2016年01月10日
光悦月/表地が完成
南蛮七宝を中心に据えてのモノづくりを継続して製作しています。今日日曜日はちょっと振り返っています。
11代目の作品を元に意匠を作り、帯にしましたが主題となる『光悦月』。表地はやっと完成しました。
『唐長文様/光悦月』
意匠自体はお太鼓にポン。帯としてはこれ以上無いと言えそうな程シンプルな作りになっていますが、難しいのはお太鼓の月の位置。右左上下左右、僅かにズレるだけで、間が不自然に感じてしまいます。また配色も元の作品は、焼き箔の様な深みのある『月』が表現してありました。難点は、ほぼそれだけなのですが、紋を作ってから今までの時間が掛かりました(リンクは12月3日の記事)。
さらに普通の絹糸で織ると、お太鼓の光悦月がやや大きく感じたので、代わりに紬糸を帯地前面に通しています。そうすることで月の周りの空間が柔らかくなり、帯全体がいい雰囲気になりました。紬の節がほんの僅かに月に入り込んで馴染んだ様になったのかも。。。ちなみに、お腹部分にはイタリアの硝子を使って製作する、月を見るうさぎを。以前の南蛮七宝に光悦月よりも朧さがあるので、硝子の色は朱系ではない色を考えています。
こんな感じで何やかんやと試行錯誤して進めていきたいと思います。
それと、つい先日やっと初詣にもいけました。今年はおみくじも久々の大吉でしたので、今年は良いモノづくりができそうですね(笑)。