となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「渦」と一致するもの

2015年08月03日

渦、渦。

 

総紗縫・黒+』の中に渦柄を作っています。

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人間が作った原始的な柄の一つ(他には縞、横段、格子柄等々)で、シンプルなだけあってバリエーションも豊かです。
今までも帯の意匠として作ってきました。

 

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IMG_6381 (1).jpg IMGP6226 (1).jpg スクリーンショット 2015-08-03 16.43.37.png

 

シンプルでは無いものもありますが、作る方からすると綺麗に渦を巻いているか、強く意識して製作します。
お太鼓として綺麗なことももちろんのこと、柄が大きくなるので、、陳列の際の具合も意識します(苦笑)。

 

自分で製作のモノもまだありますし、会社的には山ほど意匠として残っていても、厭きることはありませんし、
意外にも『今自分は渦柄つくっているんだ』『渦』と意識されにくい、不思議な柄です。

他で言えば、立涌とか、七宝つなぎ、市松等も比較的シンプル柄なはずですが、渦とは同じようには行きません。

 

と何やかんや書きましたが、
一番上にある『総紗縫・黒+』の渦は(写真の様に)シンプルにモノトーンで上げる予定です。
帯留めを入れる余地も作っていますので、この帯を結びたい、そう思って頂ける方、おられると嬉しいです。

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2014年07月22日

原色に近い、青と赤と黄色を使った帯。

 

京都は後祭に突入しています。

先祭りでは、住んでいる所の前に山がありますので(鯉山ではありませんが・・・)、
この期間の移動は半分諦めていましたが、始まった後祭も微妙に通路が通行止めで、
非常に動きにくいです。

 

IMG_3432.png

 

折角の一年に一度の祭なので、この非日常感も味わいたいと思います。
昨日はちょうど良いくらいの人混みで、風情を楽しむんだったら、
後の方が良いかなぁ・・・。と思います。

 

京都の中心地はそんな祇園祭ですが、会社では配色実験のような帯目出しが上がってきました。

 

IMG_3437.png

 

モチーフはアフリカの文様です。

 

紹巴織を使い、繊細に色を入れつつ、そう見せないよう(色が際立つ様に縁の下を支えています)に、
糸使いを工夫しました。

 

以前作ったアフリカの渦柄も製作した直後は、周りの反応も???でしたので、

 

IMG_3374.jpg
『作楽『アフリカの渦』×南蛮七宝文様『しーぎ大島紬』』

 

息の長い帯になってくれるように、配色の作りこみを行いたいと思います。

 

今のところ、帯の目出しを見て『えっ』という反応が返って来ています。
(2番めの写真)

2014年04月07日

御召緯を使いしぼ織の袋帯、製作途中。

 

週末は、雪の中から桜満開と、
たっと一日違いとは思えない移動をしてきました。

 

IMG_1615.png

 

IMG_1667.png

 

今年は桜を見る機会がなかなかありませんでしたので、
偶然通った、道路ですが、車をいつもよりもゆっくり進めながら見入っていました。

一度見ると、春のスイッチが入るので、今年も次のモノづくりへ進めれそうです。

 

出張行く前に、検討し切れなかった裂地。

IMG_1491.png
しぼ織目出し

 

御召緯を使った『しぼ織』です。
柄は、遥か昔のモノを引っ張りだしてきました。

 

しぼ織は、御召緯の特性を使い、お湯に浸けた際の縮み具合を使い、
地のしぼを作ります。その際に多少ですが、紋で誘導して上げると、
ある程度はこちらの思いを汲んで縮んでくれます。

 

今回は、そのしぼがどこまで誘導できるか?という実験をしました。
縦しぼも横しぼもやりましたし、『次、なにがいいかな?』と、少し考えましたが、
思い切って渦状の地紋にして、誘導してみると、写真のように上手くガイドされ、
渦状のしぼが出来上がりました。

 

『これでどうした?』と自分でも少し思いましたが、ある程度御召緯を使い、
面白い地紋もできることが判りましたので、次に繋がりそうです。

 

この柄もこれはこれで、織っても面白いような気もします。。。

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2013年11月02日

まずこの色を。

 

前回の九寸のモノづくり紹介時から、僅かに進みましたので、
ちょこっと紹介します。出張中ですので、送ってもらった写真ですが、
だいたいイメージ通りのブルーになっています。

uzuUntitled.jpg

『バームクーヘン/名古屋帯』

 

最終はやはり実物を見て、立てたり、遠くから見たりともう少しチェックしないと
ダメですが、今回は経糸が非常に濃いグレーを通していますので、今回の地は奥深い青、
そこにオフホワイトを混ぜた糸で渦を。

