となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2015年03月10日

真綿入りのさらに特別な台。

 

となみ織物の小物ブランド『仙福屋』では年間で約1300足の草履を販売しています。

そのうちの大部分は真綿入り草履

毎月、ずっと一定の需要があるわけではなくて、年のうち大きな山はあります。
全て手で製作していきますので、その山の時には草履の工房はパンパン、一杯です。


そういう時にこそ、新しいものをパッと思い付きますが(付いてしまうの方が正しいかも?)
が、実際にそれを作るとなると、ある程度ゆっくりとした時間がお互い必要です。

 

DSC00705.jpg

 

今年に入って、この3月前半までは多少余裕がありましたので、新しく定着しそうな
モノが一つ出来そうです。

 

その前に余談ですが、バッグは定着する形を作るのは非常に難しいです。
反対に、定着するかは別として(笑)新しいものを作るのはそう難しくありません。

 

草履はある程度の形の枠内でのモノづくりのため、新しいモノ自体、作るのが難しいです。
特に画期的なもの。いつも頭の上にアンテナ張っていますが・・・。

今までは、帯地を使った防寒とか・・・?なかなか難しいです。

 

話は戻りますが、その新しい草履の名前は、『真綿入り草履R』。

『R』というのは、別に奇をてらったわけではなくて、
通常の真綿草履のキルクをそこから、一手間かけて、『R』を付けて削ったものです。
(キルク自体は企業秘密。その代わり出来たてホヤホヤの台です。)

 

IMG_4329.jpg
『仙福屋の真綿草履R』

 

一手間掛けて、長時間

 

2足目以降にオススメの草履と考えていますので、キルクの上にはエナメルを。
ちょっとヒネた色目の革を使った草履になります。

 

元々、仙福屋で草履を作った理由が、『足(鼻緒)が痛いから着物で外に出たくない。』、
という言葉を何とかしたかったからです。

それを忘れずに、よそへ逸れて行かないようにしたいと思います。

 

最近は『スニーカーよりも履きやすい!』との声も聞かせて頂けますので、
今度はそれに負けない様に、見せたくなって外に行きたくなる帯作り。

がんばります!

 

履き心地も試してもらえる機会も増やしたいです。

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