となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「rococo」と一致するもの

2016年11月16日

紅葉にハマる。

昨日の午後、橋本関雪さんゆかりの月心寺で着物撮影をさせて頂きました。
場所は京都市と大津市の間、逢坂の関です。


IMG_8973.jpg
大津絵の帯も制作していますので、思わず反応してしまいます。)

ここで撮らせて頂いたのは、結城紬にしぼ織『Rococo』を合わせたコーディネート。
お茶席ではD型バッグ(だて)や数寄屋袋。それと羽織も・・・。

京都市内の紅葉がおそらく来週くらいが一番のピークだと思いますので、
車の中では『もう一週後だったら、最高やのになぁ・・・。』と言っていたら・・・。

この通り。

DSCF0197.jpg

午前中は雨だったお陰で、苔の濃いみどりに、オレンジ、赤。
空気中の塵も落ちたのか、濃厚な紅葉に囲まれてしまって、しばらくは本目的の撮影を
忘れて、パシャリパシャリ。完全に紅葉に呑まれていました。

池の中の鯉と水面に映る紅葉を眺めたり、見上げるお茶席と紅葉の赤に見とれたり・・・と。
しばらくは違う方向へカメラが向いていましたが、ちゃんと気を取り直した後は(苦笑)、
帯、着物、小物の撮影も十分に撮らせて頂きました。

いやー、ホントに秋ですね。
昨日撮った諸々は、後日少しずつ紹介させて頂きますね。

2015年12月22日

しぼ織も備忘録が必要です。

 

ずっと課題だった『しぼ織でやりたいこと。』これで解決とまではいきませんが、随分進んだかもしれません。今日も来年に向けての備忘録的に・・・。しぼ織で課題もしくは掘り下げられていないのは(自分の中で)、①細かさの限界と②しぼ目のコントロールです。しぼ織自体、会社的にはそこまで柄数が作れていない中、個人的には紹巴織に続く製作をしています。今までの技法を踏襲しても、まだまだ新しいモノづくりはできますが、一方で、完成したとしても使われるか分からない、でも有用そうな技法の可能性を探ることも大事です。そのためには上に挙げた①②は試しておきたいことです。

 

ちなみに、しぼ織を作り始めの頃、金唐革をイメージ、手探りの紋作りをしていました。織り上がってから、気が付いた偶然の要素の要素もありましたが、しぼ織の新しい指標となった帯がこれ。

 

 

DSC05502.jpg
『Rococo/しぼ織

 

 

 

今度は偶然には期待しない様に、ちょっとずつ積み上げていきます。

 

 

写真ではまだ最初の試験段階ですが、試験を織り、生地をお湯に通し、しぼを付けた。その段階で上記①②をチェックしていきます。

 

P2030131.jpg

 

 

ここから、意匠の大きさ、糸の使い方(今のところ同じ)、素材。微修正に掛かり、図案を作って、本番の帯へとなります。この技術を使って何をするか?まだスタートでもありませんが、今日のところはそこへ行くための第一歩。備忘録です。

 

 

2015年05月12日

パレット−1。

 

今日のFacebookにUPしている帯話です。

 

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【Rococo/しぼ織

この帯は御召緯を使って織り、織り上がってから、お湯の中に通し生地を縮めて
しぼを作るシリーズです。

 

この『御召緯』は、非常に希少だ。
そんな話は何度か書きましたが、それよりも先に、
予想外に、この中に使用する、ある一色の『箔』がなくなってしまいました。

職人がいなくなったではなくて、原材料が無く作れない、ためです。

 

西陣にも出入りしていて、他の業界にも詳しい方(どの業種か判る方は分かりますね。)
が、よく言われることは、『西陣はつぶしが効く。』ということです。

西陣の会社は一社で全てをまかなうのではなく分業制です。
そのため、どこかの工程が無くなると、本来はモノづくりが止まります。

分かりやすく言うと、紋屋が無くなると、意匠図が作れなくなる。
整経屋がなくなると、経糸の手配ができなくなる。等です。

 

それを良い言い方では工夫、悪く言えばごまかし、ながらやってきました。
(もちろん他へしわ寄せが来ることもあります。)

 

今回はそこまで大変なことではないのですが、その箔が無くなると、
当たり前ですが、今まで通りには、その色が作れなくなる=『その帯』が作れなくなります。

 

これまでも、そういった事態は何度も起きていて、(ダメですが)ある程度慣れています。


しかも、そういう問題が起きた過程で工夫することで、新たなモノづくりのキッカケが
ポンとできることもあるので、全くダメとはいいませんが、
やはり今まで出来たことができなくなる。
表現の手数が減る、
パレットの一色が無くなるような感じで、少々イヤな感じがします。