沢山の糸が通って。という帯ではないので、様々な検討をする余地というのは、少ないですが、
その分、神経を尖らせて配色をしていかなくては行けませんので、本当に一色の色の失敗が
致命的なミスになってしまいます。

 

もうちょっと京都には帰れませんが、早く見たい帯目出しの上がりです。

カメラが凄く進化したと行っても、まだもうちょっと写真だけで色確認というのは、難しいですね。

2013年08月22日

うず1。

 

今後の事も考えて・・・。

ちょっと試作を作ってみた渦です。

 

紹巴織、総紗縫、風通、錦、畦、緞子、紗紬、纐纈・・・?

などなど、考えられる織組織は山ほどあって、おそらく全て違う雰囲気に

なってくれそうが、今回は『総紗縫』で。

 

IMG_0913.jpg

『総紗縫』

 

綟り織だけに、裏を渡る糸が透けますので、その糸も渦が効果的に見えるようにしています。

それに加えて、地の部分は『総紗縫・黒』で製作した箔を通して、

その上から濃茶の色糸を通しています。

 

渦を作る箔を目立たせ過ぎないように、地を作る糸には黒でなくて、茶を使っていますが、

箔は黒いので、帯を結ばれた時、見る角度や動きによって、一瞬黒がじわ〜と出てくると、

考えています(一本織れた時に確認してみます。)。

 

今までもバームクーヘンアフリカの渦等作ってきましたが、その中でも一番小さく、

色も一番控えめなモノです。

 

しばらくはこのシンプルな『渦』にハマってみようと思います。

 

2013年02月02日

風通風

 

表と裏とを別々の織物で織って、

それを引っ付けたような織物(実際は一つの織物です。)

を、風通といいますが(モノを作る際、頭の中のイメージです。)、

 

それをアレンジした着尺です。

(純『風通』ではないので、風通風?)

 

IMGP9363.jpg

『着尺風通/作楽』

 

御召は、ここしばらく無地に近いシンプルなものばかりを作っていたので、

ちょっと目線を変えて、大柄の個性的なモノを製作してみました。

(以前のモノよりも、配色や組織自体も抑えています。)

 

 

生地自体は、風通ですので、

柄の箇所により袋状になっているので、ゆらぎが特長です。

 

IMGP9349.jpg

渦の間で揺らいでいるのが、この織物の特長です。

 

 

今まで持っていないような風合いでしたので、

この揺らいでいる部分だけの無地を織って、男物にしようかと画策中です。。。

 

 

 

明日からは、

京都を離れていつもと違った、

モノづくりへドップリとハマりたいと思います!

 

 

2012年12月17日

作楽御召。

 

仙福屋の御召は、今まで無地的な使い方のできる御召がほとんでしたが、

ここで新しく、文様を表に出したモノも加えていきたいと思います。

 

『作楽御召(さくら)』

 

名前の通り、

帯のシリーズと同様のコンセプトでモノづくりを進めていきたい、

と思っていますので、基本的には個性的なモノが多くなると思います。

 

L1180633.jpg

『作楽御召(着物)/渦』

 

試作は通り越したので、もちろん仕立てて着て頂けますが、

まだまだ個性的な配色になっています(そういうのは個人的に好きですが)。

 

作楽柄を大島にしてみたり、

 →http://www.kyo-tonami.com/godaime/2011/10/post-1517.html

 

IMG_0471.jpg

 

今まで例がないわけでないのですが、

一から作るわけではない、難しさもあって楽しいです。

 

まだまだ、このシリーズの初反なので、

これからの広がりを楽しみにしてほしいです!

 

2012年12月03日

織りの特性。

 

織物には経糸が表に出る織物、緯糸(横糸)がメインに出てくる織物、

両方が出る織物とあって、その中でも筬の打ち込み等で、

無数の組織(織り方)があります。

 

もし同じ織り方があったとしても

機屋ごとでも全然異なったものとなると思います。

 

恐らく正確には整理し切れない数になっていると思います。

 

そんな沢山ある織物の一つ、となみ織物でメインでもある織物、

『紹巴織』は様々なメーカーが紹巴を織っていますが、

うち独自の特長は『色目』です。

 

機の設計からの話になってしまうので、詳細はパスしますが、

緯の色をほとんど濁らせず、ストレートに作ることができます。

 

下は先日上がってきた目出しですが、緯糸の素のままの色目で、

とても艶があります。

 

L1180346.jpg

『更紗〜』

 

