2012年02月11日
裏地について
『作楽/松』
袋帯は、表に裏を縫い合わせて帯にしますので、どうしても
表を織るときには裏地も同時に考えていないと、帯になりません。
引箔の帯であったりすると、折りじわの関係で物理的に難しいですが、
それ以外のものは、作れるのに無地で済ませてしまうには、勿体無いです。
以前は、無地の方が良いという声も多くあったらしいですが、
今では、たとえ両面を結ばなくても、二重太鼓にした際に無地よりも、
チラッと見える裏地がオシャレ、と言われる方も増えてきています。
(少なくとも、柄を無地にするのは簡単ですが、反対は難しいですし。)
ほかにも、コストの関係上、表を織って裏無地を別の所から仕入れる、
メーカーもあるので、両面同じ素材(織)のものや、柄付けが拘った
モノは、商品を見分ける指標の一つにもなります。
(全部が全部ではありませんが)
ただ、表だけを考えるのとちがい、少なくても色目。
さらに、表との柄域、全体の雰囲気と、考えなダメなことが、
随分と増えます。
それでも、表現できる場所が倍になるのは、モノづくりをする上では、
とっても有用なことです。
表と違って、柄はとっても遊ぶことができるのも、いい気分転換に
なることも良いことです。
パズルとか・・・。