2011年11月15日
『若冲の世界+悠翔織』
出張から帰って来てみると、こんな新作が上がっていました。
『伊藤若冲の世界』
自分では、この帯製作には関わっていませんが、
織自体が特殊な紹巴織でまだこれから発展していく組織で、
さらに柄モチーフが『若冲』。
物凄く惹かれる帯です。
この織物も織れる職人は少なく、
と織り組織の話をはじめてもイイのですが、それよりも、
柄から来る存在感が半端無く強烈です。
地色と陰部分の黒、それに葉の部分のオフホワイト、
表立って目立つ色目はそれだけですが、悠翔織の特徴でもある
『引き箔』がアクセントの頂上を引き上げ、地の紬が底部分をグッと引下げて、
アクセントのとても強い、迫力の帯です。
昔からどうしても作りたかった柄があって、それを今までは、
どの織り組織で織るのか、悩んでいましたが、この柄を見た瞬間、
前に進みそうな感じがしました。
この織り組織は、とことん柔らかく作れば柔らかく、
とがらせようと思えば、どこまでも。となかなか面白い織物です。。。