となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』 > 撮影してはる横で・・・

2009年04月23日

撮影してはる横で・・・

会社の前の寺ノ内通りで、昼休みの間、
新作のショールの撮影を行っていました。

人通りは少なく、静かで天気も撮影日和↓
IMGP1755.JPG

まずは、着姿を載せておきます(before)。

藍染の無地大島+『伊藤若冲の世界』袋帯(紬)
IMGP1718.JPG

帯留は、石のようなモレッティガラスの帯留。
IMGP1719.JPG
三分紐はオフホワイトに、グレーのライン。

1、さて、一つ目のショールは青を基調にした暈し。 
  刷毛で、すべて人の手で染め上げたものです。
IMGP1729.JPG
透け感のある生地に透け感のある色目。
好きな色目です。

2、二つ目は、薄いグレーと淡いピンクを
 ステンドガラス風にしたものです。
IMGP1733.JPG

3、薄いグレーベースの暈しです。
IMGP1737.JPG

透け感はあるのですが、防水加工もしてあります。
塵よけ、ちょっとした雨除けにも、いいかもしれませんね。

4、クリームを基調にしたもの。
IMGP1740.JPG
濃い地とは、合わないかな?と思っていたのですが、
ハマってます。白部分がポイントに・・・

優しい上品な感じがしますね~。

5、そして、最後はモノトーンで絞めです。
IMGP1747.JPG
ぼかしとぼかしの間に、境界がないので、
全体がゆったりと流れるような感じを受けます。

濃い地の着物とは、まるでセットのようなハマり方です。
と、撮影組の横で呟きながら見ていました。

『生地の薄い塵よけやショール』は、
帯がチラチラと透けてみえます。

帯作りしている側からすると、帯が見える方が
やっぱり嬉しいですね。

手で一つずつ、それも生地を濡らしながら
刷毛で染めていきますので、全く同じものはできません。

ある程度は作り手が決まった柄を
頭の中に描いていても、手の動き等の偶然
出来上がりに影響を与えるのも面白い所です。

皆さんの好みの色や刷毛の目があれば、
嬉しいです。

それでは
午後からは、進みかけのモノづくりをしていきます。。

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