となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > モノづくり業 > 集結地点はやはり安心します。

2015年04月15日

集結地点はやはり安心します。

 

帯作りの中でいくつかの嬉しいポイントがあります。

一つ目、いい図案に出会った時(柄)。

二つ目、いい意匠図が出来た時(組織)。

3つ目、配色がピタッと決まった時(色)。

 

帯の一番大事な要素、『色・柄・組織』。
そのままです。

 

もし、自分が作った帯だとして、『えっ?』と嬉しい誤算があるのは、
袋帯の中に『芯が入った』時。

帯の中に魂が籠もった様に、イイ気が漂います。

 

最近もう一つ発見しました。

『おっ、やった。』と安心と満足感を感じる時です。

 

それは、袋帯の表と裏を縫い合わせて、『袋帯』にした時です。
裏地に図案、紋意匠図、目出し等々の手間を掛けて、製作する分、
余計にこの場面、嬉しいです。

 

DSC04896.jpg

『七宝/木花』

 

両面結んで頂ける、という用途としての重要性はもちろんですが、
表は当然真剣に作ります。その緊張感を張ったまま、裏地が完成するまで、
続けていく。

 

それが最後縫製し、袋帯になった時。
やはり安心感がこみ上げてきますね。

 

裏地の柄が面白くなってから、袋帯が好きになった理由が良く分かりました。

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