となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2012年10月12日

まずはここから。

 

南蛮七宝の帯を気軽に結んでもらえるように、

と袋帯・名古屋帯とは別に、半巾として作ろうか、

と思っています。

 

ただし、浴衣用ではなくて、小紋や紬などに使ってもらえるもの。

先日の出張話ですが、年配の方がうちの半巾を見て、

『柔らかいし、ホントに楽。』と何度も言われていたのが、

とても印象に残っています。

 

そんなこともあり、半巾を作ろうと思っていて、

柄はやはり南蛮七宝。

 

仕様の尺的には、ほぼ袋帯の長さを考えています。

短かすぎるのは問題外として、長すぎに過ぎるのも邪魔なので・・・。

 

そして配色したものが幾つか上がって来ました。

 

L1001387.jpg

南蛮七宝/紹巴織』

 

 

いい色で上がってきたので、思わずお太鼓の形にしてしまいましたが、

こういう流れで、いくつか半巾にしていきたいと思います。

 

何色かは織ろうと思いますが、諸事情から、おそらく一色あたり数本で、

また配色を考えて違うモノを作って、こちらも楽しみたいと思います。

 

選ぶ方も売れ筋という考え方は無しで、

好みの色か、冒険して選んでいただければなぁと・・・。

仕立て上がりを楽しみにしています。

 

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2012年05月30日

南蛮七宝の八掛

 

今日は、もう一つ面白いものが上がって来ました。

それは・・・。

 

IMG_5245.jpg

 

南蛮七宝の八掛』です。

 

柄は当然、生地もこだわりの物ですので、

無地っぽい着物に八掛だけ、南蛮七宝。

 

そんなことも面白いかもしれませんね。

 

ちなみに、周りに見せたところ、反響がよく、

上の写真にない茶色はすべてなくなりました。

 

まだまだ数は少ないと思いますが、こういった人と違う所に

力を入れる方、興味を持たれる方、増えてきているような

気がします。

 

趣味の世界ですが、超・お洒落もの、遊び着にどうぞ〜。

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2012年05月05日

もうすぐ。

 

久々に長期の連休を頂いています。

 

今月最初のメルマガでも少し紹介していました。

この着物が上がってきたそうで、連休明け、

少しすれば、初反を見ることができそうです。

 

IMG_0002.jpg

南蛮七宝×大島紬』

 

 

製織予定は、茶4反、もう少し色を変えたもの4反。

後は未定、という限定のもの。

 

織れる数も少なく、仕事で製作というよりも、

趣味の範囲のモノづくりですので、どうしても自分で着たい着物です。

 

さてさて、どうするか分かりませんが、

休み明けが楽しみです。

 

というわけで、このGW、

もうちょっとゆっくりさせてもらいます〜。

2012年03月23日

嬉しいお知らせ。

 

秋までは見れないかなぁ、と半分あったことを忘れ去ろうと

していた、モノづくり『南蛮七宝/大島紬』。

 →http://www.kyo-tonami.com/godaime/2011/12/post-1554.html

 

IMG_1843.JPG

 

相当順調に進んでいて、

『もしかして4月に試験織り位は上がるかも?』

という嬉しいお知らせをいただきました。

(上手く行けばそれ以降は約一ヶ月ごとに一反で、総数6〜8反予定。)

 

いつもとは少々立場が異なり、

モノづくり側での急かされる気持ちがとっても分かるので、

さすがに『早く見たい・・・』、というのを抑えていました。

 

ただ、予定よりも『予想よりも早く上がりそうだ』、

というのを聞くと、もう早く見たくて仕方がありません。

 

帯の場合と同じく意匠図までは見ましたが、

それ以降はある意味お任せなので、

いつものモノづくりと違い、戸惑っていました。

 

たとえば

『上手く進んでいるのかな?』という気持ちはつきまといますし、

携わっている実感がいつもより少ないので、

時間が進むのが、とても遅くなった気がします。

(子供のお正月みたいな感じで、恥ずかしいですが・・・)

 

今は、ちょっと安心しています。

 

今日は、こういう帯も上がってきましたので、

 

IMG_3889.jpg

南蛮七宝(黒地)/しぼ加工』

 

また気を入れて、何かモノづくりを考えていきますね、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2012年02月23日

1F盛り上がり。

 

完成品なのですが、商品化するかは分からないので、

そういう意味では、試作ともなりそうなバッグです。

 

IMG_3251.jpg

『南蛮七宝/コーティングトート(仮)』

 

