まずは一本だけ仕上がり/小千谷紬の男物作り。

いつもの縮緬や御召をさわっている立場からすると、この生地は「おっ」という特別感がありました。 生地は、小千谷産の絹の『手もみ上布』、夏物です。
『小千谷紬で南蛮七宝の男物』
この反物は、「しぼ感のある」白生地を板に張って、南蛮七宝の型を置いて、染め柄付けします。 こんな風にサラッと書くと簡単にできそうですが(苦笑)、2つ完成するまでに難関がありました。
一つ目 この生地の「しぼ」は非常にボリュームがあるため、型を置くとフワッと浮きます。 そのため、今回の様なハッキリとした南蛮七宝を表現するには、難易度が高いです。
二つ目 生地が夏物。見た目だけでなく、実際に生地が透けているため、染料が通ってしまいます。 そのため、染料や糊が生地下の板に落ちて付き、反物一反を染める都度、 その板を毎回洗わなければいけない(同じ色だとしても、これは同じ・・・)と、 大変な染め屋さんには大変なご迷惑をお掛けした、モノ作りです。
イメージとしては、こんな感じモノづくりをしています。 (今回は撮影できていませんので・・・、すみません。)
(板場のイメージ/写真は『仙福屋の帯揚げ』を染めて頂いているところです。)
そして、完成→仕立て後は、実際に着てどうか? (これもある意味、最後の工程になります。)
また今回は初めて使う生地なので、、検反後に仕立てをして(間違いなく大丈夫だ と確信するため) 着心地のチェックをします。特に夏物の場合は、生地が薄いため、念入りにチェック検品します。
次を染めて、すんなり新しいラインナップになるまでは、 もう少し(上に上げたような)時間と改善しなくてはいけない問題点はあります。 ただ、手の上で反物の風合いを確かめている段階では、かなり良い感触なので、 大きな問題があったとしても、コツコツやっていきます。
今年の夏、ほんの数人の方にでも、着て頂けることを目標に、 丁寧にかつ急ぎながら(笑)モノ作りを進めていきたいです。
小千谷の南蛮七宝 →http://www.kyo-tonami.com/mt/mt-search.cgi?IncludeBlogs=14&search=小千谷