通常は、織物ですので、綺麗な色を入れると、緯が表に出る織物でも、

経糸の色の影響を受けて、色目は濁ります(ワザとすることもあります)が、

写真のように、上手く計算して配色すると、綺麗に出ます。

 

この配色でそのまま帯になるかは、判りませんが、

となみ織物紹巴織の表現力を楽しめる柄です。

 

自分で配色した訳ではないので、いつもより少し客観的に見れるので、

余計にこの配色が頭の中に渦巻いています。

 

 

2012年07月27日

新作の渦の途中。

 

久々に新作の帯地を。

織は紹巴で、渦をモチーフにしたものです。

(このモチーフは好きですね〜。)

 

 

大きな配色も細かい部分も、まだまだ悩んでいますが、

柄全体が下から上に吹き上げるような勢いは、持たせることが出来たと思います。

 

IMGP8707 (1).jpg

作楽

 

今から、グッと配色を詰めていきますが、出来た当初のこの柄から受けたイメージは、

『ト音記号の集い』、というようなものだったため、その印象は強く残っています。

そんなこともあるので、裏地はそれに合わせて、

楽器か楽譜、音楽に関係するものを入れたいと思っています。

 

柄の上に白色(少しくすんだ)が入るか、地色に白色(こちらはさらにくすんだ)の

どちらかを取り入れようと思っていますので、裏地には、その中で一番白い、

色を地色に使ってみようと思います。

 

なにせ、あまり作らないような柄が出来ましたので、早く裏地のイメージも

固めてしまい、一本の袋帯に持って行きたいと思います。

 

とっても楽しみです。。。

 

帯のタイトルは、『ト音記号の集い』。

う〜ん、どうしましょうね?

2012年06月23日

この帯にも裏地を。

 

土曜日は会社前の寺之内通りの車も減り、職人さんの出入りも少なく、

西陣全体が静かになります。

 

こういう時にしかできないことを・・・。

と思って、昨日の図案整理の続きや

モノづくりの中でもなかなか決まらないことに時間を割いて、

進めていきます。

 

その中の一つが決まらない帯裏の柄を決めること。

少し前にこういう帯を作りましたが、裏地が決まらず、

表が一本織り上がるまで、イメージもできないという状態でした。

IMGP8111.jpg

 

先ほど決まりましたが、こういう仕事は土曜日の落ち着いている時間に

行うのが精神的にも、最も良いような気がします。

 

この帯は4〜5年前から図案段階で寝ていたもの

(適切に織れる組織が思いつかなかった)を掘り起こしてきて作ったものです。

 

IMG_5625.jpg

縦に流れる織目が帯に迫力を与えてくれているので、

着物とコーディネートした際は、その流れがお太鼓で渦巻いてくれそうです。

 

後は図案の整理です。。。

 

2012年04月25日

紗の新色で。。

 

久々に、『総紗縫』の登場です。

 

昨日、図案家さんが来られ、通りすがり、

帯をチラッと見て

『この柄、もしかして、私の描いたやつ?』。

と聞かれた帯です。

 

IMGP7432.jpg

総紗縫/新色』

 

見られていたのは、一番手前。

 

柄の生みの親でさえ、即答できないほど、アレンジした柄ですが、

総紗縫の場合、配色の具合で随分と印象が変わり、

柄によっては『新柄?』と思ってしまいます。

 

現在、総紗縫は柄数で400はありますが、

たとえば、紋を作らず、1つずつ配色を変えるだけでも、

大幅に種類が増えます。

 

自分では紋作りが好きなので、よっぽどの時にしか同柄別配色を

作りませんが(たとえば南蛮七宝、渦や水仙など)、モノづくり新人には、

この『配色替えのモノづくり』は、とても大事な場になっています。

 

今ある配色を変えるだけ・・・。

例えば、地の色を白⇒黒、と言っても、色を入れるだけ、

というようには行きません。

 

簡単そうに見えて、実はとても奥行きがあって難しい、

ある意味、手軽に味わえる、モノづくりの苦しみです。。。

 

もう少しで、『モノづくりしてみるか?』という時期、

モノづくり新人が登場する頃なので、頑張って欲しいです。

 

 

ちなみに、図案家さんも自分が関わったモノが形になると、

とても嬉しい顔をされて、しばらくその当時の状況を思いだしながら、

柄について語ってもらえます。

 

2012年02月22日

仕立後・・・。

 

仕立後、印象の変わる帯があります。

ただ単に(と言ったらダメかな?)、帯芯を入れるだけなのですが、

随分と表情が変わります。

 

IMG_3202.jpg

作楽/アフリカの渦(渦渦)』

 