 

DSC05204-1.jpg

 

今回も今の色では少し単純になり過ぎるため、箔の上に通す緯糸を調整したりして、
元の色に近づける、もしくは全く違う色にする。ということで進める予定です。

 

もし、同じ帯を同じ配色で作るとなったときでも、今後はほぼ一から。
そんな状態になることが予想されますので、それなら新しい意匠を作ろうか。
そういう風にポジティブに考えていきたいです。

 

もうやってる、と言われそうですが、その場合にはさらに。。。

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2013年12月13日

しぼ織つづき

 

なかなか進まない帯・組織もありますが、ある程度順調に進んでいるのが、
『しぼ織』。なんやかんや言いながら手堅く柄が固まっていきます。

 

以前、何度紹介した『Rococo/しぼ織』。

 

1424395_595118920524897_189903420_n.jpg
Rococo

 

この帯は箔と色糸、地色が上手くハマってくれたので、お太鼓にした時に力強く、それでいて
綺麗にまとまってくれます。

 

似た帯を作っても面白く無いので、配色自体は似てしまいましたが、柄と地色が下から
湧いてくる、そんな流れを帯に持たせてみました。

 

基本的に立涌っぽい柄ですが、葉の葉脈や色の抜け方を工夫して、流れが出ていると思います。

 

IMG_4178.png

『作楽/しぼ織』

 

もう少し配色に透明感を持たせて作りたいので、地に僅かブルー系で沈ませるつもりですが、
全体のイメージはこんな感じになると思います。

 

しぼの作り方も地の紋次第で面白いことが出来そうなので、遊びながらやってみたいと思います。

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2012年11月09日

出張準備。

 

明日から出張へ行きますので、

その準備をしていた所、それとなく帯と着物が置いてありました。

 

合わせてみると・・・

 

L1180038.jpg

ROCOCO帯/チョコミント×柿渋紬』

 

少し前に作った唐草の紋ですが、個人的にとても気に入った意匠ですので、

様々な配色で織っていて、色により、全く雰囲気が異なります。

 

ミント色の箔を使い(地色はチョコ色)織っています。

 

全く同じ物が大量生産できるような素材だと別ですが、

『箔』というものは、少しずつのロットでしか作りませんので、

上のように気に入った色ができた場合、『再度同じ色を』と思って、

作っても、またちょっと感覚の違ったモノになってしまいます。

 

この帯を誰か持って行きそうな気配もありましたが、

今回の出張でこの帯とあと何本かは、一緒に連れていきたいとおもいます。

 

2012年10月18日

シボをコントロール。

 

社内スタッフから依頼がありましたので、

御召緯を使ったモノづくりで、新しいものを試みています。

 

 

以前も書きましたが、この織物は①まず御召緯で帯幅よりも、

広く織り上げます。

お湯に付けて、糸が縮むのを利用して、

シボ(皺のような地紋)を入れて行きます(その後、帯幅に広げます。)

 

※この緯糸は、今ではとても少なくなって、このようなやり方で、

シボを付けるところも、少ないです。現在はフィルムを織り込んで、

熱をかけ縮めるというやり方が多いようです。

 

L1001453.jpg

『きりこ』

 

お湯に付けて縮む糸を完璧にコントロールするというのは、

とても難しく、なかなか思い通りには行きません。

この織物を最初織った頃も、その通りで帯にはなりませんし、紙をクシャクシャに

丸めた感じなっていました(それはそれで面白かったですが。。)。

 

しばらく、しぼしぼROCOCOなど、新しい柄を作る度に、

紋を使って新しい縮め方を作っては帯にしてきました。

 

今回も糸との格闘ですが、目出しを見ていると、

ちゃんと個性が出ていますので、上手く行ったかな?と思っています。

 

 

 

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2012年10月06日

『Rococo/一色の唐花』

 

 

L1001191.jpg

Rococo/一色の唐花

 


以前、『絶妙な配色で止まった(消えそうな色)』帯(上の写真)の裏を

Facebookに載せていました。

 

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  →FB9月21日記事へ

 

この生地自体は、まず御召緯を使い、広巾に織ります。

それを通常であれば、お湯にくぐらせ、生地を縮めてから、再度帯幅に引っ張り、

表地と合わせ、袋帯にしていきます。

 

ただ、今回は縮む前に染めを掛けながら加工を行うので、

とても困難でした。職人には『染めてるそばから、縮むし、むりやで』

と言われながら、加工です(特に特殊なものなので、余計に難しい。)。

 

