2011年05月10日
Rococo 一柄目
前回紹介した時から、修正をして、
『Rococo』一柄目完成です。
『前回のRococo(一本目)』
この帯シリーズの特徴の色目を少し修正して、
ボリューム感の感じ方を変えてみました。
左は、同柄の別配色。
薄青い箔を使って、同じ素材だけれども、涼しげさが漂うように、
同系統の糸も交えながら配色しています。
角度を変えると、ボリューム感は伝わるかな?
と思って、もう一枚撮っています。
横糸に通す御召緯を縮めることによって、
しぼを出している織物です。
そのために、ある程度は計算して、隆起を作っていますが、
細かいところなどは、思っていた以上に細かいしぼになって、
遠くからでも近くから見ても、味が出ているのが分かってもらえる
と思います。
特に、唐花内の色糸と箔との使い方が特殊ですので、上に載っている
色目がジワ〜と染み出ているような感じになってくれたのが、
とても気に入っています。
今までの自分のモノづくりとは、ちょっと異なったものですが、
新しい視点も増えましたので、次に作るものに良い影響があると
思っています。
それと、もう一つ手掛けようとしているのが、この柄です。
昔の帯の試験織です。
今、図案家が書かはるモノとは、少し違った匂いがして、
これを活かして、この『Rococo』の中に加えられるかもしれません。
かなり手を加えないと、難しいと思いますが、自分でイチから作るものと、
リメイクに近いものとを組み合わせて、新しいものをまた作っていきます!
まずは、素材を探します〜。