となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「しぼしぼ」と一致するもの

2013年02月12日

ミルクティ色

 

しぼ織りのペイズリー柄を製作中ですが、

その前に少し寄り道して、この『象帯』を・・・。

 

L1180601.jpg

『象のしぼしぼ帯』

 

配色替えしています。

 

個人的にとても上手く行ったと思っている配色をイジるのは、

このイメージがこびり付いているので、非常に難しいのと、

まだ上の帯はほとんど発表していませんので、その前に作るのも・・・。

 

と色々と悩むところはありますが、

それでも好きな帯に関しては、色を変えたのも欲しくなってしまいます。

 

思いっきり失敗もしましたが、一応見れる段階の目出しがこれ。

L1230236.jpg

 

 

上・中・下と三段に配色を分けています。

(区切りのような横段も三色なので、合計6つの見本)

 

一番上は、まだ入りたての新人さんに勉強してもらうための配色。

(組み合わせ的には、とても面白かったのです。次は上手くいくかもですね。)

 

ベースとして考えたのは、真ん中の地色がベージュっぽいものです。

ちょっと思っていたよりも、細かい所がキツイ色になったので、修正。

 

そして、微修正後はこれ。

L1230241.jpg

『しぼしぼ象帯/作楽』

 

しぼ織りの場合、御召緯を使っているので、この後お湯に通して、

シボを付けます。

 

その際、多少地色がわずか変わる恐れがあるので、『完成』とは言いませんが、

だいたいのイメージ通りになった配色です。

 

その色は、ちょっと前に私用で作った大島のミルクティ色。

実物と比べると、だいぶん変わるかもしれませんが、頭のなかでは、

こんな感じになっていますので、これで良いと思います。

 

完成まで後、ちょっとです。。。

 

 

 

 

もう一つ面白いものがありますが、

風邪が残っているのか、体調不良気味なので、

明日楽しみにしていてください〜。

 

年のせいか、治りにくい!

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2012年12月11日

しぼしぼの帯、コーディネート。

 

コーディネートしたものとか、お客さんに撮らせてもらったものは、

Facebookへ上げるようにしていましたが、今日はこちらで。。

 

以前、製作していると書いていた象のしぼしぼ帯です。

(象はお太鼓の真ん中にはいないで、馬がいますので、

『馬の帯』でも良いのですが。やっぱり、象の帯です。)

 

表の完成自体は、ちょっと前でしたが、裏地の緯使いや染めの方法等で、

少々手間取って、しばらく裏地のない状態でした。

 

L1180602.jpg

『象のしぼしぼ/作楽×久米島紬』

 

裏の素材と織りを従来のモノと変えましたので、このコーディネートは

試し結びという側面もありました。

 

写真で見てもらっても判るように、お太鼓の形を作るのにも全く問題なく、

新しい試験は上手くいきました。

 

この帯は、しぼを糸の縮みに全てを任せてしまうのでなくて、

かなりの部分を紋を使い柄に応じて糸が縮むように操作しています。

 

伝えにくい表現ですが、仕立て上げ、お太鼓に結んで帯を立てると、

味のある陰影の付いた、立体感が表現できていると思います。

(説得力のある立体感みたいな感じです。。)

 

お腹部分には、腹紋とヴァイオリンの帯留めとのコーディネートをしていますので、

こちらは、近日中に、またFacebookにアップしたいと思います。 

 →http://www.facebook.com/tonamiorimono

 

多くのファンができる組織になることを楽しみにしています!