それを職人さんに工夫してもらい、イメージ通りのモノを作ってもらいました。

 

袋帯になると・・・

 

L1001199.jpg

『Rococo裏地×経錦(着物)』

 

風合いも表と合わさって、となみ織物ではシボで織物を作りのも珍しく、

風合い自体も独特ですので、これから楽しみな織物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2012年09月06日

消えそう・・・。

 

『消えそう・・・』な色の箔を使って、

地色には馴染んでしまうか、すこしだけ前に出るか、

という微妙な色を合わせて、織った帯です。

 

L1000225-2.jpg

Rococo

 

もうちょっと濃い地色にしても良かったのですが、

そうすると普通の帯になってしまうか、単なる地味な帯になるか、

なので、その際どいところがこの帯の持ち味ですが、この一本に関しては、

上手く行ったと思います。

 

ただ、箔がこれだけで終わるので数本もない、帯になってしまいそうです。

 

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2012年07月03日

少し、しぼみ過ぎ。

 

半分、実験のような地紋を試したかったので、

作ってやってみました。

 

御召を緯を使った纐纈です。

『ROCOCO』や『しぼしぼ』と同じ組織ですが、

上記のように、上手くいっているモノを少し触っています。

 

IMG_5745.jpg

 

織り上がった後、御召緯の特徴を使って、お湯に付け、糸を縮ませています。

仕立てをするには、全然幅が足りないので、もう少し工夫が必要なのですが、

柄的に、色気が出てきたような感じがします。

 

通常の織物と違って、縮むという、完全には予想し切れない要素が入ってくる

のも、この織り方の特徴ですが、今回も楽しく振り回されています。

昨日に続いて・・・。

2012年04月16日

しぼしぼの少し先。

 

今年前半、帯にするのが楽しみな織物の一つです。

 

IMGP7265.jpg

 

この織り自体は、今までの『ROCOCO』や『しぼしぼ』

といったのと同じ織りですが、それよりも単色&シンプルに、

また、柄のメリハリについての考え方を変えて、紋を作りました。

 

 

IMGP7266.jpg

 

柄は、壁画をモチーフのもの、今の段階では濃淡の少ない色目なので、

メリハリが少なく、ピンときませんが、もう少し色目に差を付ければ、

面白そうな帯になると思います。

 

まだ、上の写真は、お湯に通して、縮めて再度伸ばす、という

しぼを付ける工程は経ていないので、検品、その他の後、できるだけ早く

職人さんへ出して、最終段階へ詰めていきたいと思います。

 

せっかくなので、この生地になにか名前をつけてあげたいですね。。。

 

 

2012年02月07日

御召緯のあと。

 

御召緯を使った織物。

『しぼ織』『Rococo』がありますが、勿体無い&悲しいことに

キズ物がでてしまったので、本仕立をしました。

 

IMG_2891.jpg

 

この柄をお太鼓柄なので、バッグや草履の花緒、にしようという、

迷いもなく、『はい、本仕立。』という風に。

 

普通に結んだり、変わり結び程度は、この織物を作った際に試し結び

という実験は何度も行いましたが、この帯でも通常はしないことを

して見たいと思います。

 

と言っても毎日、結び続けるとか、その場で異なる変わり結びを何回も

やり続けるとか、です。

 

IMG_2892.jpg

 

絹の弱点でもある、擦れに関しても御召緯のシボと糸の綴じ方で、

随分と軽減されていて、ちょっと楽しみな実験です。

 

今日は、もう少しで出張へ行ってきます。

モノづくりの現場です。

 

 

 

 

2011年12月07日

しぼしぼ具合。

 

御召緯を使ってシボを付ける織物があります。

強く糸を撚って、糊付けしているを広幅で織って、

それをお湯に付けるとと、撚った糸がするすると縮み、

生地も今までの幅を保っていられず、一緒に縮む。

 

イメージとしては、そんな織物です。

IMG_0499.jpg

『御召緯の織物』

 

『着る物』として使うと、表面には立体感があり、単なる縞柄一つとっても

表現が優れていて、インパクト大です。

ただし、しぼをやり過ぎてしまうと、ゴワッとしてしまうので、

上写真の無難に羽織になっています(これは、まだ着物でも可能です。。)

 

帯地は、結びにくくなるまでは、思いっ切り良く、しぼしぼを付けることが

できます。

 

ですので、しぼの具合は『着る物として』以上『結びにくくなるまで』まで、

です。

 

今までも『しぼ織』や『Rococo』などで、十数柄と作っていて、

今人気のあるものは・・・。

 

この柄です。

IMG_1523.jpg

 

もう少しすれば、結ばれたところを見ることが出来るかな?

