となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「アリス」と一致するもの

2016年04月27日

アリスの着姿を見て・・・。

 

先日出張先でお客さんに結んで頂いていた、アリスシリーズの3柄目。
マザーグースに出てくるハンプティダンプティの詩を毛筆で書き、図案→意匠図→製織したもの。

アリスシリーズは文字をデザインに使いたくて、何かとチャレンジ中、面白いんじゃないか?と製作した柄です。実験的な要素も色々と含んでいます。デザインが個性的過ぎて帯としてどうなんだろ?周りの目を見てもそんな感じもありました(苦笑)。特にアリス3に関しては、結ばれる際にお太鼓の中心がズレてしまうと、柄として成立しないので、結構ハードルも高い帯です。

その分、着物と合わせてお太鼓に結ぶと、(好きずきはあっても)目を惹き、本当に素敵な着姿を作ってくれます。

ちなみに、このお太鼓の丸は詩の答えを表しています。

 

DSC09823.jpg

 

この帯を作った時のことは忘れてはいませんが、改めて、しかも着姿として見せて頂くと、過去と今のモノづくりの差に気が付きます。今は技法的に新しいことが出来るようになっても、もっともっと新しいことをしよう、そんな意志・勢いは、この帯の製作時の方がある様な気がします。反省よりも、これからのモノづくりに、もっとそういう意志が込めれる?感じられる様に、遊び心をもって、取り組もうと思います。

 

 

アリス帯2

DSC02144.JPG

 

 

帯揚げも

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→https://www.senpukuya.jp/products/detail.php?product_id=1459

2015年10月23日

望遠レンズ。荷物が増えても持って行きます。


社内でちょっとした時間を見つけてはカメラを持って、帯、着物、小物等々を撮ります。主にブログやFacebook用に使いますが、商品をレンズ越しに見ると、少し客観視できるので、シャッターを切らず、眺めているだけでイイ時も良くあります。出張へ行くときも、最近はそこそこ大きなカメラを持って行きますし、ちょっと長期の場合で、カメラを諦める時は、iPhoneカメラで数打てば当たる方式、沢山撮ります。そんな感じで毎日なにかしら、写真を撮っていて、完全にカメラにハマっています。結構、着物と似ていて(笑)、『そんな何台もいらんやろ?』とカメラにあまり興味のない人からは言われたりします。着物にも似てていますよね(笑)?言われた時は、『やっぱり一つ一つ違うよ。説明しよか?』と言っています。その説明をしたことはあまり記憶にないですが・・・。

 

最近ハマっているのは、先日行った喧嘩祭りに持っていた、まだ慣れない望遠レンズです。ここを語ると長ーくなってしますので写真を一枚載せておきます。

 

DSC07007.jpg

 

望遠なので当たり前ですが、魅力は大きく撮れること。その場にいる主観や迫力を同じくらい感じることができる。そんなところが良いです。どちらかというと、静かな着姿である着物には関係が無さそうですが、全体のコーディネートではなくて『今日はここが見せたいな。』、そう思うときに使うと、好みの感じになりますので、しばらくはこのレンズが付いていると思います。

 

DSC07535.jpg
『アリス/丸型ボストンバッグ』
 ⇒Facebookへ

 

 

明日から3日間と来月中旬は南国へ行きますので(仕事ですよ~。)、持って行って帯のネタになりそうなものを探してきます。

2015年05月20日

名古屋帯のみせかた その1

 

今日のFacebookに上がる予定のコーディネートです。

SDIM0065.jpg
『南蛮七宝文様✕アリス名古屋帯』

 

南蛮七宝文様の大島紬、最新作の割込絣が(意外と)何でも合わせ易いです。
それを見てもらおうと、
アリス帯(名古屋帯バージョン)と合わせてみました。
写真の通り、問題なくコーディネートできます。

帯締めなどの小物は、ビタミンカラー等の色を入れてみても面白いかな?
と思っています。

 

続いては、
この帯の撮影時について。

名古屋帯は仕立てる前、『九寸巾』です(仕立後は袋帯と同じ様になります)。
通常の帯巾は、仕立て前も後も『八寸二分』。

ですので、仕立て前は3cmだけ九寸の方が、幅が広くなります。

FullSizeRender 8.jpg
(仕立てする際にこの様に中へ織り込みます)

 

そのため、名古屋帯を着物に合わせ、正面から写真を撮ると
 3cmの違いで、どこか締まらない間延びした感じがしてしまいます。

 