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2012年10月18日

シボをコントロール。

 

社内スタッフから依頼がありましたので、

御召緯を使ったモノづくりで、新しいものを試みています。

 

 

以前も書きましたが、この織物は①まず御召緯で帯幅よりも、

広く織り上げます。

お湯に付けて、糸が縮むのを利用して、

シボ(皺のような地紋)を入れて行きます(その後、帯幅に広げます。)

 

※この緯糸は、今ではとても少なくなって、このようなやり方で、

シボを付けるところも、少ないです。現在はフィルムを織り込んで、

熱をかけ縮めるというやり方が多いようです。

 

L1001453.jpg

『きりこ』

 

お湯に付けて縮む糸を完璧にコントロールするというのは、

とても難しく、なかなか思い通りには行きません。

この織物を最初織った頃も、その通りで帯にはなりませんし、紙をクシャクシャに

丸めた感じなっていました(それはそれで面白かったですが。。)。

 

しばらく、しぼしぼROCOCOなど、新しい柄を作る度に、

紋を使って新しい縮め方を作っては帯にしてきました。

 

今回も糸との格闘ですが、目出しを見ていると、

ちゃんと個性が出ていますので、上手く行ったかな?と思っています。

 

 

 

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2012年07月11日

お太鼓。

 

当たり前ですが、

着物の後ろの顔『お太鼓』はとても大事です。

昨日のタレ部分、以上に重要になってきます。

 

帯の柄を作る際、図案を元に紋(意匠図)を作ってから、

試験織、目出しと織っていきますが、この段階が上手く行った場合、

次、主に考えることは、お太鼓のイメージです。

 

図案の段階でも、もちろんイメージしていますが、

モノづくりを各工程で進めている間、ズレていくのが、

このお太鼓の柄です。

 

『神坂雪佳の世界』等に多いお太鼓柄であれば、迷いようもないのですが、

6通、全通になってくると、僅かに柄が上下にズレるだけでも、

大きくイメージが変わります。

 

たとえば、最近織ったもの。だと

IMG_5880.jpg

『しぼ織り』

 

 

どこをお太鼓に出したとしても、変わらないようですが、

随分と違ってきます。

 

IMG_5879.jpg  IMG_5878.jpg

 

 

最近の帯は長いの多少の上下は出来ますが、

それでも、メーカーとして『ここを出して欲しい』というのは、

このお太鼓を作る時に、入れておきたいメッセージみたいなものです.

 

 

今日からしばらく京都から出ていますので、

今年の祇園祭は、テレビで鑑賞になりそうです。

 

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2012年07月03日

少し、しぼみ過ぎ。

 

半分、実験のような地紋を試したかったので、

作ってやってみました。

 

御召を緯を使った纐纈です。

『ROCOCO』や『しぼしぼ』と同じ組織ですが、

上記のように、上手くいっているモノを少し触っています。

 

IMG_5745.jpg

 

織り上がった後、御召緯の特徴を使って、お湯に付け、糸を縮ませています。

仕立てをするには、全然幅が足りないので、もう少し工夫が必要なのですが、

柄的に、色気が出てきたような感じがします。

 

通常の織物と違って、縮むという、完全には予想し切れない要素が入ってくる

のも、この織り方の特徴ですが、今回も楽しく振り回されています。

昨日に続いて・・・。

2012年06月19日

しぼしぼの象。

 

お会いすること少ない。

『象の帯が欲しい』という人に連続してお会いしてしまいましたので、

それをキッカケに、自分の中のやろうかな?という気持ちと、

一緒に製作している帯です。

 

最初はガネーシャみたいなインドっぽいものを思い浮かべて、

図案を作ろうか、とやっていたのですが、何を作っても、

しっくりと来ないので(どんな着物にも合いそうにない・・・)、

以前からあった図案から、今、余計だと思うモノを

徹底的に引いて引いて、シンプルにしてみました。

 

IMG_5538.jpg

しぼしぼ/行進』

 

何も残さないつもりで、シンプルにしたつもりでしたが、

織り上がってみると、それでも充分に大事なものが残っているので、

この図案を描かれた方の力を、とても感じることができました。

 

この作業は年間何回もしない作業ですが、ちょうど図案を描いていく、

工程を反対にしていくようなモノなので、意外なほど気を配る作業です。

 

織り上がりのイメージはありますので、

この帯に関してはもうまもなく完成となります。

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2012年04月18日

うえに羽織るもの。

 

今日の京都は快晴。

IMG_4553.jpg

 