と思いますが、写真でもわかる『しぼ具合』としては、程良く良好。

という感じです。

 

最近ではこのように予想通りにいくものが、

ほとんどですが、最初の頃は小さなモスラみたいになって、

絹糸が先祖返りしたような感じのモノもありました。

 

ある程度、地紋や糸の使い方で、この『程良く良好』に落ち着くことは、

そう難しくなく(問題は帯地の幅くらい)、次の目標はと言うと・・・。

 

『程良く良好』から『モスラ』の間のどこで落ち着かせるか、

という問題です(その方向違いが、結びにくいゴワッと、という所かな?)。

 

 

裏地も、進みましたし。

IMG_1007.jpg

 

この織物は視界良好です。

2011年07月06日

メルマガ、やっと書き終えました、、

 

今月は、相当時間が掛かってしまったメルマガ。

やっと書き終えました。遅れてしまって、すみません。。

 

今回、登場は『総紗縫』です。

もう何度も紹介したシリーズですが、少し線を引き直して、

もっと『となみ帯』について、深化させていきたいと、

思っています。

 

R0013331.jpg

 

最近は、総紗縫に近づかないで、Rococoばかりだったので、

これを機にもう一度、製作したいと思います。

今日もある人から、『総紗の面白い帯、作って。』と言われましたし。。

 

新作案は溜まっているので、しばらくこれらを形にしていきたいと思います。。

 

メルマガには、他にもこないだ登場した『帯留め』の仲間たちと、

宿題の小袋も登場です。

 

 

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2011年06月21日

しそちょういろ。

 

自分で配色をするのではなくて、

イメージであれこれと伝えて、試験裂を取ってみると、

面白いものが上がってくることがあります。

 

これは、その一つ。

 

IMG_5105.jpg

Rococo?』

 

『始祖鳥みたいな・・・』

という要望をしたのですが、始祖鳥が分からない・・・。

という返事が返ってきました。

 

分からなくても、全然構わなくて『しそちょう』という音の響きが、

良くて帯にしたかったのですが、そこはそれなので、イメージを伝えて、

織ってもらいました(言われる方はイヤな要望ですね〜)。

 

全く完成から程遠い処にあるものですが、たまにはこういう製作過程なのも、

完成品と比べてもらえて、いいかもしれませんね?

 

それと、もう一つがこの『星』。

木花の裏地になっている柄ですが、

IMG_5127.jpg

木花:星』

 

配色を変えて、青が立つ配色にしています。

ちょっと分かりにくいですが、上も下の写真も通常帯には使う機会の

少ない色目ですので、並べると社内の中にある帯内で、

とても目立った顔をしていますよ。。。

 

 

 ☆昨日の蛍がとても人気だったので、発想を元にする柄を考えています。

  総紗縫で、季節感が感じられて、素材を活かして・・・

  なかなか難しい〜。

 

 

 

 

 

Rococoの記事

 →http://www.kyo-tonami.com/mt/mt-search.cgi?search=Rococo

 

木花の記事

 →http://www.kyo-tonami.com/mt/mt-search.cgi?search

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2011年05月30日

Rococo3

 

最近、楽しくハマっている組織が『Rococo』にも

使っている『しぼ纐纈』。

 

図案を考えたり、素材を探す時間を最近は取っているので、

面白い(自分判断ですが・・・)モノが上がってきています。

 

IMGP4901.jpg

『Rococo3』

 

 

従来使わない色目を組み合わせて、製作したので、

従来無い雰囲気の帯が上がってきています。

 

青〜紺〜茄子紺・・・。どう言って表現したら良いのか迷う地色に、

時間を掛けて探した白の素材が、浮いてくるような柄です。

 

入れたかった白は単発で見ると、とても元気が良くて、

他を消してしまいそうだったので、上から糸を通して、

少し抑えてみたりと、極力使いたい『白』をそのまま使いました。

 

昨日、この織りを初めて見せたのですが、とても評判が良かったので、

しばらくは、この組織にハマっていたいと思います。

 

2011年05月21日

Rococo2

 

昨日に東京に入って、今は郡山にいます。

明日の晩には、京都へ帰りますが、

こっちには久しぶりに会える人が多くいはるので、

楽しみにしています。

 

しばらくは京都にいて、昔みたいに長い出張は

随分減りました。その理由の一つがモノづくりです。

 

今までの慣れたモノづくりであれば、短期集中で大丈夫ですが、

新しいもので、特に最初の織りの具合(風合いとか流れなど)を

決める時は、やっぱり、じっと集中する時間が欲しいです。

 

