2016年05月31日
久々にどフォーマルな帯つくり。
久々に(数年ぶりかな?)フォーマルの帯を制作しました。
会社として、フォーマル(礼装)の帯は柱の一つになっていますので、毎日のモノづくり→毎週に近い位、新作が上がってきます。そんな中、個人としては特に理由もなく、なぜか?本当に久しぶりのモノづくりです。
上がってきたものは本当にシンプル。
経糸は銀の箔(佐賀錦をイメージ)を使い、緯糸は、金銀糸を織り込む。淡く三段のぼかしになっています。
さらに、そこに紬を織り込みました。
この帯は、礼装に結んで頂くモノを考えていますので、紬の節の紬らしさは遠くから『紬・紬・つむぎ・・・。』と意識しても気づかないほどです。経も緯も金銀糸なので、放っておくと、ピカピカと光り過ぎになりそうなところを、この紬ともう一つの糸でグッと抑えました。
パッとは気が付かず、相当近くに寄らないと見えないけれども、隠れている糸のお陰で奥行きと深みが付けれた、この帯は自分で作った帯なので、自分で言うのもなんですが、なかなか雰囲気を作ってくれそうです(笑)。今は名古屋巾(九寸)ですので、袋帯で結ぶことも考えていますので、今はその仕立てに出しています。
それも、また仕上がり次第、紹介していきますね。