となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「ケルティック」と一致するもの

2010年06月21日

『ケルティック』新柄・新組織。完成

京都は天気が曇り続きで、盛り上がりませんが、
その分、室内に集中出来て、モノづくりは進んでいます。

新しい組織を作ろうと、目出し(試験織り)を
考えつく限り取って、イケそうなものに柄を当てはめて、
さらに絞ってと、10歩進んで9.5歩下がる。
みたいな事を続けています。


その絞った中から、完成品として上がってくる帯もあります。
(これがないと、気持ちは持ちませんね。)

前回の紹介から最後の調整だけで、5日間掛かりました。
 →http://senpukuya5.seesaa.net/article/153241169.html


ここに秘密がある帯です。
IMGP2848.jpg


IMGP2846.jpg
『ケルティック・秘錦』

経糸や、横の糸使いを変えて、最終の微調整して
織り上げたものです。

試し結びも終わっていますので、
やっと皆さんに見てもらえますよ!

週明け早々に、こういうモノが上がってくると、
一週間なんとなく上手くイキそうな気がします。

他にも、優しい美味しそうな色目も帯や
帯締めの新作等もあと少しで完成なので、
気を入れて進めていきます!

最近はモノづくりに毎日追われ追われですよ~

2010年06月15日

難関の配色。

いま製作中の帯で、
間違いなく思い通りに上がらないもの
『NO.1』はこのシリーズです。

IMG_0154.jpg

本当は、完成した時点で『完成です!』と
お見せしたかったのですが、ままならず。
まずは、第一段階で。

柄は『ケルティック』シリーズですが、
織り方は『秘錦』の新柄でもあります。
(この織りが難関です)

とても平たく言うと、本袋をさらに改良した、
特殊な織物です。

本袋も織りましたが、やはりそれでは普通に世間にあり、
面白くないので・・・、と思って製作したものです。

まあ、この織りは織る前の段階の紋作り、
紋彫りも大変ですし、出来た!と思っても
配色もさらに大変
です。

様々な色の組み合わせで、帯は織るものの、
この組織だけは、すべての色が影響し合うので、
一色変更するとすべてが変わり、再びふりだしです。
(頭の中が、混乱します。)

そんな柄が8柄ほど、待機中ですので、
うちのスタッフと話をしながら、進めて行ってます。

上のケルティック柄には、この織り方が上手くはまり、
元々のイメージである『(風化しそうな)石』というのが
上手く出ています。

ただ、『完成!』というまでには、
あとちょっとなんですがね・・・。

2010年05月10日

半日、紋図とケルティック。

今日は、一日静かにモノづくりです。
一つは紋図製作。

これは、『ケルティック』の紋図です。
IMG_0141.jpg

残念ながら、西陣でもあまり見られなくなった、
手書きの紋図で製作したものです。

全く何のアイディアも無い状態でも、
こういうものを目の前にして、座って眺めていると、
何か作りたくなってきます。

実はこの帯、最初の段階は、配色予定は全くのグレー色でした。
(頭の中のイメージがずっとグレーだったのもありますが・・・)

それを最後の最後で、少し銀地の掛かった
ベージュで配色しました。
R0011843_2.jpg


そうすると、紋図を見ていた思いついたのに、
出来上がりは、実際の目で見るものと違って、
フォーマル色もある上品な帯に仕上がりました。

この辺りが、モノづくりの面白い所です。


今日は、この紋図を目の前に広げて、
これを縦柄にして?斜めにするか?
大きくするか?

