2015年02月01日
15'2 棚卸し
今日は棚卸。
日曜日ですが、臨時出勤日で出張者以外出勤しています。
会社に入って、まだ日が浅いスタッフは『棚卸って、なにをするの?』
との疑問もあるので、今日は少し触れてみたいと思います。
となみ織物としてはこんな棚卸しをしています。
まず、商品を数えます。随分と昔は大多数の帯に少しの着物だけでしたが、
現在は、帯と着物、それと小物の数を数え、それを管理しているPCに読み込ませ、
現状の数字を決算に反映しています。
さらに問屋さんや小売屋さんとは違う所は、これに加え、糸や箔などの原材料、
図案や意匠図等々も全てこれと同じ様な手順で行っていきますので、量的には
丸一日使っても全然、全く足りない位の作業です。
手間としてはこれ以上なく掛かり、一日中帯を動かし続けますので次の日は筋肉痛に
なる(皆さん本当にご苦労様です。)等、あまり良いことは無いように思えますが、
総ざらいしますので、普段目の届かないモノを見ることができます。
それは帯だったり図案だったり意匠図、一気に目の前をそういったモノが、
通りすぎて行きますので、相当いい刺激を受けることができます。
(中には昔のモノでも時代が早すぎたモノやその時は適正の織物が無く、
お蔵入りになったものも。。)
今年からは、若手にはモノづくりへの課題も課せられているので、
それをこなすキッカケになるかもしれません。
『誰でも経験を積んで作っていけば、常に良い帯が出来る。』とは限りませんが、
最近はビックリする発想でモノづくり若手もいて、それが後々まで良い影響を与える
こともありますので、今日がキッカケでとなみ織物のモノづくり力が上ることを
楽しみにしています。
そんなことで、本来は数字を中心とした棚卸ですが、
となみ織物ではモノづくりを中心に据えた棚卸をしています。