SDIM0081.jpg

 

やっぱりお太鼓は一番上の写真八寸二分の巾がしっくりときます。

 

話がここで終わると締まりませね(笑)。

 

今まで(撮影を)避けていた名古屋帯。
面白い柄が沢山ありますので、今後は実際に結ばれた様子をイメージし易いように
撮り方を工夫したいです。

 

 

 

2015年02月13日

やっぱり来たCelticの帯揚げ

 

作楽の帯揚げに続き、『Celtic帯揚げ』の完成です。
この柄のファンの方から、『絶対ほしい!』との強い要望を受けての製作しました。

 

DSC04268.jpg
『Celtic帯揚げ』

 

この柄をケルトノット(結目)は、魔除けの意味があるので、帯もお腹を守り、この帯揚げも魔除けで、
お襦袢に鱗柄を入れたりすると、もう守りは完璧になりそうな、そんな帯揚げです。

それは冗談でも、この帯揚げは職人が型を生地に置き、色入れて染めていきます。
型をずらして繰り返し、黙々と生地と型に向かい集中します。

その様子を見ていると、職人の気持ちが柄の持つ意味以上に、守ってくれる様に思えます。
(手で型を置き作られる帯揚げは、本当に少なくなってしまいました。)

 

このモノづくりは、コスモスやアリス、水仙を作っていたので、その延長に近いモノです。

幾つかの柄を作って、ずっと色違いを作る、そんなのも商売としては魅力的な選択肢です。
ただ、うちはモノづくりをしている会社です。職人に仕事をしてもらってこそ、の想いが強くあります。

売れ筋ができるのは(非常に)嬉しいですが、新しいモノを作り続けるのは、とても大事なことです。

 

この業界の超ベテランから、昔はよく売れたし良かった話も聞くことが多いですが、
爆発的には売れなくても、魅力のあるモノを作るために、工夫して考える。楽しいことです。
今の方が充実している部分も、少なくは無いはずです。

まず、昔の帯屋は帯揚げを作ろうなんて、思わなかったでしょうし。。

 

2014年09月16日

コスモス

 

コスモスの柄を一度『作楽』で織りました。

こんな柄です(3色製作した1色目)。

SDIM0349.png
作楽/コスモス』

 

元々は『織りで染めを』というテーマをもって、
意匠図段階のボカシ加減を徹底して製作しています。。

そうすることで、出来上がったものに、なにか違う表現ができるのか?

そんなことを考えて作りました。


結果的に、今までやっていなかった(この帯の前には行っていなかった)
技法を入れながら、花びらの重なり部分の濃淡を出しています。

この帯を作ったお陰で表現方法が増え、この後作ることを決めた柄等もあります。

 

そんなコスモスの帯ですが、この帯揚げを作ってからまた、
帯自体も注目されています。

SDIM0255.png
『仙福屋宗介の帯揚げ/コスモス』

 

この帯揚げの場合、数枚の型を使って光の陰影加減を作ります。
帯から製作した帯揚げですので、元々のテーマであった染めから織り、
今度はまた(この帯揚げの)染め。

頭の中では行ったり来たちのモノづくりをしました。

 

この帯揚げを作ってまた気づいたことがありましたので、今度はここから、
さらに再び織りに繋げれそうなモノづくりをしたいと思います。

 

こうやって行ったり来たりしているうちに、元の色や雰囲気も変わり、
新しいモノづくりになっていくこともあります。

 

気づきを得れることも多いので、離れすぎない異素材のモノづくりも本当に大事です。

 

 

※この帯揚げは先日紹介した、『アリス帯揚げ』と同じ職人さんに製作して頂いています。
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2014/09/post-2002.html

 

 

2014年09月08日

アリス柄の次は・・・。試織。

 

帯から始まって、小物へと広がった『アリス柄』。

型の具合等をチェックするため、まずは2色で帯揚げを製作しました。
爆発的に大人気、となることは無いと思いますので、一度染めた色は追いかけず、
新しい色目にしようと思っています。

 

SDIM0249.jpg
『作楽/アリス柄・帯揚げ』

先日、数枚染め上がったものを出張先へ持っていて、ドキドキしながら、
評判を聞いていましたが、こんな柄の帯揚げ、どこにも無いと思うので、皆さんにニコニコしながら、
ご自分の着物をイメージして、合わせておられました。

 