久々に暑い、という感覚を思い出しました。

一日中、良い感じです。

 

桜も少し残っていて、絶好の着物日和だったので、

きものの上に羽織るものを撮ってみました。

 

前回の評判も良かったので、今度はもう少しカメラを引いています。

 

IMGP7295.jpg

南蛮七宝三重紗→羽織』

 

動くと、真価が出る三重紗。

これはホントに素晴らしい組織です。

 

 

IMGP7237.jpg

『御召機の紗+防水→雨ゴート』

 

Facebookでもとても人気のあったコーディネートで、

帯の柄がチラッと見えるのが、素敵です。

 

 

 

IMGP7303.jpg

『御召ちりよけ』

 

次回メルマガ用のついでで撮らせてもらいましたが、

帯が見えて、個人的にはとても好きな塵除けです。

 

抜染の白い柄が帯の上に乗って、チラチラ飛んでいるいるのも、

特徴的です。

 

今日は、そろそろ先日の『しぼしぼ』がしぼしぼになって、

上がってくると思います。

 

楽しみです。

 

 

 

2012年04月16日

しぼしぼの少し先。

 

今年前半、帯にするのが楽しみな織物の一つです。

 

IMGP7265.jpg

 

この織り自体は、今までの『ROCOCO』や『しぼしぼ』

といったのと同じ織りですが、それよりも単色&シンプルに、

また、柄のメリハリについての考え方を変えて、紋を作りました。

 

 

IMGP7266.jpg

 

柄は、壁画をモチーフのもの、今の段階では濃淡の少ない色目なので、

メリハリが少なく、ピンときませんが、もう少し色目に差を付ければ、

面白そうな帯になると思います。

 

まだ、上の写真は、お湯に通して、縮めて再度伸ばす、という

しぼを付ける工程は経ていないので、検品、その他の後、できるだけ早く

職人さんへ出して、最終段階へ詰めていきたいと思います。

 

せっかくなので、この生地になにか名前をつけてあげたいですね。。。

 

 

2012年04月03日

雨の日にはカラフルな・・・。

 

IMG_4167.jpg

 

今日の京都は昼から嵐ということで、

午前中に外へ出る用事は済ませて、社内で仕事です。

 

その午前中に、いつもは『こういう感じで、こんな色目で・・・』

と製作を依頼している帯留め職人さんの作品を見せてもらいました。

 

その中から幾つか、どうしても欲しくなったのがあり、

仕入れをさせてもらってきました。

 

一つがこの『ごきげんなかたつむり』。

 

IMG_4157.jpg

『しぼしぼ × ごきげんなかたつむり(モレッティ)』

 

まず、自分では思いつかない雰囲気・・・。

 

なんとも言えない表情とカラフルさに惚れてしまったので、

『ほしい!』という方が現れるまで、目立つところに飾っておく予定です。。。

 

いつもよりも少し大きめサイズですので、そのコーディネートの

ためにも、ちょうどイイ着物で通りかからないかな?

とおもっていましたが、さすがの嵐なので、また明日以降に。。。

 

 

何に合わせるかは、ちょっと考えていませんが、

お洒落ものであれば、そんなにアカンやろ、というものは

無いと思います。

2012年03月26日

十字十、本仕立て

 

2月に本仕立てした帯を結んでもらいました。

 

IMG_3942.jpg

しぼしぼ十字十

 

御召糸を使って、しぼを付けています。

十字柄の部分と白地の部分とは、しぼの具合を変えています。

 

タレ部分が一定したリズムのしぼ、十字部分はランダムに見えるような、

しぼを糸や紋、で表現しています。

 

そうすることで、お太鼓にした際、十字柄が浮いた筏のように見えて、

しぼの川を漂うようなイメージになったのでは?と思います。

 

あまりとなみ織物らしくない柄なので、『それって、どこの帯?』

と聞かれたそうですが、これからも時々はこういう帯も

作っていきたいと思います。

 

IMG_3943.jpg

 

大島紬と反対色で合わせても、しぼが効いているせいか、

この写真以上に、馴染んでいます。

 

