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先日、汕頭刺繡職人さんとお会 いする機会があったので、実際に目の前で技を見てきました。 展示会での実演でも見れないことは無いですが、今回刺繍を施すのは生地やハンカチではなくて、 実際の『紗楽』帯。
『(集中のために)静かにして下さい。』と言わなくても、自然と静かに。 そもそも、話しかけれない緊張感です。
この時も仰ってましたが、 『汕頭刺繍の場合、刺繍を施すよりも糸を抜く工程に時間と気を使う。』。 普段はおそらく聞こえてこないはずの、糸を抜く音、針に糸を通す音、針を通す音、が聞こえてくる静けさでした。『もちろん、写真も大丈夫ですよ。』と言って頂いていましたが、シャッター音すら気になる・・・。
そんな状態で、一日何時間、刺繍が施し終わるまでの何ヶ月・・・。本当に大変な仕事です。
『汕頭刺繍/きものSalon掲載』
このシリーズの帯については、 あるお客さんから『この帯だけは、タンスから出す前には、手を洗い、両手で扱います。』 と言われていました。
自分たちのモノづくりも精一杯、帯に尽くします。 更にその上から刺繍を施すという、技が加わる。
それをお客様に理解され大事にしてもらいながら、結んで頂く。 こんな関係性は、なかなか他の物では思い浮かびません。 素敵だなぁ、有り難いなぁと思います。
ちなみに、以前南蛮七宝でも汕頭刺繡を施しました。 そのモノづくりでのちょっと変わった趣向としては、地色と刺繍糸とがかけ離れた色だったこと。 その時は一本のみの制作でしたので、今、取り組んでいるのもその流れの続き。
あるとき、帯地(紗楽の南蛮七宝)とにらめっこしていて、ピンときたものが、2色ありました。 その色を使って、南蛮七宝の汕頭刺繍を進めています。
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