もう一つ、同じモチーフでサイズの違う大きさの帯地にコーティングを行って製作した、
お財布。

 

SDIM0238.jpg

 

帯地で財布を作ること自体に、あまり乗り気でないスタッフにも、
この仕上がりは良かったみたいです(笑)。

 

帯への加工というのは、いつの時代も色々と問題が出てきて、(ご使用になる方以外)には不評です。
やるほうもそれを受ける職人にも、基本的に裏糸の問題、絹という素材から避けられる傾向にありますが、
今回の職人の場合は、以前のにも増して、いい感じです(そうしか言いようが無いのですみません)。

 

それともう一つ、新しい柄。

これはまだほぼ試作段階を撮したものですが、基本的に同じ考えで、筆で書いてから、
図案、紋図、製織としたものです。

丸は卵をイメージしましたが、真ん丸過ぎるかな・・・。

 

IMG_3718.jpg

 

当初のイメージ通りではありませんが、この紹巴織のある部分の限界を見るためにも
作ってみたかった紋ですので、もし実物を見られたら、ぜひ手にとって、間近で見て頂きたいです。

 

 

2014年06月19日

コーティングでのモノづくり。

 

 

新しいモノが上がってきました。

何をするにしても職人が少なく、増えることもなりので、以前と全く同じものというのは、
出来にくくなっていますが、変わるときは今までのモノづくりにちょっとでも+αを加え
られるように考えています。

 

L1780293.jpg

今回は、コーティングした帯地。
今までのモノができなくなったので、今度はちょっと光沢を減らし、コーティングを施した
ものになっています。

 

元々この帯地コーティングは他に無い、帯地(絹)の発色の良さを生かしつつ、劣る点、耐久性や
耐水性を補うことで行ったものです。前回のモノが出来るまで何度も試作を行い自分たちの
ほしい物を見つけてきましたが、今回も同じです。

 

帯の良さを出せて、欠点は補えるもの。その新しいモノです。
同じ配色の帯をコーティングしたわけではないので、ハッキリとしたことはわかりませんが、
今回のものも、色味に関してとても満足の行くモノになったと思います。

 

これを使って、特に真ん中のアリス柄(新色)なんかは、
まだほとんど使ったことがなかったので、モノを作り甲斐がありそうです。

 

帯地を作りつつ、派生したものも製作することが出来る環境は、どんどんと難しくなって行って
ますので、キッチリとそちらの方も考えながら、進めていきたいですね。

 

2014年05月12日

一つ出来上がり。

 

一旦、京都に帰ってきて、織り上がってきたものをチェック。

その一つです。

 

先日少しだけ目出しを取ったモノを見てもらいましたが、
細かい柄のときはこれだけで見て、配色の判断(帯一本になるのを想像)しても、
時々、見誤ることがあります。

 

IMG_2072−2.png
⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2014/04/post-1976.html

 

そんな時は、再度目出しを取っても同じですので、ある程度腹をくくって、
帯一本で織り上げます。

 

IMG_2219.png
『作楽/アリス(文様)』

 

出張月はまだ始まったばかりですので、作っては出て、帰って確認。
という繰り返しに慣れていきたいと思います!

 

 

 

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2014年04月30日

少しだけ目出しを織ってみました。

 

一応、小物用にと配色を変えて、紹巴織で織ってみました。

 

IMG_2072−2.png
『アリス帯』目出し

 

文字の大きさは以前のモノよりも随分小さくしましたが、
毛筆のかすれ具合も綺麗に表現できていますので、このまま織るつもりです。
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2014/04/post-1972.html(大)

 

毎日がバタバタとなってきましたので、一気に進むモノづくりは少ないですが、
僅かでも確実に前に進めていきたいと思っています。

 

少しでも形になって上がってくると、やっぱり嬉しいですね〜。

 

 

2014年04月10日

となみブルーの経を使って。

 

最後の3本、経糸がありましたので、通称『アリス帯』を織りました。

 

IMG_1198-2.png
総紗縫アリス帯

 

この帯初見の方に・・・

この帯は、『不思議の国のアリス』の英文を毛筆で書いてから、図案化、紋意匠図、
としたものです。筆のかすれ部分や力強さをそのまま、帯へ持っていきましたので、
POPさと日本の筆で書かれた繊細さの両方を持ち合わせた帯です。

 

