2014年10月14日
久々に私用の羽織を作りました。
鹿毛引き紬を使い南蛮七宝を織ってみよう。
ということで、半分は見切り発車状態で織ってみました。
鹿毛引き紬は持った感じ、紬のコシと風合いですが、この手持ち感からは信じられませんが、
織りの工夫と細かい打ち込みで、透ける?と思うほど非常に薄いです。
写真は、その地をベースに南蛮七宝文様を織ったもので、生地のチェックはほどほどに、
まずは自分用の羽織として早速仕立てました。(この仕立てもえっという位のスピードです。)
緯の色に碧色を使い、経色黒や紬の茶色と混ざって、角度により、
青く、または茶、柄は南蛮七宝もしくは無地?見えたり、とても表情複雑で、
味のある羽織になってくれていると思います。
反物で見るよりも、羽織の形にした方が出来良く見えます。
紬と経て、緯の関係性のお陰で文様自体が(目の錯覚で)小さく見えてしまうのは、
修正点としても、新しい括りが出来たのかもしれない、かな。
そんなモノづくりでした。