帯留めは漆を使ったもので、桜の花びらモチーフです。

これもまた、しぼの川を流れていっているような感じになっています。

 

 

 

 

 

 

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2012年02月24日

縮めて広げる。

 

IMG_3252.jpg

『作楽/しぼしぼ

 

しぼ織です。

 

御召緯を緯糸に使い、帯巾も通常の帯よりも広く織ります。

その後、生地を湯に通して、キュッと一度縮めてから、再度帯び巾に広げる。

という製作方法を用います。

 

縮めた時に付く、シワ感この織物の特徴になっていて、それ自体で味わい、

があり、また結んだ後も、シワが目立ちにくい。という利点もあります。

(個人的には触っていると、このシボの手に当たる感覚がすきです。)

 

柄を作る際には、縮む際の率などを考えながら、柄づくりをしていかないと、

柄が伸び、だらしのないものになったり、反対に縦に長く、窮屈そうな帯に

なったりもします。

 

以前製作したものは上手くいったと思いましたが、

ほんのわずか違和感を感じましたので、微調整をずっとしていました。

お陰で数値には出しにくい僅かな加減がつかめましたので、

時間を掛けた甲斐があったと思います。

 

 

裏地は、織った後染めをかけて、薄くぼかしています。

 

IMG_3253.jpg

 

ほんとは去年の秋に発表。

ずるずると修正しているうちに、3月手前まできてしまいました。

 

ただ、出来上がりは満足です。。。

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2011年12月07日

しぼしぼ具合。

 

御召緯を使ってシボを付ける織物があります。

強く糸を撚って、糊付けしているを広幅で織って、

それをお湯に付けるとと、撚った糸がするすると縮み、

生地も今までの幅を保っていられず、一緒に縮む。

 

イメージとしては、そんな織物です。

IMG_0499.jpg

『御召緯の織物』

 

『着る物』として使うと、表面には立体感があり、単なる縞柄一つとっても

表現が優れていて、インパクト大です。

ただし、しぼをやり過ぎてしまうと、ゴワッとしてしまうので、

上写真の無難に羽織になっています(これは、まだ着物でも可能です。。)

 

帯地は、結びにくくなるまでは、思いっ切り良く、しぼしぼを付けることが

できます。

 

ですので、しぼの具合は『着る物として』以上『結びにくくなるまで』まで、

です。

 

今までも『しぼ織』や『Rococo』などで、十数柄と作っていて、

今人気のあるものは・・・。

 

この柄です。

IMG_1523.jpg

 

もう少しすれば、結ばれたところを見ることが出来るかな?

と思いますが、写真でもわかる『しぼ具合』としては、程良く良好。

という感じです。

 

最近ではこのように予想通りにいくものが、

ほとんどですが、最初の頃は小さなモスラみたいになって、

絹糸が先祖返りしたような感じのモノもありました。

 

ある程度、地紋や糸の使い方で、この『程良く良好』に落ち着くことは、

そう難しくなく(問題は帯地の幅くらい)、次の目標はと言うと・・・。

 

『程良く良好』から『モスラ』の間のどこで落ち着かせるか、

という問題です(その方向違いが、結びにくいゴワッと、という所かな?)。

 

 

裏地も、進みましたし。

IMG_1007.jpg

 

この織物は視界良好です。

2011年06月15日

ホワっと。

 

今年の4月に美味しそうな帯を作って・・・、

と書いていました。

 

そのときは、アイスクリームにチョコレートみたいで、

単純だった、と書いていましたが、今度製作したのは、

周りから見ると、今度はチーズケーキだそうです。

 

IMGP4945.jpg

『しぼしぼ:十字十』

 

シンプルな柄というか、説明のし難いがらというか、

作っている本人も、イメージのままなので、説明しにくいのですが、

市松らしき市松の中に、クロス(十字)で市松を作っています。

 

そして、その外側も京都の碁盤の目のように、地を使った十字が

浮いてくるように、織りを変えてみました。

 