元々は紹巴織で、緻密に再現しましたが、今回は全く同じように織るのは難しいので、
そこは割り切り、シンプルに紋上げを行いました。

その分、綟り織の透け感を利用しながら、紹巴織にない、軽やかが出たと思います。
よりPOPに。。。

 

2014年03月10日

総紗縫、青の経

 

久々に総紗縫に青の経糸が掛かったので、
今まで織っていない柄を織ってみようと思い、試験を取りました。

 

結果は。。

IMG_1080.png

 

見事に失敗。

元々、この織物でこの柄を作った時は、紬糸を通して織る用にしていましたので、
今回は経糸が表にあまり出ず、柄が埋没してしまいました。

紋自体が違いますので、やってみて面白く上がればと思っていたら、思いっ切り、
面白くない失敗です。もっと青が全面に出る、とかではなく、色も柄も出ない、
非常に地味な感じです。

次はキッチリと紋を修正して出直します。

 

もう一つは。。通称アリス帯。

IMG_1074.png

 

こちらも予想とは違った上りになりましたが、銀の箔の上から黒い箔を重ねてみて、
どんな上りになるか、というのを試験しながら製作した帯でしたので、青の経だと、
色が濁ってしまい、惜しかったですが、こちらも出直しです。

今変えようと思っているのは、銀と黒の箔の通す位置を逆転すること。

おそらく、それで上手く行きそうなのですが。。。

 

といつもはこんな感じで、完成に向けながら試行錯誤を繰り返す毎日です。

 

2014年03月03日

アリス名古屋帯⇒総紗縫へ

 

週末にまだ雪の残る(雪祭り後)の札幌へ行ってきました。

 

IMG_0985.jpg

 

年間に少なくても1〜2回はお邪魔していますので、結構忌憚のない意見を頂けます。

帯の組織については専門性が高いので具体的なモノは少なくても、『もっと透け感がほしい』
『軽くして欲しい』等々はいっぱい色んな意見は頂けますし、色や柄に関しては、さらに
山ほど言って頂けます。

 

こういう関係を築くにはとても沢山時間が掛かりますので、本当に感謝しています。

 

その中から、帰ってきて一つ目に取り掛かるのは、このアリス柄の『紗化』。

IMG_0976.jpg

『アリス/作楽名古屋帯

 

紹巴織で織った柄を総紗縫に持っていくのですが、
普通にやってしまうと、①地色に対して箔のみで上げてしまう。ことでできるので、
そう時間は掛かりません。

 

色々やってみて、最終、そのシンプルさで落ち着くことも少なくはないですが、
この帯に関しては、不思議の国のアリス:英文を毛筆で書き、図案⇒意匠図へとしたもの、
ですので、筆のかすれ具合や力強さが欲しいので、②少し糸を使いながら、箔をつぶし、
地部分ももう少し何かしたいと思っています。

 

元々の『帯』がある方がモノづくりは難しいので、すぐ『はい、できました!』とは
ならないと思いますが、思い入れのある柄でもありますので、色も面白く、作っていきたい
と思っています。

 

久しぶりに移動移動でしたので、ちょっと腰は痛いですが、その分いい空気を頂いてます。

 

 

 

2012年12月06日

アリス帯です。

 

タイトルのような感じで、

『アリス』帯が一階に置いてありました。

 

L1180570.jpg

 

この帯は2,3年前に製作した帯で、濃い人気のある帯です。

以前も書きましたが、不思議の国のアリスの奇妙な空気が好きで、

オリジナル(訳前)を持っていましたが、たまたま開いていたページを

毛筆で書いてもらい、それを図案化して、紋意匠に落として、帯にした、

そんな変わった経緯のある帯です。

 

そんな変わった経緯を持つ帯が、アリスが穴を落ちていく間のような

個性的な着尺の上に乗っていたので、思わず撮ってしまいました。

 

これもたまたまですが、地に使っているグリーンの文字部分は、

少しマトリックスっぽいところもありますが、気に入っていて、

配色替えをしてみました(配色的にボツですが、方向的に◯かな・・・)。

 

L1180537.jpg

『作楽/アリス(配色替えテスト)』

 

上手く配色が行けば、

裏地と角帯にしたいのと、コーティングして小物にしたいと思っています。

 

お客さんから、アリス帯の類似品見たよ。と言われました。

普段は類似品を作られたびに、『またか。』というイヤな気持ちになりますが、

この帯に関しては『どんな類似なんだろ?』とちょっと興味があります。

ホントにこの帯の類似品だったら、見てみたいかな。。。

(もしかして、大きい字の方かな?)

