2011年05月24日
久々に若冲に触れる。
『伊藤若冲の世界』として、様々な帯を作ってきました。
モチーフがモチーフだけに、そのままを活かしたモノもありますし、
(それでも糸で表すには相当難しいですが・・・)、
若冲を題材に帯・着物へとアレンジしたもののあります。
どちらの場合をとっても、若冲に触れられている時間は、
幸せです。
今回も、ここ一週間は、相当量の若冲資料に当たっています。
具体的な柄は、
今までの砂糖鳥や鸚鵡のシリーズです。
『伊藤若冲の世界』
最近は帯留めも人気ですが、作っている時は、
形もそうですが、それ以上に『色と空気感』に注意をしています。
『伊藤若冲の世界』
実際の実物を見た時に感じる『やつ』、なのですが、
こればかりは人それぞれもあり、どれが正しいかは、
作った後、周りの反応で測るしかありません。
たまに、修正をかけることもありますが、その時は大概、
形は上手く行ったけど、何かどこかちがう・・・。です。
もちろん、コピーをしたみたいに、全く同じ様に製作しても、
同じことを感じますので、この辺り雲を掴みに行く感じです。
先日も言われた、唐長さんの『南蛮七宝』も、同じようなもので、
似たものと、となみさんのとは、柄は似ててもやっぱり違うね。
という所の空気感なので、自分もよく分かっているのですが・・・
なかなか今回も詰まっています。
そこを越えれば、あともう少しで完成です。