となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「南蛮七宝 長襦袢」と一致するもの

2015年03月07日

敢えて雑に扱う、長襦袢。

Facebookに載せているお襦袢をさらに2回目、今洗いました。 
http://goo.gl/pPOY4u

 

 ※南蛮七宝の夏襦袢(絹の風合いの変わらない洗える加工済)
       →このお襦袢自体も、想定よりも濃い色で染めた物を使用しています。

 

初回と違って、洗濯機。
さらに、ザックリと自宅でネットに入れて・・・

IMG_4532.jpg
『ネットに入れて洗濯機の上』

試験ですので出来る限り丁寧に扱わない。それを肝に銘じて扱います。
いつもと言っている、やっていることと正反対です(笑)。

 

IMG_4533.jpg
『ドラムの中』

 

行ってらっしゃい。
と脱水までの設定をした所です。

 

洗濯機から出すのを少々忘れたことを想定して、しばらく放っておきます。

 

そして、ゆっくり歩いて取りに行き、出来るだけ手遅く干します(笑)。

IMG_4535.jpg
イメージとしては『しまった!衿付けたまま、色落ち大丈夫かな・・・。』です。

 

衿も濃い衿を付けたまま、絹の衿です。
(色落は全く大丈夫でした。でも薄い色の衿をオススメします。)

 

吊ったまま、縦方向に少しシワを伸ばします。
ここは丁寧にしました。

 

IMG_4542.jpg
『まだ少し湿っています。』

 

濡れた絹は、紙を触っている様にパシパシしていますが、
意外に乾燥が早く、乾くと一緒に風合いが戻っていきます。

 

現在のところ、衿元などはまだ湿っていますが、生地が固くなるわけでもなく、
全体的なシワは、着るには問題ないです。

 

袖に少しアイロンを掛けましたが、それでほぼシワは消えました。

 

 

おそらく3回目も、南蛮七宝の襦袢を洗濯機に・・・。
と気持ちにブレーキが掛かると思いますが、実用的です。

 

生地も非常に強いので何十回洗えば、ダメになるか?
という実験もするべきかもしれませんが、お襦袢が可哀想になってできません。

裁断した裂地を15、16回洗っても全く変化ありませんでした。
365日、毎日洗い続けることを想定していないお襦袢としては、強度も充分過ぎると思います。

 

ただ、実験しないとも言ってられないので、着ながら限界まで挑戦していきますね。

袷の時期でも、このお襦袢を着ているのを見かけれたら、それは実験だと思って下さい(笑)。

 

 

 

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2014年04月21日

仕立て上がってきました。紗長襦袢。

 

先日紹介していた南蛮七宝の紗襦袢
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2014/04/post-1970.html

いつも仕立ててもらっている方に、超特急でお願いしました。

 

IMG_1906.png
 

このお襦袢は、夏着ても身体にピタッと引っ付かないように地紋が入り、
触った感じもさらさらとしていて、とても良さげです。

 

まだもうしばらく出番はありませんが、男物であれば、着心地実験として、
今週末辺りから、袖を通しても良いかな?と思っています。

 

IMG_1697.png
『紗夏襦袢/南蛮七宝』:透け感を見てもらいたいので撮ってみました。

 

夏着物を着た時に、下から透ける南蛮七宝の白。最近夏襦袢は濃い地色が人気ですが、
この南蛮七宝の『白』は、とても魅力的だと思います。

 

『夏の暑い中でも着物を着て外へ出て行くたくなってしまう。』
まずは、そう思わせてしまうだけでも、このお襦袢を作った甲斐があったように思います。

 

 

2013年01月26日

見つかりました!

 

今月、となみ織物の本決算を迎えます。

帯や着物、小物の製品、糸や図案などの原材料、

すべてのモノをチェックしていきます。

 

そのため、会社内を隅々まで引っくり返していくのですが、

その過程で、物凄い配色の一本して織っていない帯など、

面白い掘り出し物の帯などが見つかることもあり、結構楽しいもんです。

 

それで、うちのスタッフが見つけた(見つけてくれた)のは、

この長襦袢

 

L1230015.jpg

 

この長襦袢を染めた時、私用で一番最初に作ったものです。

 

『襦袢を無くした。』という話は、周りではほとんど聞いたことがないので、

いつかは出てくるだろう、ということで、1年以上行方不明でした。

 

違う意味で、仕立てを心待ちにしていたものが、上がってきたよりも、

嬉しかったことです。

 

これでこの壺金/南蛮七宝の襦袢は、

この茶、そしてベージュ、ブルーの三色となりました。

 

 

 

IMG_2309.jpg

『1月26日の朝です。』

 

寒空もとてもいい色に見えて来ました〜。

 

今日は、モノづくりとは全く関係ない話でした。。

 

 

 

 

2012年09月13日

襦袢の新作/仙福屋オリジナル。

 

社内では、あまり目立たない存在ではありますが、

オリジナルの襦袢が少しずつ良い評判を頂きつつあります。

 

もちろん、帯屋ですので帯柄を中心に考えたものですので、

あまり世間では見られないモノになっているので、

良いのかもしれません。

 

まずは月々の生産本数の決まっている南蛮七宝。

 

IMGP7469.jpg

『唐長文様/南蛮七宝の襦袢』

 

今回の美しいキモノでは、この中の一反が登場しています(P204)。

人気のある色が段々と決まりつつありますが、どの色でも一反持ってしまうと、

他の色も欲しくなるという、不思議な柄の襦袢です。

 