上がってきた時に、会社1Fで広げていると盛り上がりました。

小物は出来た時は、まず検品して、キズがないか、など、チェックしていきます。

が、今回は『どれがカッコイイか』『どれがほしいか?』『似合うか?』。

そんな話だらけでした。

 

世には、出ないかもしれない商品かもしれませんが、

出来上がり満足です。

 

自分では一番手前の・・・

IMGP6873.jpg

 

これを持つ予定です。

 

南蛮七宝に興味のある方は

 →http://www.kyo-tonami.com/mt/mt-search.cgi?search=南蛮七宝
 

 

 

 

 

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2012年02月14日

毎年の唐長さん

 

今年も行って来ました。

唐長の『fuyu』展。

 

あいにくの雨でしたが、毎年この時期の刺激です。

 

IMG_3052.jpg

 

 

中は、ラリックと唐紙のコラボレーション。

書いて表現は難しい、唐長ワールドでした。

 

特にラリックの透明感と唐紙の陰影のコントラストが印象的です。

帯にどう表現できるかは、分かりませんが、目に焼き付けておきました。

 

また、帰りには毎年頂く、お皿も。

色違いで5枚目かな?部屋に並んでいます。

 

IMG_3053.jpgIMG_3054.jpg

 

使うのは勿体無いな、と言いながら、活躍しています。

 

IMG_3056.jpg

 

うちも『南蛮七宝』シリーズに関しては、このマークを入れていますので、

しっかりとモノづくりをし続けていきたいです。

 

 

2012年02月02日

2月最初の・・・。

2月最初の着物(羽織)を作りました。

というと、毎月買っているみたいですが、今年一枚目です。

 

先月の予告通りの行動になってしまいましたが、

表は無地の大島紬(黒目)に、裏は南蛮七宝(茶)の組み合わせです。

 

IMG_2783.jpg

『大島×南蛮七宝羽裏』

 

IMG_2782.jpg

 

変な表現ですが

黒は黒なのですが、車輪梅の色目(赤系)が僅かに残った、真っ黒です。

南蛮七宝は、落ち着いた薄いベージュに、黒に近い濃茶。

 

羽織を広げて見ると、大島を地として丸と星部分が抜けた様に見えます。

南蛮七宝が目立ち過ぎるか?とも思いましたが、その辺りのお陰で、

統一感があるように見えます。

 

羽織紐は、まだ見つかっていませんが、お気に入りの一枚になりそうです。

 

さてさて、南蛮七宝の襦袢をつぶしたので、半分残っていますが、

どなたか、羽裏にされませんか?

 

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2012年01月26日

雪がちらついているので・・・。

 

いつか作ろうと思っていた小物です。

 

IMG_2621.jpg

『唐長:南蛮七宝文様』を使った、防寒草履。

 

この南蛮七宝に関しては、日課となっている柄で、今までも

何度も登場しています。ここでは詳しく説明はしませんが、興味のある方は、

ぜひ。

 →過去の記事

 

たくさん作って販売という予定は今のところ無いので、

まだまだ趣味の領域ですが、見ているだけで、

着物を着て外へ行きたくなる草履になりました。

 

 

こちらは、バリエーション豊かになってきた、

防寒草履。

織組織によっては、帯地への加工が難しかったことも

ありましたが、問題もクリアになって、ようやく様々な柄が

登場です。

 

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冬しか使えないというのは、あまりにも勿体無いのですが、

冬専用です、、、

 

着る機会が、着物離れが・・・、などなど毎日のように耳にしますが、

まずモノづくりして、皆さんに見てもらう。

それが一番、大事にしたい所です。

 

挿げ上げが出来上がってきたので、近日中に仙福屋へアップ予定です。

 →http://www.senpukuya.jp/SHOP/829966/831527/list.html

2012年01月16日

組織の再検討中

 

今、風通の組織でいくつか柄を考えています。

 

『風通』といえば、二重三重の経糸で織り成した多層織物で、

となみ織物が織る織物の中でも、意外に多い割合を占めます。

ですので、当たり前のようにある織組織と言えば、そうなります。

 

例えば、この南蛮七宝の帯も風通の一種です。

風通は表と裏が違う色目になるので、見分けるのは簡単です。

 

IMG_2454.jpg

(上が裏。)

 

結ばれる方からすると、『これは、風通かどうか?』

というのは、気を止めるのも難しいことかもしれませんが、

織物を作る上では、なかなか大事な所です。

 

