2008年08月19日
以前、メルマガでも紹介していた。
今日は、こんな帯が上がってきました。
総紗縫をじっと眺めていて、思った帯です。
総紗縫は、何度か紹介している通り、
裏と表を選んでいただくことができます。
そして、表は濃い地、裏は薄地という選び方が、
人気のある選び方です。
ただし、以前紹介したホタルや金魚(未掲載)は、
『表、合わせ易く、裏、遊ぶ』
または、
『裏も、表も、遊ぶ』
というつもりで製作しました。
このお盆中に出来上がった帯は、その延長上です。
(写真は下にあります。)
去年の9月にメルマガで書いていた、
『大津絵』 (この時は織りは、紹巴織です。)
を総紗縫にしました。
『総紗縫:大津絵』
ちなみに大津絵とは、
元々東海道の宿場町である大津で生まれたもので、
飛脚から鬼のような絵、馬などの動物まで、
多くのテーマを持った民画です。
最初の仏画から変容したもので、
信仰の対象として旅人に売られ、画題も広がり、
旅人の護符的な役割も果たした柄です(メルマガから抜粋)。
出来あがりを見て、
好き嫌いの激しそうな柄がモノトーンになり、
さらに、クセが出てきて、
良い感じ?に仕上がっています。
もし総紗縫見られたら、この柄を探してもらいたいですね。
色糸をあまり使わず、シンプルな思い通りのものができたので、
今日は、満足の一日です。
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