左から2つ目を雑誌に載せて頂いたのですが、

ブルーの南蛮七宝の帯と並んで、ここ最近では一番の反響を頂きました。

 

作家のシリーズで数柄ありますが、

今回は、この2柄です。

 

L1000397.jpg

伊藤若冲の世界果蔬涅槃図

 

 

L1000404.jpg

神坂雪佳の世界/八橋

 

 

両柄ともあまり世間に無い襦袢ですし、

生地も様々こだわり抜いた結果、使っている生地ですので、

柄だけでなくて、着た感触も楽しんでもらえると思います。

 

すこしコストは張りましたが、意外なほど長襦袢は目立ちますので、

興味のある方はこれから、少しずつファンは増えていきそうです。

 

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2010年04月06日

南蛮七宝の襦袢。 夜桜。

昨日は、
桜の綺麗な所で打ち合わせをしていました。


今の京都は至る所、桜・桜・桜で、町中が春一色です。
桜.jpg
(北の方の京都です。)

例年に比べて、ホワホワ感が多い桜だなぁ、
となかなか周りの人に理解されにくい、表現ですが、
夜の漆黒とのコントラストは、見事です。
(アルコール抜きの2時間打ち合わせでした。)



そんな春らしい京都で、着物着る季節に間に合った、
南蛮七宝のシリーズの新作を紹介しておきます。

R0011756.jpg
『唐長・南蛮七宝の襦袢』

もう、この日記内では紹介が不要な『南蛮七宝』。
 →以前までのはこちら

早速、羽織の裏と長襦袢、自分用にと考えています。

どちらの色が良いのか?悩むところです。

生地には、なかなかレアなもので、触るか、着てもらう
しか無いのですが、とても肌触りの良い、絹を使いました。
仕立て上がりがとても楽しみです。

もうすでに数件問い合わせを頂ましたが、
まだ、数字的な計算は何もしていませんので、
価格とかは、まだ未定です。

決まり次第、こちらも紹介しますね。

少しずつモノづくりのエンジンが、かかり始めた気がします。


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2010年01月15日

温めたもの。

京都の空は早朝から、
寒空です。
IMG_7002.jpg
と、いつでもどこでも気候の話ですので、
今日もまた天気の話から入ります。

社内では、昨日と同じような話を、
(暖色系の配色を)繰り返していますが、
ここでは別の話です。


きものを着ようとすると、着物と帯、
帯締め帯揚げなどの小物、

それに、中に着る肌襦袢の他に、
長襦袢』があります。

今では、一部を除いて、
ほとんど生地は海外もので低価格のモノが主流です。
生産も大きいロットで発注を掛けて、染めも大量

ですので、もし作ろうとしても、
なかなか満足が出来るものがなく、
『う~ん』という状況でした。

そんな中、あるキッカケがあって、
温めていたものを作れそうな状況ができてきました。

それで今現在は、
南蛮七宝』柄でもう一度検討しています。
R0010150.jpg
 ↑参考の帯

以前、ほんの僅かですが、織で製作した所、
IMGP1385.JPG
とても好評でした。
今度は、染めで袷用を製作したいと思います。

類似で南蛮七宝柄の襦袢があるそうですが、
それはそれとして、生地と色目をキッチリとこだわり、
うちはうちらしく、唐長さんの柄を大事に
モノづくりをしたいと思います。

この『南蛮七宝』柄は相変わらず、
数を製作するのは難しいので、
見てもらえる場所、機会は少ないですが、
拘りたいと思います。

それに加え、今年は少しでも見てもらえる
機会を増やして行きたいですね。


風邪を引きましたので、
今日はまわりから人が逃げていく状況で、
書いています。
久しぶりに、しんどい風邪です。。

皆さん気をつけてください~。

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2008年09月05日

南蛮七宝の・・・

南蛮七宝の・・・、

というと、次は何を作ったか?


社内では、聞くと

まず『バッグ?』という声が上がりました。
(製作中です。)


完成したのは、南蛮七宝の『長襦袢』です。
080905_1325~0001.jpg
まだ、白色のみですが、
社内スタッフの評判は上々です。


素材は、もちろん絹100%ですが、
織り方に一工夫をしています。

夏含めて、すべての季節に着て頂けるように、
柄部分には絽目にしています。

ただし、一越に渡り、絽目が渡っていないのが、
この生地の特徴です。


袖を無双にすれば、袷でも着て頂ける生地です。

今のところ、色数も5色予定しています。


スタッフによっては、自分用を見ているような人が数名、
いますので、良い出来なんでしょう~。

月産数はホンの僅かなので、少しずつ人気が出ると嬉しい、
モノです。

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2008年09月05日

南蛮七宝の・・・

南蛮七宝の・・・、

というと、次は何を作ったか?


社内では、聞くと

まず『バッグ?』という声が上がりました。
(製作中です。)


完成したのは、南蛮七宝の『長襦袢』です。
080905_1325~0001.jpg
まだ、白色のみですが、
社内スタッフの評判は上々です。


素材は、もちろん絹100%ですが、
織り方に一工夫をしています。

夏含めて、すべての季節に着て頂けるように、
柄部分には絽目にしています。

ただし、一越に渡り、絽目が渡っていないのが、
この生地の特徴です。


袖を無双にすれば、袷でも着て頂ける生地です。

今のところ、色数も5色予定しています。


スタッフによっては、自分用を見ているような人が数名、
いますので、良い出来なんでしょう~。

月産数はホンの僅かなので、少しずつ人気が出ると嬉しい、
モノです。

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