縦にすると、イメージ的にはこんなのかな?
等など、帯も周りから集めて・・・
IMG_0139.jpg

等々、色々と頭の中で、伸ばしたり、縮めたり、
色変えたり、色んなモノと合体させたり、としていました。

これをPCの画面上でやると、簡単そうで、
頂上まで早く到着しそうなんですが
自分の中では、面白くない帯になってしまいます。

画面上と頭の中のイメージが、最終似ていても
そこまでの道のりで、その柄へのこだわりも変わってきます。

実際は、出来までも大きく変わってきます。


今日の半日は、そんなことを含めて、
モノづくりで過ぎています。


2010年04月24日

また、日記みたいです。

今日の京都は、気持ちのいい晴れです。

風もそよそよ。
気温も丁度いい。。。

IMG_5025.jpg
 ↑ こんな感じです。青と緑と右下の赤のコーン。

午前中は、少し用事があり、昼から動き出しましたが
その午前中、人を待っている間に、溜まった本や資料を
整理しながら、パラパラとめくっていました。
(本棚が、一杯になったので、もう一つ買ったのですが、
 また一杯になってしまいました。)

去年辺りに買ったインテリアの本やケルト文様を自分で書こう~、
61ZT445B1EL.jpg
 (たとえば、こんなのも・・・。興味のある方はどうぞ
みたいな本は買って、置いたままにしていました。

その中には見ていても、その時響かないものもあるのですが、
たまに時間がある時に整理して、見ていると、
そういった本が、『おっ!』というのに変わることがあります。

経験を積んだのか、年を経たのか、わかりませんが、
今日の午前中はまさにそんな日でした。

そういう本は、本棚から出して、会社へ持って行きます。

会社の自分が座る椅子の後ろの本棚も、一杯なのですが・・・


明日からは、東京→千葉→横浜と一日ずつですが、
回りたいと思います。

気まぐれに急遽、袋帯から八寸の帯に変更したもの、
や待機中のものなど、帰ってきた頃に上がっているはずなので、
もうちょっとのGWまで、結構楽しみが多そうです。


今日は、今から初参加の会合です~。
最近飲むことが多いので、体調は気を付けないと・・・

2010年03月11日

ちょっと個性的

この帯留め。
人気です。

今『ケルティック』シリーズは、再度まとめ直して、
新しい柄を考えている途中です。


ケルト文様が全く人気がないと、
思って作っているわけではないのですが、
最初は、受けて入れてくれるか、
分からずに作ったシリーズです。

文様的にどちらが先にあったか?
というのは別として、

自分の中に入ってきた順番としては
ケルト→唐長→ラリック→もう一度ケルト。
です。

どうしても、唐長柄を見ると、どこかケルト的な
意識を持ってみてしまいますし、
ラリックは唐紙を通じて、見てます。

それで、2週目というか、2回目にケルトに戻ってきたときには、
最初にケルトを見た印象とは変わっていて

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2010年03月02日

財布人気投票。

南蛮七宝を中心に、神坂雪佳の世界『海路』や
その他、ケルティックなどなどを含めて、
財布を製作しています。

まだ販売していない南蛮七宝の
人気投票を密かにしていました。

めでたく一番は、この色です。
IMG_0514.jpg
南蛮七宝』、書いているので、
良い柄です。

色目もシックな方が良いなぁと、言いながらも、
しかも、私はシックなのを持っていながらも、
このトルコブルーには惹かれます。

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2010年01月14日

『寒い話』

相当寒い京都ですので、
車の中は冷蔵庫です。。
IMG_5061.jpg
朝は建物が暖まるまで凍えています。。

そんな時にする配色というと、
結構な割合で暖色系に行ってしまいがちです。

気持ち的に暖色系の糸を持っているだけで、
暖かくなった気がするからかもです。
IMG_5062.jpg
そのままの流れで、今、手がけてしまうシリーズは
地理的に北部のものが多いです。
ノルドとか、ケルティックです。)

やはりその地方の人も、冷たい色や柄よりも、
暖かみの感じる柄や色を手にしたはず・・・
と勝手に想像して、配色してました。
(上の写真のような色目に上がります。)


