2007年11月25日
『うらも、おもても、ほそく』
裏に渡る糸が少ないということがあります。 様々な柄がありますが、 分厚くならないので、前から見た時も、お太鼓も 今回は、どの柄を持ってきても、 『うらも、おもて』という帯シリーズです。 特徴的な柄から、シンプルな空気のような柄まで、 『唐長』 『正倉院文様』 など、多岐にわたったものになりつつあります。 作り手てが、 最初は、 『全部おもて』 『ぜんぶ、おもて』 『えらべる、おび』 などなど、色々なフレーズがあったのですが、
少しだけ説明がいる帯です。
まず、『うらも、おもて』というのが、
タイトル兼テーマです。
この帯の特徴として、織りは紹巴織なのですが
となみ織物の『通常の紹巴』と異なり、
(場合によっては、全くない)
好きな柄の中から、選択できる。
⇒裏も、表も区別が無い。
=『うらも、おもて』という帯になります。
簡単に上のように書きましたが、
袋帯の幅は、決まっています。
世間によくある普通の帯であれば、少し幅広く織り、
そうすると、帯を結んだ際に、
耳の部分が何重にもなり、分厚くなる。
この帯シリーズは、
柄が込んだり、スッキリしたりと
そのすべてを、
そして、外かがり
スッキリした着姿が出来上がる。
そんな
となみの紹巴織りは、
すべてこの『魔法の帯』ですが、
ぴっちりと幅が合わせられる!
名前は、ひらがなでシンプルですが、
そんな
柄は、大きい柄から、シンプルなもの、
色目も薄地から、濃い地、
幅広く、作り上げています。
今は、
『伊藤若冲の世界』
『神坂雪佳の世界』
結び手も、
選ぶのが・結ぶのが楽しい帯だと思いますが、
製作していても、楽しい帯シリーズの一つです。
余談ですが、
『うらも、おもて』という誰も主張しなかったものに、
決めてしまいました。
直観で、
惹きつけらるものがありました。。。











