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少し目先を変えた紹巴織/名古屋帯

紬糸を利用して、紹巴織の使い方を少し目先を変えた名古屋帯を作っています。 いつもよりも少々太めの紬糸を使って、紹巴織に通す。

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(緑の様なグレーの様な色目)

となみで織る紹巴織は経糸を横糸で覆い隠すほどで、緻密な表現が得意。 伊藤若冲や神坂雪佳の世界で見られるような、『織っているのか染めているのか分からない。』ぐらい緻密に織れる織物。

そこに注目すると、いつもよりも太い紬糸を通して、敢えて『緻密さ』という一つの利点を消してしまう。 そんな損した風にも見えてしまいます。

ちなみに、これとほぼ同じに織ったモノが少し以前にありました。 このとき、結ばれているのがそれです。 (この白大島と合わせた写真は、帯が立っていて、とても好きな感じです。)

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https://www.instagram.com/p/BdHNVHIngVo/?hl=ja&taken-by=tonamiorimono

このときはそれ以上、追わずにいましたが、見ていると繊細さや緻密さの代りに 糸の持つ強さ自体が表に出てきて、シンプルな南蛮七宝のような柄には相性が良さそうに思います。 (この場合、緻密さは横においても大丈夫な気がします)

南蛮七宝の場合は、少ない色数で構成されていますので、その組み合わせを間違えると、 紬が力強い分、さらにエライことになります。

でも、今回のモノづくりも含めて考えると、紹巴織の違う姿を開拓できそうな可能性を感じます。 今の段階では、メインとまでは行かなくても、時々織るのを挟みながら、 次のモノづくりの考察をしたい、 と思いました。

帯としては、完成はしていますが、試作の要素も強い、紬の入った名古屋帯。 秋に向けて、何色かは完成させれそうです。 みなさんの意見も聞きながら、次の柄なども考えていきます。

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