それでこの柄の通称も『十字十(じゅうじじゅう)』です。

 

IMGP4948.jpg

(裏の糸)

 

袋帯になると、裏地が付くので、なかなか裏糸は見ることが出来ませんが、

どんな色目の糸を使って、表の柄を織り上げたか、というのが分かります。

 

この帯は、薄目の繊細な優しい色目ばかりを、重ねて行って、

上のように全体がホワっとした、柔らかな色に見えるようにしました。

 

今は6通の柄ですが、お太鼓にポツンと一つ置いて、お腹にも2つか3つ、

置いたほうが、色んな面(軽さ、インパクト)で利点もありますので、

その辺りの改良はするかもですが、ほぼ完成です。

 

これよりも、美味しそうな柄、思い浮かぶかな〜?

と次の柄を考えています。

 

 

 

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2011年06月13日

ほんの少し手を加える

 

4月に作っていた帯ほんの少し手を加えました。

 

IMGP4765.jpg

しぼしぼ

 

写真で色が出難い帯の一つので、とっても分かりにくいのですが、

リズム良く、柄を区切ってみました(下の写真)。

 

IMGP4937.jpg

 

『微妙すぎて、何がしたかったのか、よく分からない』

と言われましたが、前の柄はずら〜ッと並んだ調子が良かった反面、

目の行き場・止める所に困った、ということもありました。

 

まだ、御召緯を縮める前なので、最終どうなるか?

という疑問もありますが、お太鼓の形を作ったときに、

面白いリズムが出てくると思います。

 

IMGP4935.jpg

 

一度作ったものに関しては、配色以外あまり触らないようにしていますが、

今回は、微妙なイジリ方でどうなるか、個人的にはとても楽しみです。

 

以上、今日のモノづくりでした。。

 

 

 

 

 

2011年05月12日

続々と・・・

 

金沢から帰ってくると、この帯の目出しが上がっていました。

以前、紹巴織で数柄製作していた『ペイズリー』柄の御召緯バージョンです。

 

IMG_4835.jpg

(帯の幅が出ているのか、チェックしている最中です)

 

いつも色々と色の候補を上の写真のように取っていきます。

大体、その中から1柄選んで、さらに修正をかける。

というのが流れなのですが、今日の場合、帯を一本で見たいものが、

沢山あります。

 

特に、一番手前に写っているものなどは、紫系・ピンク系、シルバー系の

色目を一本の帯としての流れで見てみたいなぁ、と思いました。

 

この柄の心配だったのは、その色よりも『しぼしぼ』の付き方で、

これを見る限り、十分に柄の強弱が出ているので、上手く行ったと、

ホッとしています。

 

今、織っている最中なので、近日中に完成した一本目を紹介できると

思っています。とても楽しみです!

 

続々と、このしぼを付けた織物が上がっていますが、

実は思っていたものよりも、失敗が多いです。

写真で目出しを紹介しているモノは、成功する確率が高いものばかりで、

この裏には、かな〜りな部分、あら・・・。とため息を付いてしまうモノが

沢山あります。

 

だから、余計に上手くいくと、嬉しいですね。。。

 

 

ちょっとCMを・・・

IMG_45723.jpg

『仙福屋の草履(アイスクリーム)』

 

以前に、少しだけ登場していた

このアイスクリームの草履も見本の一足ずつ、

出来上がってきました。

 

近日中に『仙福屋』で登場です!

 

素材は、染料を何重にも重ねた帆布を使っていて、

夏でも履いて頂けます。

 

またキズにも強いので、草履を履いていて、色んな所に

ぶつけそうなオッチョコチョイの方には、

特にオススメのモノです。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年04月27日

今日の主役は・・・。

 

以前、目出し(試験澱)で紹介していた

新しい帯が上がってきました。

 

色柄ともに、かつて無い感じで、手触りも

かつて無い感じの不思議な帯です。

 

0427_01.jpg

『しぼしぼ』

 

