となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 報告 > 輪宝文様・完成しました。

2015年07月24日

輪宝文様・完成しました。

 

昨日は座る暇なく、一日京都の歴史の中にいました。
聞く話、全てが100年単位の話でしたので、いかに普段歴史の中で生活と仕事を
しているのか、こういう時に気付かされます。

昨日の唐長さんでもそんな話が出ていました。
中に入ってしまい、それが日常になってしまうと、それが自然になってしまうんだなぁ
とこちらでも感じさせられました。

 

さてさて、ここしばらくは唐長モノづくりを取り上げることが多く、
それ以外はどうなっているんだ?思われるかもしれません。

でも、今日もその唐長柄の袋帯です(苦笑)。
そこまでやって、やっと一柄・・・。以前、紹介していたモノですので、
見られた方もあると思います。

からかみの色を織りで再現するとともに、織での陰影を織組織で出そうと、
意匠図段階ではもちろん、配色での糸使い含めて、改良と工夫をしました。

 

写真では少しくらいの変化にとどまるかもしれませんが、実際に見た質感は
段違いに変わりました。色の透明感にしてもホンの0.数ミリですが、糸を合わせる
ことで、随分と変わります。

でも、これは実物を見て頂かないと、判りにくいところかもしれません。

 

そんな修正を加え、完成した輪宝柄です。
 

L1891043.jpg

 

 

L1891050.jpg

 

裏に関してもギリギリまで、白の白さと透明感を保つために、
この裏地に使う色糸同士のバランスを調整しました。

 

この二つが両面になった袋帯。

素敵なできだなぁとシミジミ、個人的に感じましたが、皆さんの反応も楽しみです。

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