となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2015年07月29日

お気に入り

 

お客様が来られていましたので、
本社の4Fに南蛮七宝のスペースを設けました。

 

同じ場所に同じものを置いても何かしっくり来ない時もあり、
なんだかなぁ・・・。となり、毎回試行錯誤しますので、同じ陳列になることはまず無いです。

 

このなんだかなぁ・・・、というのは恐らく季節や周りの他の帯を含めた空気感が
変わるからかな?と想像はしてみるのですが、不思議です。

 
そして、今回お気に入りの場所はここ。
 

DSC06202.jpg
【南蛮七宝文様 しーぎ染め × 蕨】

 

唐長さんが、からかみで大事にされている陰影(ゆらぎ)をそのまま織物に
持ってくるのは難しいにしても、その空気感を纏わせようとするのと、
最初から諦めてするのとは、大きくモノづくりが変わってきます。
 

いま、自分が作るモノづくりの中心は紹巴織と総紗縫の2つ(本袋は待機中です・・・)。
特にこの織物はボリューム感が元々少ないので、なにも気にかけず目にした物そのまま作ってしまうと、
平面過ぎる帯になってしまいます。そのため、織物として上がった時には目に見えないかもしれない、
経糸と緯糸との僅か(ドット一つ)でも、作りこむことにしています。

 

同じものを同じところに置いてもイイ感じにならず、なんだかなぁとなってしまうのは、
織物での陰影作りが上手く行って、周りの空気を敏感に汲みとってしまうから?

と今のところ、非常にイイ方向へ考える様にしています(笑)。

 

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