まだ公表できないのですが、
近々また発表できると思います。


ここから下は、あまり仕事ではない、
昨日の横浜話です(3人で動いていました)。

朝京都を出て、移動移動だったので、
お腹が減って、ビールも美味しく
090427_2131~0002.jpg
 ↑2件目の焼き鳥

090427_2158~0002.jpg
 ↑3軒目のラーメン

その勢いで横浜のお店四軒ハシゴしました。。。
(食べだけで、10時には帰りました。)

完全にカロリーオーバーです。。。。
(大反省中です。)
朝になっても、当然胃がめーいっぱいです。

そんな中、うちの帯をじーっと見ていると、
この帯に
親近感が湧きましたので、
載せておきます。

 ↓ 『伊藤若冲の世界』 蛙
Image3351.jpg
もちろん、満腹の蛙ではないのですが、
何となしに、気持ちが分かりそうな。。。

Image3361.jpg
水辺で、虚空見て佇む蛙。。。
今日の自分の気分に重なりそうです。


もう一つ、今日は・・・

新しい羽織がデビューです。、
のちほど、それもお披露目します。

まずは、消化です。

2009年04月23日

撮影してはる横で・・・

会社の前の寺ノ内通りで、昼休みの間、
新作のショールの撮影を行っていました。

人通りは少なく、静かで天気も撮影日和↓
IMGP1755.JPG

まずは、着姿を載せておきます(before)。

藍染の無地大島+『伊藤若冲の世界』袋帯(紬)
IMGP1718.JPG

帯留は、石のようなモレッティガラスの帯留。
IMGP1719.JPG
三分紐はオフホワイトに、グレーのライン。

1、さて、一つ目のショールは青を基調にした暈し。 
  刷毛で、すべて人の手で染め上げたものです。
IMGP1729.JPG
透け感のある生地に透け感のある色目。
好きな色目です。

2、二つ目は、薄いグレーと淡いピンクを
 ステンドガラス風にしたものです。
IMGP1733.JPG

3、薄いグレーベースの暈しです。
IMGP1737.JPG

透け感はあるのですが、防水加工もしてあります。
塵よけ、ちょっとした雨除けにも、いいかもしれませんね。

4、クリームを基調にしたもの。
IMGP1740.JPG
濃い地とは、合わないかな?と思っていたのですが、
ハマってます。白部分がポイントに・・・

優しい上品な感じがしますね~。

5、そして、最後はモノトーンで絞めです。
IMGP1747.JPG
ぼかしとぼかしの間に、境界がないので、
全体がゆったりと流れるような感じを受けます。

濃い地の着物とは、まるでセットのようなハマり方です。
と、撮影組の横で呟きながら見ていました。

『生地の薄い塵よけやショール』は、
帯がチラチラと透けてみえます。

帯作りしている側からすると、帯が見える方が
やっぱり嬉しいですね。

手で一つずつ、それも生地を濡らしながら
刷毛で染めていきますので、全く同じものはできません。

ある程度は作り手が決まった柄を
頭の中に描いていても、手の動き等の偶然
出来上がりに影響を与えるのも面白い所です。

皆さんの好みの色や刷毛の目があれば、
嬉しいです。

それでは
午後からは、進みかけのモノづくりをしていきます。。

2009年04月20日

最後の組織変更。

『雪輪と梅』をモチーフにした帯というのは、
世間に沢山あると思います。

『雪輪』の柄。
と言えば、夏の柄。

それに、『梅』を加え、
季節的に幅広く使える実用的な柄です。

自分が製作した中にも、同じモチーフの
お気に入りがあります。

とても好きで、織り方を変えつつ、
何度も帯にした柄です。
Image293.jpg
『組織』を変えては、新しい空気を入れて
少しずつ変化している帯です。

この柄は、
これが最後の組織変更になると思います。

変えるたびに良くなるというよりは、
大きく趣きが変わっていってます。

変遷をずらっ~と並べようと思っていましたが、
人気のある柄で、今現在手元にないので、
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/67130153.html
  (一本上げておきますね。)  

また、織り上げた時に紹介しますね。

織り上げた帯を、職人が経糸を櫛で、
一つずつ揺らしてくので、地に味があります。

Image294.jpg
 ↑微妙な揺れが分かりますか?