 

今日は、アリス帯でした。

 

P,S この帯の図案の元となった毛筆で書いた方は、

  今でもスペルミスがあったかどうかを気にされています。。

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2012年09月28日

アリス柄の続き。

 

先日メルマガで触れていた帯、『アリス』柄。

少し面白い配色が出来そうだったので、目出しを取りました。

(ここまでがメルマガ内容)

 

L1000373.jpg

『アリス/白黒です。』

 

一度織った帯は次に配色する時に、色を違う色に置き換えないと(特に頭の中)、

前回の配色を引きずったものになりますので、例えば『白黒』に。

 

そこから配色を一からやっていきますが、

ここでも『前と違うものを作る』という意識があると、

変な気遣いのある帯になってしまうことがあります。

 

L1000375.jpg

『作楽/アリス』

 

前の帯とどちらが良いというのではなくて、

どちらが好きか、できれば『別の柄』として、両方等も好きになってほしい

そんなつもりで作っています。

 

(ある意味、新しい図案をおこして作るよりも、気を遣いますし・・・)

 

ここまで違う配色を何種類も織る柄も珍しいので、

気が付きませんでしたが、個人的にとても好きな柄の一つ、なんでしょうね。

 

こういう柄は、また何年か後にその時の色を配色してみたくなります。

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2011年08月17日

黄色。。。

 

渦に最近ハマっていて

(と書くと渦に巻かれているみたいですね)、

休み前に、満を持して配色した帯があります。。

 

IMG_5813.jpg

 

色をチェックするために、裏返して見ている写真ですが、

裏からも表から見ても、なかなかの迫力がある帯になりました。

 

頭の中がグルグルするような帯ばかり、最近になって、

関わっている気もしますが、『渦』が入っている柄は、帯から

力がもらえるような感じがして、とても気に入っている

モチーフです。

 

IMGP3894.jpg

『作楽:チョコマーブル

 

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『作楽:バームクーヘン

 

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『作楽:アリス

 

なので、最近作ろうしている(まだ図案製作中)の帯なんかを

見ていても、花びらが渦に見えて、『また渦の帯を作ってるなぁ』

と一瞬錯覚してしまいました。

それは、また後日。。。

 

休みボケをすることもなく、モノづくりが進んでいる、

大変結構な今年のお盆でした。

 

 

 

 

 

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2011年08月03日

おそらく限定に・・・。

 

感じの良い金糸がありましたので、織ったアリス帯です(右)。

 

IMGP5906.jpg

作楽;アリス』

 

何色か製作してきて、おそらくこれが最後の配色です。

 

左はこの帯地の裏地です。

ちょっと草間彌生さんっぽいような気もしますが

これ以上、水玉水玉になると、着物との相性が悪くなりそうで、

反対に大人しすぎると表地に負けるしと、

際どいバランスで配色しています。

 

こんな感じで、今まで製作したり配色していったものが、

ダーッと上がって来ていますので、なかなか充実の数日です。。。。

 

 

 

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2011年07月14日

一歩下がって、一歩前に出る。

 

ただいま、新柄づくりをしようと、

自分の中にネタを仕込んでいる時期です。

その前に作りたいものを作ろうと、しているのも、

良くて、楽しいモノづくりです。

 

今日も聞かれましたが、

『毎年、何柄くらい作っていますか?』という質問。

 

数えたことも記録に残していることもないので、

正確には分かりませんが、多分50前後だと思います。

作ったとして、これ以外には、帯の形になっていない物が、

この数倍。なかなか険しい関門状態です。

 

上のもの以外にも、

今まで作ったものを期間限定か数量限定のような

形でリメイクすることもあります。

 

IMG_0472.jpg

作楽アリス

 

今、考えているのは、上の帯をもっとPOPにしようとしています。

紋を新しく作り直す前に、イメージを作ったのが・・・、これ。

 

IMG_5554.jpg

『アリス2』

 

まだ、イメージなのでこれから、設計図上でどのように、糸を渡らして、

柄を見せていくかは、もう少し時間が掛かると思います。

 

どちらも好みじゃないと言われる方も沢山、いはると思いますが、

どうしても作りたい、帯の雰囲気が出せそうな気がしますので、

もう少し楽しんでみます。

 

 

P,S 昨日の着物姿はこんな感じです。

  少し、帯の配色へ影響しているように感じます。。

 

