となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2015年09月15日

紬を足した生地作り。でも。

今日から出張で京都を離れています。戻るのは18日か19日になるので、そのままシルバーウィーク。次にモノづくりを具体的に進めることができるのは24日、随分と先です。そのため、会社から諸々資料を持ってきました(時間が空くと眺める様にしています)。その中の一つがこの裂。

Photo20150915233201714.jpg
『CelticCeltic』
 
この裂地は、全体に通る3つの杼(すべて通常の絹糸)の一つを紬糸に変更したものです。時々このブログやfacebookにも登場する『悠翔織』の構造をシンプルにしてモノ。もちろん、帯地ですが本当は帯にするつもりはないと、ちょっと分かりにくいモノです。ただ、思いの外、風合いや発色が良くて帯にしても面白いかも、と今は思っています。
 
この裂地の少し詳細な話ですが、これは経糸が濃い色で製織しています。そのため、下の配色の『濃いグレー×青』に関しては、経色と緯糸、それと紬糸をとが上手く噛み合って発色しています。反対に上の白地に関しては、白地が経糸の影響を受けて少し濁っています。この辺り、経糸の調整で修正することは難しくないですが、敢えてこの濁りを使って何かできないか?と思います(でも帯にするかも分からないので後回しか?)。
 
実際は24日にならないと進みませんので、イメージを膨らませておくのと、他にも同じ様な裂地もあるので、折角遠くまで来たこともありますので、帯地のないところで、数日は試行錯誤したいと思います。
 
太子間道で不思議な配色も持ってきています。それはまた明日にでも紹介しますね〜。
 
 
 
 
 
 

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