小物で人気なのも、注文を頂いているのも、
日本中寒波のせいか、
毎日のように雪雨草履です。

雪降りなさそうな所からも・・・
問い合わせが多いです。
IMG_5058.jpg
 →雨雪専用の花緒も毎日減っていってます。

『寒い』話で、雪草履は昨日も書いていましたが、
京都の今日の職人さんとの日常の挨拶も
『めちゃ寒いなぁ~』『さむ、さむ~。』
から始まります(気温ですよ)。

2009年12月28日

今日が今年最後の出勤です。

あっという間の一年でした。
今年もモノづくりをしていた、年でした。

年中、やっていることなので、
多少の進歩はあるのかなぁ?と思います。

また来年もこのペースでコツコツと
進めていきますので、よろしくお願いします。

モノづくりの他は、
個人的に進めていること、したいこと、
沢山あります。

この辺りはドンドン変わっていくと思います。
何をするかは・・・、それはまたおいおい。


ブログ1228.jpg

この写真。
モノづくり新入社員のヨリヨリの様子です。

毎年、数名の新人さんが入ってきますが、
この写真に写っている『染め上げたばかりの糸』を
小さな束にしていく仕事(ヨリヨリ)です。

糸を捩って、束ねるだけなのですが、
それだけでも手つきが危ういです。

さっと出来るようになったら、
動画でもUPしたいと思っています。

ちょっとしたことですが、
成長を楽しみにしておいてください。

それと、ギリギリ今年中に
取りかかれた図案です。
ブログ1228-2.jpg

紋⇨完成二関しては、
来年に持ち越してですが、
この辺りの八寸にしようか?等
もう少し休みのうちに、
練り上げて進めたいと思います。


文字をイメージにした、柄というと
最近では、『ケルティック』シリーズ。
IMG_1031.JPG

ちょっと前では、
詩情 夢二』シリーズ。
夢二字の帯02.jpg

と、今回のも含めて、
『文字の柄は、あんまり良くないのでは・・・』
と社内的には、言われます。
(慣れてますが・・・)

この上の二柄に関しても、
100人中5人の方からは『好き』と
言ってもらえませんが、
5人くらいの人からは絶賛されています。
(もっと少ないかもしれませんが・・・)

自分的にも、『この柄!』
と言って選んでもらえる帯づくりが
一つの目標でもあるので、
90人の人には申し訳ありませんが・・・、
また作っています。

もちろん、似たモノを作っても、
並べても面白くないですし、
自分でも満足できないので、
上のような形の図案になっています。

是非、出来上がりを楽しみにしていて
下さい!

