2015年11月18日
オッティを通じて反省しています。
ちょこちょこ作っているオッティが人気です。総紗縫を使って作った特大(以前南蛮七宝でも作ったもの。)は、本社向かいショールームでお客さんの出迎えをしています。必ず目がいくところに置いてありますが、敢えてか聞かれないことも多く(もっと大きくしようか?と思ったりも・・・。)、先日の打ち合わせの時も、この素材を聞かれましたので、『帯一本を使って・・・。』と答えると今更ながら『えっ帯地!』。と驚かれたりもします。この時は帯に驚いてもらうよりも『一本』を強調していたのですが。後に書くように、反省です・・・。
何度か同じ様に驚かれたことがあります。大抵の場合、『うちは、帯屋なので、帯以外になにを使ったらいいんやろ(笑)?』『そういえば、そうですね。』と笑い話になります。ただ、よく考えてみると、生地として帯を使える、というよりも『帯屋だから帯を使わないとダメだろ。』と当たり前の状態です。普通は勿体無くて出来ない、とても贅沢なことなのに『使っている素材は帯地です。』と簡単に軽く言ってしまうのは、贅沢に慣れ過ぎの感が強いです。
お客さんへ当たり前のように、大変なモノづくりをしています。事実のことですが、モノづくりの工程をすっ飛ばして話をしている様で、メーカーとしては良くないなぁ・・・。と反省をしています。段々とハサミで帯地を裁断するのも、緊張せず慣れてきましたし、怖いことです。
重々しくて、新しいモノへ挑戦ができないのは問題ですが、自分たちの作るものをただの商品とだけしか見ないもの問題です。可愛い顔したオッティを通じて、気をつけたいと思いました。。。