紗でもないので、表には影響がないはずですが、

帯が結んでもらえるぞ。という体制を取ったのか、

柄がイキイキとした感じです。

 

こういう変化を目の前で見ることが出来るのも

モノづくりの醍醐味のひとつです。

 

cf,時間を見つけたので

    →http://www.kyo-tonami.com/godaime/2011/09/post-1495.html

 

2011年12月19日

アフリカの花

 

以前紹介していた帯が上がって来ました。

IMG_1644.jpg

『作楽/アフリカの花』

 

タイトル通り、アフリカの花をモチーフに製作したもので、

色目はブルーを基調に濃い・中・薄と三段階にして、さらに花の核部分は、

横段に三色わけています。

 

IMG_1641.jpg

 

葉の部分(中)と底の部分(濃い)を逆転させて、配色しているので、

月も出ていなさそうな真っ暗な夜に、ほわほわ飛んでいるような青い花。

そんなイメージです。

 

この『青』を使って、花も渦も月も作って、もう自分の中では

『もうイイかな?』と思っていましたが、好きなモチーフが出てくると、

ついつい製作してしまいます。

 

水仙.jpg

 

この帯も以前作った『作楽/水仙』のかっこ良さとは違って、可愛い?

入っていけそうな隙が沢山があって、このアフリカ花も気に入っています。

 

裏地には、『配色キツすぎませんか?』と言われそうな、手引き横段。

これも合わせてもらえれば、意外にシックリはまってしまいます。

 

IMG_1803.jpg

 

とても面白いので、京小袋もつくろうか、と検討中です。。

 

2011年10月11日

増える渦。

 

IMG_6381.jpg

作楽

 

この作楽の渦柄は何色目か・・・?

というくらい、今まで様々な配色を作ってきました。

 

シンプルな柄は、配色次第でイメージも空気も変わるいい例で、

今後もこのまま、時々新しい配色を織ってみたいです。

 

この調子で織っていって、様々な配色が出てくるとすると・・・

おそらく、同じ柄でも同じ色目は、そんなに織ることは無いですので、

(おそらく一本ってことは無いですが・・・)、レアな渦が出てきそうです。

渦好きの方は、ぜひお早めに(笑)

 

さて、この数日は会社休みで、時間もすこしありましたので、

普段会えない人やなかなか行けない・行かない場所(近所です。)へ行ったり、

じっくりと読書に時間を取るなど、久々にスイッチを切っていました。

 

いつもは、『これ帯になるかなぁ』『この色目はどうだろ?』という感覚が

ついて回ったので、それはそれで楽しいですが、一旦切り替えです。

 

今日は、夕方まで時間を取って、資料整理をして、図案を引っ張り出すなど、

備えることをしていきたいと思っています。

 

 

 

 

それと・・・、メルマガに載せていた真綿草履の件ですが、

反響がとてもありました。

ありがとうございます。

(問い合わせを頂いた方の分は、きっちりと確保してありますので。)

 

先ほど、職人さんに伝えると、とても喜ばれていました。

S、Lは僅かにありますので、もしまだメルマガ見られていない方は

是非読んでみてください。

 →問い合わせ先です。

 

2011年09月24日

またもや。

 

この柄自体は少し前に作っていて、織かどうかを考えていた帯です。

色目の実験や素材の試験をしてから、満を持しての製織です。

 

IMGP6226.jpg

 

ただし、この柄を見てもらって分かるように、

やっぱり渦に見えますよね。

 

意識しなくても最近、なぜか携わることの多いこの『渦』文様。

渦というよりも、ホントは薔薇があたり一面にサーっと広がる様を

帯にした。。そんな想いで作ったものです。

 

色目は、この写真の色とは異なったものになる予定で(写真は随分と違う)、

現在配色を手探りで行っている途中です。

濃いグリーンをパーッと持ってこようかな?と思っていますが、

今のところ、まだ上手くは行ってはいません。

 

その配色をしている最中に、

注文を頂いていた『帯留め』が上がってきました。

 

R0013506.jpg

 

今までのモノに比べたらシンプルなように見えますが、

細部はこれまた拘りがとても見える帯留めです。

 

見ているうちに愛らしくなってきます。

注文を頂いたものなので、この帯留めをどんな帯に合わせはるのか、

それがとても楽しみになってくる帯留めです。

 

 

 

2011年09月18日

時間を見つけたので。

 

図案や写真などを整理する時間があったので、

少し時間を使っていました。

 

最近、言われることの多い、

『少しモノづくりの方向が変わりましたね。』

 

毎日の積み重ねだと、気づかないことの方が多いのですが、

ザーッと見直すと、『なるほど』と思いました。

 