来年は、多分、
ここからスタートです。


今日は忘年会です。

明日から、休み!と言っても、
この間に残り溜まった仕事と、
図案の整理をしているうちに、
終わってしまいそうですね~。

この日記も今年もう少し更新できれば、
更新していきます。

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2009年12月16日

ちょっと番外編 配色変え

好きな色は?
と聞かれると、

『青!』としか言えないほど、
最近の自分の帯は『青い』です。

とくにその中でも、好きなのは『澄んだ青』です
こんなイメージです。
IMGP2683.JPG
 ⇒『会社の向かい

夕方から夜になるちょっと前、
できれば、月が軽く光っていたら、多分その色です。

とそのイメージのまま、その月をお太鼓に一つ、
入れた配色の帯を製作してみました。
IMG_0843.JPG
『ケルティック(第一期)』

ちなみに、
この柄は前回発表していたケルティックの柄を
活かしたものです(特に月に見える部分)。

 ↓真ん中にある薄地の柄。
a(2).jpg
薄地は、優しい感じがしますし、
大きくイメージは変わったと思います。

裏のケルトノット(結び目)も、表に合わせて、
青く夜ギリギリ前の月に照った色にしています。

個人的な趣味で製作しているシリーズなので、
これからも自由に楽しみながら製作していきます。

気に入ってもらえると、嬉しいですね。。

2009年12月04日

いろんなモノがよぎっていきます。

今日の仕事は、出たり入ったり、と
溜まりに溜まった苦手系な仕事をただ今、
減らしている最中です。

今日は、
合間を見つけて、コツコツと書いています。

ケルティック』シリーズのおかげで
まだ頭の中は、結び目から抜け出れなく、
今はそればっかりになっています。

他のモノづくりをしていても、
というより今も・・・
ねじれたモノや結び目が頭をよぎっています


そんな時、横を通られた着物姿です(社内ですよ。)。
帯は『百楽』シリーズ

帯もとても人気のある柄なのですが、
それよりも今回だけは、着物に注目してもらいたいです。

『仙福屋の御召』です。
IMGP2708.JPG
『百楽×仙福屋の御召

色目は、クリームというよりも、
クリームが入った白色。

オフホワイトでも無くて、
濁らせずにわずかにクリーム色を足した。
そんな色目です。

経糸に三眠蚕の糸を使い、
縞状に整経をして、織り上げた御召です。

以前も紹介しましたが、
今度は縞のみのシンプル柄です。

数十年仕立てをしている方から、
人生で一番イイ風合いの着物というお墨付きを
もらったので、自信を持って着てもらえます。

私も着ていますが、
単衣もなかなか良いと思います。

そうこうしながら、並行して
ケルティックもボチボチと進んで行ってます。


さて、紅葉中の京都
(というより、堀川寺の内付近は・・・)

ですが、少し変化がありました。

イチョウが散りはじめ、道が黄色になって、
ある意味一年で一番華やかに見えます。

 ↓これがずっと続いています。
IMG_0720.JPG


普通秋と言えば、
こんな感じでちょっと哀愁漂う気分ですが・・・

IMG_0728.JPG

2009年12月02日

次のケルティック。。

新たに製作している『ケルティック』です。

IMG_0690.JPG

と言っても、まだ今まで製作したモノを見て、
その時の自分がどんな風な気持ちで作っていたのかを、
再度見直しています。

この作業は、一度自分のモノづくりを見直せるので、
とても有意義なことです。

ただ、モノづくりを実際の帯を見ながら、
振り返る普段しないことで、すこし気恥ずかしいさもあり
目的にたどり着くまでは、とても時間がかかります。
そんな高い頂上ではないんですが・・・ね。

上の写真は、ケルティックシリーズの裏地と、
(表としても十分だとおもっている柄です。)
対話中です。

自分のモノを本歌取して、モノづくりが(上手く)できれば
その時のモノづくりも取り込めた感がするので、
いつも一度は挑戦しています。

第一期と変わらず、合わせ易く、ちょっと個性的なモノ
出来上がると思います。まだ、練っている最中です。。
頭の中は、結び目だらけです。。。

2009年09月18日

京都へ帰ってきました。

京都⇒新潟⇒東京⇒京都と回ってきました。

様々な人と接してきたので、
モノづくりのタネはいっぱいです。

昨日の写真は有名な『玉ひで』の親子丼ですが、
30分くらい並びながら、モノづくり話です。

その時は、新潟から持ち帰った話を中心に
東京店長と話をしていました。

いつものことなのですが、
(今回は久しぶりなので特に・・・)
2,3日も外に出ていると、溢れるほど、
何かできそうな刺激がもらえます。

食べる時は食べることに集中して、
空いた時間はモノづくりの話。

そんなことを続けていられるのは、
とても幸せなことですね。。

と思いながら、
今回もいっぱいの良いタネ・ネタを頂けましたので
それを形にするために、今はバタバタしています。

きじじっけん』も上手くいき、
こちらの話も上手く進んでいます。
(次の新作発表をお楽しみに!)

次は、着尺の話が迫っているので、
また報告をします!

2009年09月10日

結ぶ話

先日、
新作を見てもらう機会がありました。

その中で人気のあったのが、今までも
何度か出てきた『ケルティック』。

しかも『ケルティック』の裏地に人気があります。
『結び目』です。
IMG_1166.JPG

結び目を解く間に、悪魔が嫌がり近づかない
=魔除けという意味があります。

製作している途中は、『魔除け』が着物を
着る際にいるのか?