建物で言うと、平屋から三階建て

映画だと、2Dから3Dになるようなもので、使い方によっては、

奥行きや色の質感を重ねて、通常できないことができます。

(裏の糸にも影響します。)

 

今は、うちの会社に当たり前にあって、普通に使っているものを

もう一度原点に戻って、この組織で出来ることを再検討中です。

 

一度白紙に戻すのは、なかなか難しいですが、

この帯を見た時に、何か新しい可能性を感じたので、

時間を使い意味は、沢山有りそうです。

 

IMG_2448.jpg

 

組織的には、とてもすぐれた帯なのですが、

それが写真で伝わるか、微妙ですね・・・。

 

 

2011年12月27日

試作にはこの柄が最適。。

 

年末のギリギリの所で、面白いものが上がってきました。

 

これまた試作ですが、

定番中の定番の利休バッグを目の前に置いて、

職人さんとデザイン・用途・生地の使い方など、

永遠と話し続けた(打合せとは似て非なるもんでした。)結果、

出来上がったものです。

 

試作は当然内々のモノなので、『帯地には何でもよい』ので、

相当昔の柄やハギレ、もっと言えば、全部革でも、問題ないはず、

ですが試作は第一印象なので、やっぱりこの柄です。

(もう一柄は紗から・・・)

 

IMG_2028.jpg

『試作/南蛮七宝

 

帯地は織り上がった後、特殊な加工をして、和紙のように細かいシボを

付けて、陰影を大事にしています。

 

また、底の部分はいつもと違ったことをしているので(長くつ下みたいな)、

そこからこのバッグは、仮ですが『Pippi』(ぴっぴ)にしようかな?

と思っています。

 

IMG_2030.jpg

 

チャックの位置をもう少し下まで開くように、

ほぼ出来上がりだと思っています。

 

来年は、このPippi(仮)作りも楽しみです。

 

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2011年12月21日

後、一年・・・。

 

数カ月前から(その時は出来るかも手探りでしたが)、

大島紬で反物を製作しようと取り掛かっています。

 

以前も『作楽』の柄を使った白大島を製作しましたが、

IMG_0471.jpg

作楽/白大島

 

 

今度は、『南蛮七宝』。

IMG_1843.jpg

 

まだ、始まったばかりで一本目が上がってくるのは、

一年近くかかる予定です。

 

先に絣糸を作ってから織りに掛かっていきます。

最終製作数は10反未満(5〜6反?)となります。

 

南蛮七宝の帯や着物、小物のファンの方もおられるので、

(自分も含め)気長に楽しみにしたいと思います。

 

超・限定品となりそうですので、何本目に製織されたものかというように、

シリアルナンバーを入れる予定にしています。

 

今は、南蛮七宝の柄を一つのドット単位での打ち合わせ中です。

一つ狂うと、尖るか柄が崩れるか、というような状況です。

 

帯と同じような意匠図を使いますが、少し違って絣単位の話なので、

マス目を想像しても少し新鮮なモノづくりです。

 

まだ、織り初めてもいないのに、自分用の男物の話をしたりと

(私用に回ってくる本数があるか微妙ですが・・・)、

たまにはこういうモノづくりも、とっても楽しいですね。

 

 

 

 

2011年09月26日

南蛮七宝を

 

モノづくりの日課といえる南蛮七宝

自分の持ち物も今では、

着物全般(着物羽織角帯襦袢草履。)以外にも、

財布やカバン、名刺入れ等々、試作も含めて、自分の周りに一杯で、

目に触れない日はない程です。

 

IMGP2526.jpg

『御召南蛮七宝(男物)』

 

ここまで一つの柄を追っかけていることは、

なかなか無いことです。

周りにも増えてきました。

 

帯の場合、注文を頂いてから経糸を作って(染めて)、

定番の色を織って、少し余れば実験的な色を織る。

 

R0013498.jpg

『南蛮七宝;なごや帯』

 

無くなれば、再び織ってという帯シリーズです。

 

現在、人気のある色目は、

『濃い茶×薄茶』

『黒×墨』

『生成×ベージュ』

の三色で、途切れなく注文を頂いています。

 

 

モノを作っていて、自分の中である意味一番難しいのは、

柄の立ち位置探しみたいな所です。

 

自分の中のイメージなので、とても分かりにくいですが、

その一部として、例えば、

(柄の好き嫌いではなくて)背の小さい人には、

大柄は似合わないと言われることや、肌の色や髪の色で、

この帯が似合う似合わない、と判断されるようなことです。

 