と、今はその時間が取れるので、この前に紹介していた

ペイズリーの帯も早速配色を手直しして、表だけですが、

完成しました。

 

IMGP4836.jpg

『Rococo』

 

連続して、長時間この織物に関わってこれたので、

最初のイメージとほぼ狂わず、いい感じで仕上がって、

とても満足しています。

 

IMGP4840.jpg

 

こだわりは、箔・緯糸との合わせている所です。。。

 

 

 

 

2011年05月10日

Rococo 一柄目

 

前回紹介した時から、修正をして、

Rococo』一柄目完成です。

 

www.momolog.jpg

前回のRococo(一本目)』

 

この帯シリーズの特徴の色目を少し修正して、

ボリューム感の感じ方を変えてみました。

 

IMGP4789.jpg

 

左は、同柄の別配色。

薄青い箔を使って、同じ素材だけれども、涼しげさが漂うように、

同系統の糸も交えながら配色しています。

 

角度を変えると、ボリューム感は伝わるかな?

と思って、もう一枚撮っています。

 

IMGP4800.jpg

 

横糸に通す御召緯を縮めることによって、

しぼを出している織物です。

 

そのために、ある程度は計算して、隆起を作っていますが、

細かいところなどは、思っていた以上に細かいしぼになって、

遠くからでも近くから見ても、味が出ているのが分かってもらえる

と思います。

 

特に、唐花内の色糸と箔との使い方が特殊ですので、上に載っている

色目がジワ〜と染み出ているような感じになってくれたのが、

とても気に入っています。

 

今までの自分のモノづくりとは、ちょっと異なったものですが、

新しい視点も増えましたので、次に作るものに良い影響があると

思っています。

 

 

それと、もう一つ手掛けようとしているのが、この柄です。

 

IMGP4803.jpg

 

昔の帯の試験織です。

 

今、図案家が書かはるモノとは、少し違った匂いがして、

これを活かして、この『Rococo』の中に加えられるかもしれません。

 

かなり手を加えないと、難しいと思いますが、自分でイチから作るものと、

リメイクに近いものとを組み合わせて、新しいものをまた作っていきます!

 

まずは、素材を探します〜。

 

 

 

 

2011年05月06日

休み明けの目覚まし。

 

とてもGW休暇とは言えないGWであっという間に

終わりました。

 

そして、今日からは通常の流れに戻っています。
 

今は電車で金沢へ移動していますので、

これは車内で書いています。
 

 

連休も含め、数日まとまって休みが続くと、

新しい帯や見本裂、配色替えなどが

まとまって上がってきますので、午前中はその確認です。

 

以前も書いていたものも、ちょっと完成度が進んだり、

と、休みボケ無くテンションが上がります。

 

特に、Rococoの一本目や、この唐長文様に関しては、

なかなかです。


 

下のモノは、紹介してから何度か短い目出しを取って、

最終に決定したものです。

 

www.momolog.jpg

『Rococo』

 

当初はかなりアクセントとなる色を青、緑(それに赤)に決めて

織ってみましたが、残念ながら、予想よりも

収まりの悪い色になってしまいました。

 

そこで、色をちょっと中間色に近付けたのが上の写真です。

最初は超・個性的だと言われていたことからすると、

とても合わせ易くなった、と思います。

 

この辺りの個性と合わせ易さのバランスは、

最近、最後まで悩む所です。

 

また、この帯は特殊な帯なので、

これからさらにもう一手間を掛けて、

しぼを付けます(御召緯とお湯の力で)。

 

その時にまた印象が変わるので、

それは金沢から帰った時のお楽しみです。

 

他にもこの帯の箔が製造されていないので、

またふさわしいモノを探すか、作るか、

という問題もありますし、まだまだ前途多難です。

 

 

 

2011年04月28日

Rococo

常に新しい物づくりを・・・。

と思って、今、取り組んでいるのが、

このシリーズです。

 

IMG_4770.jpg

『Rococo(ロココ)』

 

名前の響きも可愛い感じがしますが、由来はロココ様式からきています。

あくまで、モチーフにしたいと思っているので、外枠は残しつつ、

モノづくりしていきたいと思っています。

 

例えば、この時代を最後に一度失われてしまった、金唐革とかは、

思いっきり影響を受けそうですし、今から自分でも楽しみにしています。

 

まだ、一柄完成しただけで、アイディアだけですし、

GWの間に、具体的に詰めていきたいです。

 

他にも、図案まで行っていないモノが沢山ありますし、

やることの多そうな休みです。。。

 

 

 

 

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