日本画家 中野大輔氏の作品を織帯にする

昨日は新スタッフと着物である会へ参加しました。 そこで初めて発表させて頂いたのが、この帯。
【日本画家 中野大輔氏の世界】 日本画家 中野大輔さんの作品を織物で表現させて頂きました。 制作スタートは昨年の2月。 そこから完成、昨日までの約一年間、本当に長かったです(苦笑)。
元々の作品全体は、帯よりも蝶々がもっと渦巻いて天に昇っていきます。 アトリエへお邪魔した時に、 『これは凄いなぁ・・・。』と見入ったまま引き込まれてしまった作品の一つです。
帯で制作する際に、作品全体を帯とすることも検討しましたが、織りの表現。 お太鼓表現を考えて、天に昇る中心部分を主にしました。
(お太鼓にした場合、静的な感じを受けます。)
【織物は紹巴織】 そして選択した織組織は、紹巴織。 この織物は緻密な表現が得意ではあるのですが、原画が緻密過ぎて、どこまで織り込めるか (やり過ぎると下から経糸が湧いて出て、帯地表面が荒れてしまうこともあり)で色々と悩みました。
結果、とことん織りで尽くす部分と、フワッと雰囲気のみを織り出す部分とをメリハリを付けて、 全体の流れを作ってみました。 また、初めて作品を見せて頂いた時に受けた印象では、濃い色を大事にしたいと思いましたので、 絹糸に 少しキラっと光る素材を巻き付けた糸を一緒に織り込んでいます(糸の太細が変わり、変化が付きます)。
原画にはない場合でも、入れれば原画の空気感が表現できる。 そんなところも試行錯誤してたどり着いたところです。
配色は、蛍光灯で原画を見ると、もう少し色が明るく見えると思いますが、 作品の陰影が感じられるくらいの灯りで見る、また作品をみた時の記憶の色、 さらに着物とのコーディネートを考えたバランスを加味して、 色目は少し大人しくなっていると思います。
【お披露目も】 昨日、完成した帯を中野さんをはじめ大勢の方へこの帯をご紹介する機会があり、 とってもいい評判を頂きました。帯ができるまでに、大変大変お世話になった方もおられます。
そんな いい思いがこもった帯ですので、多くの方に見て頂けると嬉しいです。 完成してから、中野さんの反応見るまで、ドキドキしましたが、とにかく今はホッとしています(笑)。