と、少し紋作りしながら、悩みましたが、
帯自体も『結び』なので、
何かストンと納得してしまいました。


ちょっと強引に・・・
結びつけると言えば、先日『twitter』に
勧められたので入ってみました。

20090910_135407.jpg

ブログとチャットの間みたいなもの

と聞いていますが、
『新しいモノ好きだったらどう?』

と言われ早速、話に乗ってみました。

まだ、ほとんど活用方法が思い浮かびませんが、
まずは、つぶやいてみることにします・・・。

モノづくりつぶやきが多そうですが、
さてさて・・・


2009年09月05日

ここ数日。

2~4日まで、東京にいました。
行きも車、帰りも車です。
(私は往復組)

現地で集合した人(片道組)も、
含め、車内6人で片道6時間。

仕事の話、モノづくり、全く関係ない話等

普段あまり出来ないことができる、いい時間です。
(ただ、今日は腰痛です。。。)

昨年の9月も同じです。
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/106970764.html


その東京には新作の帯を、数多く持っていきました。

個人的には『ケルティック』新柄の評判が良く、
ホッとしています。

他には、先日の看板に付いている
そうしゃねこ
attached.jpg

男が持って宣伝する(うちのスタッフです)
総紗縫の日傘
attached.jpgは、
行き交う人の目を惹いていました。


日傘は、作り置きがほとんど無くなり、
それを見ていると、
どんどん秋っぽい気分になりますね~。

タグ:

2009年08月31日

久しぶりの新柄です。 ケルティック

久しぶりの新柄が上がってきました。
(趣味シリーズとも言われています。)

久しぶりのケルティックの新柄が上がりました。
少し個性的な帯で、『一面文字』です。
(ケルティック第一期の最後の紋です)

私が作る帯は、いつものように、
あまり紋図の段階では、
評判は良くありません。。

この帯もその例外でなく、
いつも通りですが、完成は個人的に
とても満足できる一本になりました。

社内評判はいつもお客さんに見せてから、
少しずつ上がってきます(なので、人気底スタートです。)。
IMG_1031.JPG

詳しくは、またのちほど紹介したいと
思いますが、満足できるモノが上がってくる度に、
社内評判はひとまずホッといて、
『やってて良かった・・・』

と素直に思えるので、第一段階クリア。。

まずは一安心です。
後は正式に皆さんに見てもらうのみです。


========================

ちなみに、今日は昼に打ち合わせがあったので、
外で食事をしてきました。

蕎麦屋さんです。
IMG_1051.JPG
周りに聞くと、意外に有名でしたが、
『変わったローカルな蕎麦屋さん』ということで、

有名だったので、これは有名なのでしょうか?
という所です(場所は御所、付近)。

2009年07月31日

『鳴錦』の鳴声+ケルティック

『鳴錦』の新しい柄が上がってきました。
IMG_07  42.JPG
『鳴錦 トワルパント』

柄が染物のように、
ぼかした感じをイメージしています。

染物?と思ってもらえそうで、
実は、織物?なのかな?

というのを狙っています。

なぜ、『鳴錦』という名前を付けたかというと、
『絹ズレ』の音が他の帯よりも、多く聞けます。

だから、『なるにしき』です。
そんな名前なのですが、織る職人さんからの声が
大きい由来です。

織り始めた当初、職人さんと話をしていて、
『このお絹は、物凄い鳴きよるで。。。』
(※ お絹=帯)

『締めやすいやろ~』
というのが頭に残っています。

それをそのまま素直に付けた
名前が由来です。

鳴る鳴る鳴ると書いても、
??なので、撮ってみました。

IMG_0743.MOV

『ギュ・キュ』という音が聞こえると思います。

結ぶ時、気持良さそうです・・・


も一つ、こちら・・・
ケルティックの帯留
IMG_0732.JPG
写真に撮ると、黒。

実は、濃い紫のような
茶系のようなハッとする色目です。

これを合わせると・・・
IMG_0751.JPG

急にこの帯留を依頼したので、
コーディネートは考えていませんが、
意外にハマっています。

好きな帯留です。


2009年07月30日

コーディネート2つ

今日は、
京都の4階和室で話をしていました。

内容は、『帯留』です。

特に今日は『瑞玉』です。
(明日、ケルティック帯留を)
IMG_0726.JPG

『小さな帯留』だけでなく、
結構コーディネートで遊べます。
(普通の帯留は何個もつけませんよね)

