日本画家 中野大輔氏「歩む」/染めと織り併用

中野大輔さんとのコラボ帯。
袋帯/十態図「歩む」
蝶々の帯(十態図「めぐる」)の完成前後に中野さんアトリエでこの作品を見せて頂きました。 一番最初の帯(蝶々)の時と同じ様に『帯にしたい。』と強く感じ、 制作させてもらうか、できるかは、横に置いて織組織を検討しました。
まず、 紹巴織や総紗縫、錦織は(今までのやり方では)『サイのボリュームが足りない。』 (←それでも、やりようはあると思いますが・・・。)。 しぼ織は、そのままでは『緻密さが足りないかもしれない。』 そして、考えた結果『織りと染め』の併用をすることに。
織組織は、ボリュームを活かせる『夏しぼ』。 この織物は、御召緯をつかい、地にボリュームを表現することができます。 しかも、このときの『しぼ』は、サイ専用地紋として『皮膚感』で織りで表現しました。 (サイの帯をつくる以外は大変使いにくい、使えない? 地紋です。苦笑)
ボリュームを出すためには御召緯を縮ませるので、染めの際の縮み具合のチェック。 地紋をつくることと並行しながら、実験。 多少、色々とありながら、完成した帯です。
当初は、薄い地色のものを先に(夏を想定していたので)。 そして、つい濃い地色も完成しました。
この帯の元になった作品は、現在銀座で開催されている個展でもご覧になることができます(5/14から6月7日まで/新型コロナ拡散防止のため、アポイント制。)。 →http://www.planup.co.jp/ginza_j.html

十態図「歩む」
動画でも作品を鑑賞することができます。 →https://vimeo.com/417346283
かなり特色・特長をもった帯ですので、間近でご覧いただきたい帯です。 ちなみに、染めは訪問着等で一緒にモノづくりをしている、根善織物。 いつも楽しく、前向きにモノづくりをさせていただいています。