IMG_5544.jpg 

『白紬×組角帯』

 

アルコールが入った状態なので、

ちょっと着崩れしてますね〜。

 

2011年04月30日

アリスでなくて、兎。

 

再び、

自分の製作した帯に合わせて帯留めを作ってもらいました。

 

今度は、アリスの兎です。

間に合わないにしても、ちょっと立ち止まって、

時計を見ているところ作ってもらいました。

 

IMGP4768.jpg

通称アリスの通った道の帯

 

長ーい道を歩いている最中です。

 

 

ちなみに、以前雑誌上で掲載している帯で、

配色も2色作りました。

 

IMG_0275.jpg

 

 

この二つを並べて、間に兎を置いてみると、

ちょっと行き先に悩んでいる兎に、ちょっと見えませんか?

 

IMGP4775.jpg

 

そんなストーリーがありそうな帯留めでした。

一応、会社は明日からお休みです。

 

しばらくは

原作読んで、続編作りもイイかもしれませんね。。

 

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今までの帯留め

 →http://www.kyo-tonami.com/mt/mt-search.cgi

 

 

 

 

 

 

2011年04月25日

Celticつづき

全国に出張等で出ているスタッフから、こんな帯を作って、

とか、こんな色目がいいとか、様々な情報が入ってきています。

 

ここ数日で、どーっと固まって話が入ってくるのが、

『celtic』です。

 

実は、以前あったアイディアをまとめて、一気に形にした後、

今まで少し休みにしていました。

 

図案の途中のがありますが、一ヶ月以上は開いてしまったので、

もう一度、白紙に戻して、進めていこうと思います。

 

できれば、アイルランドに直接行って、空気を感じて、作る!

と言えたら良いのですが、今は文献を集め想像を広げています。

アリスの時のように、想像の中の方が、面白いイメージが浮かぶことを

期待して、取り掛かっています。

 

元は、これからです・・・。

 

110425_0.jpg

 

今『celtic』は、裏地が結び目文様(ケルトノット)が、すべて共通で、

 110425_1.jpg

 

 

その他は、自由に製作しています。

 

Celtcの中で色と柄は別に『紋』として(メーカーらしい前置きですが・・・)

好きなのは、この帯です。

 

110425_2.jpg

110425_3.jpg

 

『意匠図』                  『帯』

 

 

丁寧に結び目の陰影を付けたのが、かなり効いていて、

見る角度によって、浮き沈みがします(金銀の使い方も◎)。

見本裂が上がってきた瞬間は、鳥肌が立ちました。

 

他にも語りたいことは、山ほどあるCelticですが・・・、

『充電期間もあったから、面白いの頼むよ!』

 

と言われています。

 

そう簡単に、いいアイディアが出てくるものでも無いので、

本当に、アイルランド行ってこようかな〜?

と思ったりしながら、上の写真を見ていて、イイ配色を思いついたので、

また明日は糸棚の前に居ると思います。

2011年04月18日

ヤドリ木

個人的に好きな木を帯にしてみました。

 

テーマは以前からの

『美味しそな色』というものに沿っていますので、

今回もちょっとデザート系の配色です。

(今回は、結果論に近いですが・・・)

IMGP4737.jpg

『作楽;ヤドリ木』

 

ヤドリ木というと、クリスマス定番で、様々な語りのある植物の

一つですが、個人的にですが、以前写真を見たものが記憶に残っています。

 

それは、雪が木々に山盛り積もっていて、このヤドリ木がだけが、

青々としていて、とても神秘的なものでした。

ヤドリ木は通常、宿主に引っ付いて根を土に下ろさず成長します。

なので、宿主が落葉したあとでも、ヤドリ木だけは青々と・・・。

それを見た昔の人も、やっぱり不思議に思いますよね。

 

そんな植物を帯にしましたが、一番気にしたのは、

上にもあった色目です。

IMGP4744.jpg

 

最初は、真ん丸の実の色を一色にして、多少銀糸を入れて、

素材の変化で、全体を配色したのですが(それはそれでいい感じです)、

葉っぱの強さに負けた気がしたので、思い切って、上の写真のような

二色を使ってみました。

 

あまり使わない組み合わせですが、以前も『作楽:アリス』で

使ったことのある色目ですので、使い方・周りの色が違うにしても、

何とかなるかな?という勝算でした。。

 

なかなか自信作なヤドリ木でした。

 

 

 

 

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