となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「作楽 結晶」と一致するもの

2012年09月18日

作楽/雪の結晶(尽くし)、配色変更

 

先日、目出しの紹介してしていた『作楽』の帯。

 

L1000139.jpg L1000141.jpg

作楽/雪の結晶

 

色を僅かに修正して、織ろうと思っていましたが、

変えていくと、結果僅かに全部少しずつ変えてしまいました。

 

一瞬モノトーンでも良いかな?

と思いましたが・・・

 

L1000257.jpg

 

やはりこの柄は、様々な色を挿せるようにと意匠図を作っていますので、

目出しに戻って、色目を検討し直しました。

 

L1000255.jpg

『作楽×仙福屋の草木染め着物』

 

最初の配色(黄色バージョン)もそうですが、特に紹巴織&小さい柄で

色を多用すると、相互間の関係のバランスを取るのが難しく、

どことなく浮ついた帯になってしまいます。

 

いつもよりも時間は掛かりましたが、

写真の通りの面白い配色に仕上がったと思います。

 

 ※着物は、草木染め100%&野蚕糸を合わせてみました。

 

 

この帯は黄色バージョンも含めて、この柄、色に惚れた!

という方に結んで頂ければ、うれしいですね〜。

 

 

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2012年09月03日

配色替えで一色変えたい。

 

京都に帰ってきました。

 

出張へ行く前は、イイ調子でモノづくりをしていましたので、

4日間でしたが、ちょっと出て帰ってくると、溜まっています。

 

今日は、配色を中心にある程度こんな色と言っていたモノが、

目出し(試験織り)となってドンと置いてありました。

 

個人的には大好きな帯で、この帯自体もあまり見せ切れていませんが、

L1000139.jpg

作楽雪の結晶(尽くし)

 

この帯の別配色を作っています。

 

ほとんどの場合、こういう個性的な配色を上回る配色は難しく、

無難にしても面白くない、弾けても変、となってしまいます。

 

L1000141.jpg

 

それでも、この柄が好きなので挑戦してみましたが、

こんな感じになっています。

 

悪くはないのですが、微妙な、なにか違う・・・。

 

一色変えると、劇的に良くなることもありますので、

もしこういった配色を見られたら、おそらく上の写真から、

一色〜二色を変化させていると思います。

 

上にあるグリーン系の色は、周りとの雰囲気で、とても好きに

なっているので、なんとかしたいです。

 

2012年02月09日

表と裏を合わせる。

 

作楽/雪の結晶柄に裏地を付けました。

これで、本仕立を除き完成です。

 

IMG_2966.jpg

『作楽/雪の結晶

 

袋帯なので、表と

IMGP6669.jpg

 

裏を合わせて、一本の帯ですので、

IMG_2734.jpg

 

これでちょっと落ち着きました。

 

当たり前のようでいたので、あまり説明をしていませんが、

この紹巴織で織った帯は、表も裏も同じ組織で織ったものです。

どこからか買ってきて付けた裏地無地ではありません。

 

同じ糸、同じ組織で出来ているので、とても沿いが良く、結びやすい

帯になっています。

 

また、この帯には耳がなくて・・・。

という、この織物のうんちくもありますが、

それはまたそれだけで、書きたいと思います。

 

 

2012年01月21日

新作の雪の結晶。作楽。。

 

IMGP6669.jpg

『作楽/雪の結晶』

 

ここで一度紹介していた帯。

完成は、このような風になっています。

 

お太鼓とお腹部分に色糸を集中して、帯全体にアクセントを付けています。

上の柄付けでも、全て柄にした場合も結んだときには、同じように思えますが、

重量面を減らすという利点もあって、なかなか優れています。

 

先日の紋図を2つ作らないとダメなのと、色糸を抜くと全く見れなくなる柄も

あるので、今回は上手く行ったと思います。

 

色目自体は、普段使わないものばかりなので、その色の相乗効果で

上手くまとまったと思いますが、どういう評判か今後少し気になる所です。

 

まあ、とってもカラフルです。。。

 

 

2011年11月30日

2つ目のサイフ

 

昨日の続き。。

 

帯地を生地と見る場合、帯を裁断するのは相変わらず、

ためらってしまいますが、他にも裏糸の問題や裁断面の後処理、

柄の見え方など、悩みどころが満載です。

 

ある程度は仕上がりを予想していても、試作の幾つかは予想と違っていました。

まだ帯地作り初心者だったときのお太鼓をイメージしてイメージして、

出来上がってきたときの感じを思い出しました。

 

そんな流れを経て、

(ほぼ)完成したものが、このような感じです。

 

IMGP6329.jpg

『雪の結晶』

 

と帯の意匠、絹の発色を上手く活かした、小物になっていると思います。

2つ目の・・・と付けたのは、

今までお持ちのモノと気分によって、着せかえサイフのように使い分けてもらえたら、

という気持ちからです。。

 

西陣の特徴言われる、少量多品種ということから、このお財布も人気のある柄を集中して、

作るのではなくて、色々な柄を少しずつ、色々な種類で作っていきたいと思います。

(帯と同じサイフというシチュエーションは、今まで想像しにくいかったですね。)。

 

 

IMG_1437.jpg

『蜘蛛の巣、作楽縞』

 

世間には良いものは、探せば数多くあると思いますが、

意匠で自分の満足するものを、とことん選べんでもらえるものは、

あまり見ませんので、そうなっていければと思います。

 

身近な所に帯地を持ちたい自分から出てきた、モノつくりでした。

IMG_1442.jpg

 

 

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