となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2011年11月30日

2つ目のサイフ

 

昨日の続き。。

 

帯地を生地と見る場合、帯を裁断するのは相変わらず、

ためらってしまいますが、他にも裏糸の問題や裁断面の後処理、

柄の見え方など、悩みどころが満載です。

 

ある程度は仕上がりを予想していても、試作の幾つかは予想と違っていました。

まだ帯地作り初心者だったときのお太鼓をイメージしてイメージして、

出来上がってきたときの感じを思い出しました。

 

そんな流れを経て、

(ほぼ)完成したものが、このような感じです。

 

IMGP6329.jpg

『雪の結晶』

 

と帯の意匠、絹の発色を上手く活かした、小物になっていると思います。

2つ目の・・・と付けたのは、

今までお持ちのモノと気分によって、着せかえサイフのように使い分けてもらえたら、

という気持ちからです。。

 

西陣の特徴言われる、少量多品種ということから、このお財布も人気のある柄を集中して、

作るのではなくて、色々な柄を少しずつ、色々な種類で作っていきたいと思います。

(帯と同じサイフというシチュエーションは、今まで想像しにくいかったですね。)。

 

 

IMG_1437.jpg

『蜘蛛の巣、作楽縞』

 

世間には良いものは、探せば数多くあると思いますが、

意匠で自分の満足するものを、とことん選べんでもらえるものは、

あまり見ませんので、そうなっていければと思います。

 

身近な所に帯地を持ちたい自分から出てきた、モノつくりでした。

IMG_1442.jpg

 

 

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