となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2012年02月11日

裏地について

 

IMG_2992.jpg

作楽/松』

 

袋帯は、表に裏を縫い合わせて帯にしますので、どうしても

表を織るときには裏地も同時に考えていないと、帯になりません。

 

引箔の帯であったりすると、折りじわの関係で物理的に難しいですが、

それ以外のものは、作れるのに無地で済ませてしまうには、勿体無いです。

 

以前は、無地の方が良いという声も多くあったらしいですが、

今では、たとえ両面を結ばなくても、二重太鼓にした際に無地よりも、

チラッと見える裏地がオシャレ、と言われる方も増えてきています。

(少なくとも、柄を無地にするのは簡単ですが、反対は難しいですし。)

 

ほかにも、コストの関係上、表を織って裏無地を別の所から仕入れる、

メーカーもあるので、両面同じ素材(織)のものや、柄付けが拘った

モノは、商品を見分ける指標の一つにもなります。

(全部が全部ではありませんが)


ただ、表だけを考えるのとちがい、少なくても色目。

さらに、表との柄域、全体の雰囲気と、考えなダメなことが、

随分と増えます。

 

それでも、表現できる場所が倍になるのは、モノづくりをする上では、

とっても有用なことです。

 

表と違って、柄はとっても遊ぶことができるのも、いい気分転換に

なることも良いことです。
 

パズルとか・・・。

 

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