これらはとても大事な事だと思うのですが、

この南蛮七宝は、そこから少し離れた処にあるような・・・、

真無地のように似たモノを持っている気がします。

 

まだまだ、その辺り『こうだ。』ということは言えるまで、

時間が掛かるかもしれませんが、様々やってみる価値はありそうです。

 

 

 

 

 

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2011年08月06日

夏らしい織物の新色。

 

いつも通り、超小ロットでしか製作していない『南蛮七宝』シリーズ。

塵よけの新色が上がってきました。

 

 

IMG_5703.jpg

とっても涼やかです。

 

三重の紗になっていて、組織が独特の陰影を作ってくれます。

 

こればっかりは、実物を見てもらわないと、伝わりませんが、

その道のプロの方が見て、

『無地で染めてるとは分からなかったわ』というほど、

おそろしく表情がある生地です。

柄は言うまでもなく、南蛮七宝ですので、ファンの方は

(書いている自分も含めて)、見ているだけでテンションが

上がってしまいます。

 

ちなみに、『塵よけ』ということで、透け感がありますが、

特殊な加工をしていますので、ちょっとした雨でも全然問題

ありません(ちょっとした実験がこの写真です。)。。

 

 

IMG_5725.jpg

弾かれてるので、水(雨)がちょっと居心地悪そうです。

 

Facebook上では、水がコロコロと織物の上を転がっていく、

不思議な動画を公開していますので、また見てください。

 →Facebookのとなみ織物へ

 

本当は、まず自分で着たかったのですが、裄が出ないので、

今のところ実現はしていませんが、近々には・・・。

 

 

今日はお盆に近づいてきた土曜日なので、社内は何となく、

静かな空気が漂っているので、モノづくりを詰めていくチャンスです。

 

 

2011年08月03日

これも人気・・・。

 

身近においておきたいもの。

というので、製作している『カードケース』。

 

いつも手元に帯地の風合があって、

なかなか無い色目や柄なので、まず目立ちます。。

 

写真 11-08-03 15 17 57 (HDR).jpg

『カードケース/南蛮七宝

 

社内では、この柄のファンが多いので、

名刺入れにしているスタッフが多いです。

 

『ヴィトンみたいな柄ですね。』とよく言われますが、

そこから、どんな席でも『この柄は唐長さんの柄で・・・』

という話になって、いつの間にか柄説明をしてしまっています。

 

このカードケースでもお財布でも同じ事が起きていますので、

そういった意味でも本当に楽しい柄です。

 

 

ちなみに、中の革の色目は『赤』

 

写真 11-08-03 15 18 18 (HDR).jpg

 

このカードケースに使われている、

 茶×青×赤

一度、帯に使ってみたい組み合わせです。

 

 

 

2011年08月03日

これも人気・・・。

 

身近においておきたいもの。

というので、製作している『カードケース』。

 

いつも手元に帯地の風合があって、

なかなか無い色目や柄なので、まず目立ちます。。

 

写真 11-08-03 15 17 57 (HDR).jpg

『カードケース/南蛮七宝

 

社内では、この柄のファンが多いので、

名刺入れにしているスタッフが多いです。

 

『ヴィトンみたいな柄ですね。』とよく言われますが、

そこから、どんな席でも『この柄は唐長さんの柄で・・・』

という話になって、いつの間にか柄説明をしてしまっています。

 

このカードケースでもお財布でも同じ事が起きていますので、

そういった意味でも本当に楽しい柄です。

 

 

ちなみに、中の革の色目は『赤』

 

写真 11-08-03 15 18 18 (HDR).jpg

 

このカードケースに使われている、

 茶×青×赤

一度、帯に使ってみたい組み合わせです。

 

 

2011年07月29日

南蛮七宝も。

 

最近お気に入りの小物。

 

R0013384.jpg

 

帯地など自分の作ったものをいつも持っておきたい、

ということで始めた小物作りですが、面白いものができました。

 

写真の南蛮七宝は帯地を使っていますが、今まで様々試したもので、

『これは!』という加工を施したものです。

 

光沢はありますが、安物っぽくならず、

さらに発色や織り目も感じることができるので、

とても面白い素材に仕上がっていて、今後の可能性を感じます。

 

まずは、財布やバッグを作ってみましたが、出来もとてもよいので、

他の柄にも使っていきたいと思います。

また、近々上がってくる予定です!

 

さって、それでは、今から一泊の出張へ行ってきます!