今から作る図案や資料を探していたので、ついでにと

思い、どの辺りからかというと・・・。

 

IMG_4501.jpg

この辺りからです。

 →http://www.kyo-tonami.com/godaime/2011/03/post-1398.html

 

配色や柄域はもちろん、柄の流れまで変わっているので、

自分でも色々なモノを見て、モノづくりへ変えていきたいと

思います。

 

少し前であれば、こういった着物に帯が負けていたと思いますが、

並べても面白い帯になっています。

 

IMG_6080.jpg

 →http://www.kyo-tonami.com/godaime/2011/08/post-1483.html

 (黄色。。)

 

コーディネートとは言えないかもしれませんが

(お好みで分かれると思いますが)、

裾から上がってくる着物の流れと、帯の渦が陳列していて、

不思議な空間を作り出していました。

 

 

あまり暇ではない、最近なのですが、かなり面白い

作業でしたよ。

 

2011年09月03日

またもや

 

どれだけ好きなんだ。

と言われそうな柄、『』。

 

今までの・・・

 →渦。渦。渦。

 

どれも思い入れがあって、好きな渦ですが、

今度は渦に徹した渦です。

 

IMG_6007.jpg

作楽:渦の渦』

 

この帯はお太鼓だけに渦を入れていて、

後は、その波紋がず〜と広がっていく柄です。

 

渦の中心が真ん中に来ると、面白みが半減しそうなので、

お太鼓の中信よりも右寄りに柄づけしています。

 

他にも、配色には見た目よりも2色多く使って、

渦の色目に濃淡を付け、さらに上から色を叩いているので、

『力強い渦』というよりも『惹かれる渦』を目指して、

作ってみました。

 

うちの帯全般に言えることではありますが、帯の用尺を

充分に取っているので、渦の中心をずらしたりすると、

随分とお太鼓の表情が変わっていくと思います。

 

また、この辺りは後日、裏の配色が終わってからで。。

 

裏には、渦に吸い込まれている☆をイメージして、

以前製作していた(紹介済み)モノを付けようと思っています。

おそらく、イメージがこれもまた大きく変わっているので、

興味を持ってもらえるかな?

 

 

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2011年08月17日

黄色。。。

 

渦に最近ハマっていて

(と書くと渦に巻かれているみたいですね)、

休み前に、満を持して配色した帯があります。。

 

IMG_5813.jpg

 

色をチェックするために、裏返して見ている写真ですが、

裏からも表から見ても、なかなかの迫力がある帯になりました。

 

頭の中がグルグルするような帯ばかり、最近になって、

関わっている気もしますが、『渦』が入っている柄は、帯から

力がもらえるような感じがして、とても気に入っている

モチーフです。

 

IMGP3894.jpg

『作楽:チョコマーブル

 

IMGP4782お.jpg

『作楽:バームクーヘン

 

R0010157.jpg

『作楽:アリス

 

なので、最近作ろうしている(まだ図案製作中)の帯なんかを

見ていても、花びらが渦に見えて、『また渦の帯を作ってるなぁ』

と一瞬錯覚してしまいました。

それは、また後日。。。

 

休みボケをすることもなく、モノづくりが進んでいる、

大変結構な今年のお盆でした。

 

 

 

 

 

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2011年08月10日

明日からお盆休み。

 

会社は明日から夏休暇です。

なので、今日は早めの夕方から大掃除。

 

毎年のことながら、

帯作りは一週間近く抜けてしまうので、

キリの良いところまでで、止めておきます。

 

IMG_5755.jpg

作楽:渦渦』

 

本当は、こんな面白い配色の見本裂を見てしまうと、

お盆明けまで、待たずに一本の帯に上げたくなってきますね。

 

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2011年07月22日

こういう帯は好きですね〜。

 

自分で作っておいて、なんですが、ちょっとワケありの帯です。

 

IMG_5628.jpg

『でっかい雪輪』

 

理由は、色々とあるのですが、なごや帯で作っていた表地に

裏地を付けて『袋帯』にしてしまいました。。

 

柄の出方、結び心地などは全く問題ないのですが、

なごや帯を想定していた分、ちょっと不思議な気持ちです。

特に配色とかは、袋帯ではあまり無い色目だったりして、

とても面白いので、かなり自分的には気に入っています。

(糸使いも独特ですし・・・。)

 

そんなワケありの袋帯です。。

他にも、こんな柄があります。

 

IMG_5627.jpg

『渦しま』

 

IMG_5629.jpg

『紫ぺいずりー』

 

今日は、作りたくても、ある意味作れない超・レアな帯でした。。

 

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