例えば、2つ付けて見ると・・・

瑞玉一つでももちろんポイントになりますが、
2つになると着姿にシャレが効いて
周りの人からは『なに??』。

となりそうです。。
IMG_0728.JPG
(市松の三分紐も密かにいい感じです。)

その他にも、この『瑞玉』帯留をアピールする所ないかな?
と話をしていると、

『これはどう?』
とこういう話が出てきました。

『瑞玉』をいくつかを三分紐に通し、
前へいくつか出して、後はお太古の中へ。

その時の使い分けで、
前へ出してくるモノを選ぶ。
IMG_0729.JPG
(ずらしている途中です。。)

かなり面白かもしれませんね!

作った方からすると、一つでポツンと、
可愛く・・・

だったのが、それに加えて

いくつも並べて、『色合わせ』を作りだす。
お太古に隠して、好きなモノを前に出す。
等々、

実際に着物を着る方の意見で、
色々、楽しみが増えてきています。

今までは・・・
硬質で透明度の高い硝子を高度な技術で・・・
というので、驚いてもらえるのですが、

そういう話だけでなく、
『こだわり(少々)』

『どう使ったら素晴らしいのか?』
『お洒落な着姿になるのか?』

 (使い手の気持ちを多く)

という面を少しずつこれからは、
増やしたいと思います。

帯にしても作り手は、『苦労した話』が
ほとんどの話してしまいがちです。

もう少し、違った角度から
話も交えていきたいですね。

明日も面白いもの用意しておきます。

2009年07月23日

外も中も晴れ晴れ。。

今日の京都は、こんな晴れです。

先週今週と、丸々雨でしたので、
いつもよりもはるかに清々しい感じがします。
IMG_0574.JPG

外でと言いたい所ですが、社内で・外にいるつもりで、
上がってきた帯に、帯留を合わせていました。

こんな感じです。
IMG_0342.JPG

 ↑ 『ケルティック×ケルティック


その横でタイミングよく、上がってきたのが、
『ケルティック』。
IMG_0555.JPG
色を決めるのでなく、
全体のバランスを取るためだけで、
数度配色替えしていた帯です。

また、この織物は経糸の色で
ほとんど印象が決まってしまいます

さらに帯を俯瞰してみると、横段にも見えます。
横段=使い方で、様々な表情が出せます。

その分、お太古にした時のイメージが、
変わりやすいとも言えるので、

帯を折らずに一本で見えたイメージと、
普通にお太古にしたイメージ、
ずらしたイメージが、
異なる様に配色をしています。

そして、全体の作品として、
チグハグにならないように・・・配色を
という感じです。

頭の中では、いつも上手く決まっているのですが、
現実に表そうとするのは、いつも難しいですね。

まずは、ホッとしています。

明日は、京都から出てきます~。

41dSps9emdL._SL210_.jpg

いつもと様子の違うジョブス本です。
この人だから上手く行く、を地でいる人です。

2009年07月10日

この

社内で帯地の配色を見ていました。

経糸だけで、配色を行う織り方で、
配色が難しく、悩んでいると・・・

IMG_0311.JPG
その時に持っていたケルティックの帯留の方に

注意が行っていました。

社内でケルティックの帯留を見せていたら、
なかなかの評判です。
IMG_0314.JPG

帯留をする際には、帯締めは後ろで結ぶので、前にはきません。
このケルティックの帯留なら、代わりの結び目になるので・・・

なるほどです。。

2009年07月09日

ケルティックを形に。

ケルティックの帯を製作していて、
作りたかったものがあります。

それは、『帯留』でケルトの結び目を
モチーフにしたものです。

IMG_0308.JPG
Celtic Ⅲ』 (ケルティック3)

職人さんにイメージを伝えただけで、
どう上がってくるか、楽しみにしていました。

色も、形も・・・

ちょっと鳥肌が立つくらいの出来で、完璧です。。
他にも数柄あり、すべて個性的な帯留となりました。

職人の手で一つずつ製作されるので、
同じ色、形が出来ない所も、この帯留の特徴です。

次回は、一度帯とコーディネートしてから、
お見せしますね。。

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