 

 

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2011年07月05日

ほんのさわりだけ。

 

少し角度・視点を変えて、南蛮七宝の帯を製作中です。

 

IMG_5470.jpg

 

以前までのトコトンまでシックという所から、色を加えたモノを作ろうと

していますが、現在のところ、行ったり来たりです。

 

進んでは唐長さんの資料を見て、進むか戻るか。

毎日、その繰り返して、自分の中に留まるところを探しながら、

製作している最中です。

 

あと、もう一歩です。。

 

 

61PSX-miZLL.jpg

 →amazonへ

 

 

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2011年06月02日

昨日の着物/南蛮七宝襦袢とミルクティ大島

 

昨日は東京へ行きました。

今年初!単衣シーズンに着た単衣ということで、

紹介しておきます(昨日が一日なので当然といえば当然ですが、、)。

 

IMGP4921.jpg

『唐長文様・南蛮七宝襦袢×ミルクティ白大島

 

毎度毎度のことですが、どこかに南蛮七宝が入っています。

何度かお会いして話をした方だと、

『あれ、今日はめずらしく・・・』と聞いてこられます。

(襦袢をのぞくのは、なかなか難しいですし。)

 

たまに、草履の花緒というときもありますが、

この日は、襦袢にベージュの南蛮七宝でした。

 

日曜日から、今度は札幌へ行きますので、

これに、あと持ち物を足すとすれば、

洗い張りし終わったばかりの単衣御召(は五月から)。

 

白御召.jpg

 

この時期には、私はこういう色ばかり着ています。

 

 

 

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2011年05月24日

久々に若冲に触れる。

 

『伊藤若冲の世界』として、様々な帯を作ってきました。

モチーフがモチーフだけに、そのままを活かしたモノもありますし、

(それでも糸で表すには相当難しいですが・・・)、

若冲を題材に帯・着物へとアレンジしたもののあります。

 

どちらの場合をとっても、若冲に触れられている時間は、

幸せです。

 

今回も、ここ一週間は、相当量の若冲資料に当たっています。

 

具体的な柄は、

今までの砂糖鳥や鸚鵡のシリーズです。

 

IMGP4851.jpg

伊藤若冲の世界

 

最近は帯留めも人気ですが、作っている時は、

形もそうですが、それ以上に『色と空気感』に注意をしています。

 

0908.jpg

 

 

 

IMGP4849.jpg

伊藤若冲の世界

 

実際の実物を見た時に感じる『やつ』、なのですが、

こればかりは人それぞれもあり、どれが正しいかは、

作った後、周りの反応で測るしかありません。

 

たまに、修正をかけることもありますが、その時は大概、

形は上手く行ったけど、何かどこかちがう・・・。です。

 

もちろん、コピーをしたみたいに、全く同じ様に製作しても、

同じことを感じますので、この辺り雲を掴みに行く感じです。

 

先日も言われた、唐長さんの『南蛮七宝』も、同じようなもので、

似たものと、となみさんのとは、柄は似ててもやっぱり違うね。

という所の空気感なので、自分もよく分かっているのですが・・・

なかなか今回も詰まっています。

 

そこを越えれば、あともう少しで完成です。

 

 

 

2011年04月21日

再度。スイッチ入れて。

周りから何回も言われる、

『南蛮七宝柄、ホント好きですよね〜。』

という言葉。

 

自分で製作した柄、配色のものが好きなのは、

当たり前のことですが、そうじゃない、

この南蛮七宝はかなり自分の中では特殊です。

 

唐長さんの柄は、数百年徹底して、生き残ってきただけあってか、

色目の組み合わせ次第で、色々な表情がださせます。

もちろん、『きもの』という枠内で製作するので、限界はあるかも

しれませんが、柄の魅力と楽しさで、まだまだモノづくりの途上です。

 

イメージすると、ここ数年は、自分のモノづくりとこの南蛮七宝とを

行き来しつつ、新しい発見を持って、(自然と自分は)進めているようです。

 

自分でも次の(唐長)柄をとは、思ってみませんでしたが、

まずは取り掛かってみようと、今になって思わされたのが、この柄です。

 

110421_1.jpg

 

『唐長文様:角つなぎ』

 

これは、角つなぎの一部のからかみ、なのですが、

見ているうちに、なぜだか惹かれたのがこんな感じです。

 

南蛮七宝と共通しているのは、異国っぽさかもしれませんが、

自分の中では、『きもの』なりに配色してみたいと思いました。

 

まだ、製品にしよう!とか思わず、まずは糸と相談して、

自分が作りたい雰囲気を探しています。

 

 

  110421_2.jpg

 

110421_3.jpg

 

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