シリーズ名は『白黒紬』。
コツコツと製作しているシリーズです。

特徴は、あまり色目を使わず
重量的に軽くシンプルな仕上げました。

普段着に気軽に結んでもらえるのと、
小物を活かしやすい帯です。

 ちなみに、一番手前の『雪輪』が一番人気です。
   (雪輪一つ一つが異なってみえるので・・・)

小さい雪輪を囲むように、大きな雪輪(グレー部分)が
入っていますが、これは右付き、左付きと交互に。

若冲『鯉』
と同じような柄付けにしています。

結構のこの柄付け、自分的には、好きですね。。

結ぶ時はほとんど関係ないのですが、
そこもまた好きな感じです。

2009年03月07日

トラの毛

皆さんの声を頂いて
製作しているモノづくりもしています。

例えば、話を頂いてすぐに形にしているのが、
mini懐紙入れ』。

元々小物入れを製作しようとしていた、
サイズとほとんど同じでしたので、

少し細かい変更等をして製作中です。

皆さんのご意見が、新しいモノを生み出したり、
今まで製作していた企画

金曜日にUpされていましたが、
『伊藤若冲の世界』より、

虎の毛並みをモチーフにした帯です。

以前、製作途中や完成の時に日記に
書いていましたね。。

 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/74747730.html
   (これが紋の段階)

 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/90733481.html
   (そして完成)

その帯地を手元に持っていたいのと、

帯よりもサイズを小さくしても、
柄に迫力があることを見て思い、

『懐紙入れ』にしました。
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/g68353/list.html

女性でも男性も
持って頂けるようにしています。


今の所の評判は・・・

『是非持ちたい!』
という人、半分と、
『自分は・・・だけど、人にあげたい!』

という人の半分に、すっぱり分かれます。


2008年12月26日

クラッチバッグの続き

以前、若冲のクラッチバッグを紹介しました。


とても評判が良く、

持った感じ
  +
見た感じ
  +
アクセサリーの一つ
としても、
満足ができるモノでした。

これに続くものとして、
帯地を選び製作してみました。


その中から、一つ紹介します。
(あれから少しクラッチに対して、知識も付きましたよ。)

IMGP1533-1.JPG
アジアとヨーロッパの中間のような柄です。
(図案のモチーフもそこから来ています。)

IMGP1536-1.JPG
経糸の素材を変えて入れていますので、
地の部分に動きができました。

出来上がりを見て触ったところ、
本当に『手に持つアクセサリー』になりました。

来年の小物作りもこのクラッチバッグのように、
もう少し用途を絞ったモノも製作したいと思います。

2008年12月16日

答えは、『SIPPO!』

昨日の帯意匠の答えは・・・
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/111259722.html

正解は、ニワトリです!

081216_0956~0001.jpg

と言っても、

『???』

となるかもしれません。

正確な答えは、

ニワトリの『尻尾』です。

若冲が生涯書き続けた作品の中でも、
モチーフとして代表的な『ニワトリ』

尻尾です。

こんな尻尾とか
081216_0957~0002.jpg

こんな尻尾とか
081216_0957~0003.jpg

こんな尻尾です。
081216_0957~0001.jpg

小物にも、いいかなぁ~。
と一人、尻尾を見ながら考えています。。


2008年12月15日

待望の柄。

にらめっこしていた糸を使い

織り上げた組織
織
↑こんな織です。


それを使って、織り上げた柄。
画像-0068.jpg
が上がってきました。

ある意味、待望していたものです。

さて、
何の柄に、見えますか?

2008年12月09日

若冲イメージ。

2か月ほど前に、イメージだけを伝えた帯締めが
ようやく上がってきました。

『伊藤若冲の世界』をイメージしたものです。
081206_1403~0003.jpg
墨色の帯締めに、細くなった所へ、
撚り房が三又に分かれています。

思っていた通りの上がり方でしたので、
ちょっとビックリしたのですが、とてもしっくりきます。
(あくまで写真上ですが)

通常は、色目であったり、
組であったりが少しずれて、そこから修正するのですが・・・

今回は、完璧です。
(繰り返し、写真上で)

遊び心があり、しかも着姿の大きなポイントになるという
かわった帯締めです(赤い筋が意外にイイですよ)。

若冲基準の草履、襦袢、この帯締めと、
ちょっと面白・変わったものが集まってきました。。

京都より暖かい函館からでした。。

2008年12月03日

本社に若冲の間、出現! (2008年度版)

本社の展示場3分の2使って、
『若冲の間』を作りました。

となみ織物本社は、
普段、入ってもらえない所ですが、

3日間だけの限定の陳列です。

若冲の間1
 ⇒クリックすると写真が大きくなります。

若冲の間2
 ⇒クリックすると写真が大きくなります。

IMGP1485.JPG
 ⇒クリックすると写真が大きくなります。

社内はちょっとしたお祭り騒ぎで、
昨日一日は、バタバタとしていました。

来られた方が喜んで頂けると、
期待しています!

ちなみに、うちのスタッフは全員見に行って、
写メを撮って、楽しんでいましたよ。。

上の写真はホンの僅かですが、
それでも、少しワクワクして頂けると嬉しいのですが・・・

本当に素晴らしい柄ばかりですので、
柄・アイテムの増減はしながらも、

続けていきたいシリーズですね。

  1 2 3 4 5 6  

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...