色目的には、寒色を中心に配色したので、冷たい感じが

受けそうですが、ラメのような素材を入れて織りましたので、

冷たさ、よりも、涼しげというような、まとまり方です。

 

まだ、未仕立てなので、また後ほどになりますが、

お太鼓にした時には、しぼの膨らみとキラっとした素材とが

相乗効果で、上手く見えてくれると思います。

 

0427_02.jpg

 

帯留めは、モレッティ硝子で製作したもので、

作りたかったモチーフの一つが出来上がってきました。

イメージを伝えて製作してもらいますが、イメージ通りです。

これを手で製作するのは、本当に素晴らしい技術です。

 

個人的には、鍵の真っ直ぐなラインが、微妙に揺れている所が、

とても気に入っています。アンティークっぽさが素敵な帯留めです。

 

0427_03.jpgのサムネール画像

 

帯自体にとてもインパクトがあるので、着物とのコーディネートは難しい?

とも思いましたが、この『鍵』帯留めを載せると、意外とそちらに目が

取られますので、着物と合わせた場合も、上手く馴染むと思います。

 

今は裏の紋を作っていて、ほぼ完成状態ですので、袋帯まで

もうちょっとです。

2011年04月12日

桜の帯。

京都に帰って、出社すると

帯の織り上がりだとか、見本裂だとか、

紋図の最終段階などなどが迎えてくれました。

 

その中から、一本。

というより、一本と一つ。

 

IMGP4712.jpg

『しぼしぼ』

 

京都は桜で一杯なので、桜を・・・。

というわけではなくて、新しい織り方なので、

まず一つ目の柄は、日本人にとって思い入れがある桜を。。

 

図案は自分で製作したものではなく、色と織に関わったモノ

ですが、既存の図案(かなり昔の図)から、

不要と思うものを削ぎ落とし、とにかくシンプルにしてみました。

 

多分、原型は無くなったと思いますが、桜の大きさ、

配置は元の図をそのまま活かしていますので、

そこから来る、柄の流れ、雰囲気は

ちょっとした懐かしさも感じます。

(昔ヒットした歌謡曲をリメイクした感じかな?)

 

写真の後ろに流れている帯は、配色違いですが、

まだ、色目も確定せず、ちょっと悩み中です。

 

あとから、着物や小物とコーディネートしたり、

素材を見ながら、最終決めていきます。。。

 

2008年03月12日

ただいま~。と帰ってくると… そこには。。

クッション.jpg

http://senpukuya5.seesaa.net/article/73564163.html
(しぼしぼ)

http://senpukuya5.seesaa.net/article/52339011.html
(気分転換に‥なりました)


と、クッションを『五代目日記』にも、

載せていましたが、

久しぶりの一泊出張から帰ってくると、

机の上に、クッションが載っていました。


誰の仕業か‥‥

は良いのですが、

紗の烏瓜で作ったクッションも

いい感じな仕上がりです。


2007年12月19日

しぼしぼ

 

 
アップ紗2.jpg

いきなりアップの写真です。


この織物は何に見えますか?

ちょっとシボ(しわ)があって、

織り目は斜めに走っているように、

見えます…


そうすると、この織物は~。


と、社内で聞いてみても、

意外に正解まで、たどり着く人は、

少ないです。。

この織物は、

実は、『紗』なのです。


何が違うかというと、

素材です。


横に入れる糸を、少し変えるだけで、

こんな社内スタッフですら、

『???』

となるモノが織り上がります。


これに、一手間加えると、

シボの面白い、

巾着へ

巾着.jpg


同じく、一手間加えると、

ちょっと見かけない、

絹のクッションへ。

紗のクッション.jpg


実は、この素材、

こうやって、今見てみると

素晴らしく良く見えますが、

実は、素材が失敗のところから
(ほとんどミスに近い)

出来あがったモノです。


もちろん狙ったワケではないですし、

真剣なモノづくりの結果です。


そう考えると、

真剣なミスも捨てがたいですね。


社内でも、

『かわいい~。』

と声が上がるアイテム紹介でした。。


それでは、専務業へ。。。

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