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モノづくりのテンションを上げてくれた、超スペシャルな大島紬。

この五代目日記では、 自社が関わったモノ以外(もしかして自分が関わったもの以外かも 苦笑)は、 あまり紹介しませんが、今回は例外。もの凄い大島紬が入ってきました。

うちは西陣のメーカーですので、全く大島紬と縁の無いスタッフもいます。 また帯は作ることが専門で、着物を着ることは殆どない。 そんなスタッフ・職人さんも意外に多いです。

ですが、モノづくりをするためには、一つ一つの作業を突き詰める、拘ること、 アンテナを張っていることを日々意識することに、関しては絶対に必要です。

一応、その立場から普段いますので、 この着物を見た時(正しくは箱を開ける前から)から伝わってくるオーラは凄かったです。 技法等の説明がなくても『えっなにこれ・・・。』となって、周りにも人が集まりました。

大変失礼になりそうですが、この着物の説明を簡潔に書いてしまうと、・・・。 まず大きく、この着物は12マルキです。

また、制作時には目破りで20数色の色を挿し、 さらに、流水に見える様に、一つ一つの絣を黒い染料で潰して行く・・・。 と気の遠くなる手作業は完成まで、ほぼ一年掛けてなされたました。

それだけ一枚の着物に、気持ちが込められて制作されたものになります。

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『大島紬絵羽訪問着・12マルキ/恵織物』

着物はファッションだから、どれだけ拘っていたとしても、着姿が一番大事。 それも重々分かりますが、ここまで作り込まれたモノを纏える、 これほど凄くて、幸せなことはないと思います(こんな表現しかできず、すみません。)。

さらにさらに、実際に制作されたのは、この一枚のみ。 また、もう二度とコスト的にも技術的にも作れないとのことです。 出来る限り、風合いを感じて、柄や色はしっかりと目に焼き付けて、 記憶に残しておきたいと思いました。

帯屋としては、ここにどんな帯を合わせるのか? 『着姿の顔』である帯が着物に負けて、 主役を譲らないような帯づくりをしたくなります(お陰でテンションは上がりました。)

さあ。帯づくり、頑張ろう〜。

腕の良い職人さんが減ってしまった今の時代には、良い物を見ることが難しです。 自分の勉強にもなり、皆さんに見てもらいたい気持ちもありますので、 時々紹介していくのも、良いのかもしれませんね。

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