来年用/夏単衣地部分をつくっていきます。

着物は時期に合わせて、織物自体が変わります。 たとえば、夏になると、綟り織物をまといます。
綟織は、経糸同士を交差させ、透け感と涼感をつくる織物。
これらのような織り方を業界では織組織と呼びます。 この織組織については、総論的にnoteへ書いています。 →https://note.com/senpukuya5/n/n83cb59d371f2?magazine_key=mc03bc13314f1
同じ織組織でも柄デザインを変えると、新しいモノづくりとなります。
さらに上のレベルになると、織組織変更。 それ自体でなくても、大きく織物の雰囲気を変えるモノづくり。 そう簡単には新しいモノは出てきませんが、常に目指したいモノづくりになります。
もし、織組織に何か新しいことができそうな時は、車に乗っていても、停めてから、すぐにメモに控える。後からその思いつきかもしれないアイデアを大きくしていく。そんな火種だったとしても、大事にします。
特に、夏物・単衣物の場合、面白いものができそうでも、糸が細い、生地が薄いため、耐久性との兼ね合いで、袷物と比べると制限は多く感じます。例えば、糸使いな どを極端にすると、生地が持たず、最悪の場合、仕立ててから破れる場合も・・・。
ただ、最近はこの夏単衣物は、温暖化もあり皆さんからの要望を強く感じます。 そのため、生地として出来るか出来ないか。 その境界に近いところで、モノづくりの挑戦を繰り返しています。
今回は今までも織ってきた織組織は、そのままで。 その風合いや見た目、涼感を変えようとするモノづくりです。
とりあえず、出来る出来ない話なので、柄は菊市松の柄。 その地部分に工夫を入れ、試験織を取っています。
経糸緯糸の関係で、どういう風に柄が表現できるのか?それをチェック。 このまま本番を織ることは少なく、柄が入ったときの影響などをみています。
これが通れば、新しい紋をつくり新柄制作に入っていきます。
帯でも着物でも、いつもしている仕事の一つになりますが。 今回の仕上がりは、なかなか面白そうなことになったので、書いてみました。

