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結構困った言葉『新しいもん(モノ)』。 とモノづくりの現場にいると、どこからともなく、聞こえてきます。 (たとえば出張から戻ってきたスタッフの発言『なにか、新しいもんできてへんかなぁ。』)

(会社的には別ですが)個人的には、あまり気にしなようにしている言葉の一つです。 理由は、本当の新しいモノというは、そう簡単に出てこないから。 それと、普通にある『新しい』というモノは新しいわけではなく、新しく見せようとするものが多いから。

便利で伝わり易いので、自分でも使いますが、実はできるだけ避けたいと思っていたりします。 できれば、『自分から新作できました!』と言うより、あれこれ試行錯誤したモノづくりの上で、『(周りから)これって新しいね。』と言われるくらいが、一番好みです。

そんなことで、いま試行錯誤しているのが、この総紗縫の試験織。

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(この段階ではまだ完全に試作段階)

多分、面白いだろうと思って、地の部分に変化を付けてました。 新しい地紋をつくり、さらに普通の総紗縫の糸使いは、一旦リセット。 いろいろとやった結果、箔と糸とを真逆に入れて、織ることにしました。

まだ一本で織れていませんが、数字上の重量は増えても、持った感じの重さが変わらないように。 バランスを取りながら、他の柄でも使えるように汎用性を持たせようとしています。

これが上手く行けば(行かなくても)この後は、3分の1を変えたバージョンなどが待機中。

これ自体総紗縫の織物ですが、もしかしたら『この帯は何織り?』と分からないモノに仕上がってくるかもしれません。 さらにそれが素敵な着姿の帯になったとき、はじめて新しいモノづくり。 と言えると思うので、最後の詰めを間違えないように進めていきたいと思います。

楽しみにしていてください。

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