五代目日記 ⇒波の間を飛ぶ千鳥

2008年5月29日

波の間を飛ぶ千鳥

美しい着物08’夏にも、

載せていた『総紗縫』中の、

『千鳥に青海波』

千鳥 青海波 横段
個人的に自信作です。

千鳥がちょこちょこと、海の上を飛んでいる。
そんな図です。


最初は、この『青海波』、
ベタっと織りあげていたのですが、

そうすると、この千鳥が
海に飲み込まれています。

それで、波に負けずに、
千鳥を大きくすると、

予想が付きますが・・・
飛べそうにない、千鳥になってしまいました。


そこで、というか(これしかない・・・)、
波の織り上げ方を小波に見える
 
ように、一越織っては、空けて、
一越織っては、空けてと、

少し、柔らかくしています。

波 アップ 千鳥 チドリ
どうですか?

上手に、青い海を飛んでいる、
千鳥になったように思います。


さらに、空が晴れて、太陽の光が、
波に照って、色が変わったようにと、

横段を入れています。


さらに、千鳥は、
夜も飛べるように

と思って、
ひと工夫付け加えてあります。

それは、実物を見てもらいたい。。
と思っています。


この帯を見ながら、
『そうそう、この帯は・・・』

と思い出していたことでした。

この記事へのコメント(4)

どうしたら そういうアイディアが生まれるのでしょう
機を織ってるのは社長さんじゃないのでしょ?

この柄は、私が製作した柄です。

西陣織は、糸屋さん・染め屋さん、紋屋さんなどの何十もの分業で成り立っています。

もちろん、機を織るのは織り手さんなのですが、デザイン、配色、組織などの織り方は、私たちが決めていきます。

そこが、私たちの腕の見せ所です。
柄、色、その他に関しては、織り上がるまで、試行錯誤の連続ですよ。

伝えたいニュアンスを理解してもらうのって大変だと思います。以心伝心

モノづくりしている間は、感覚だけですから・・・

イメージして、感覚を職人さんと共有してモノを作る。
伝わりにくい時は、もどかしい~。

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