2014年10月01日
ちょっとした試み。
久々の南蛮七宝文様です。
今、機に掛かって織っているのは、この紹巴紬の名古屋帯です。
となみの中でも紹巴織は最細かい織物ですので、その隙間に太い紬糸を通すので、
織物的には随分と無理をしていますが、どちらかというと、そういう多少無理をした、
モノの方が面白いモノを織れる確率は高い、気がしますので、色々と試作を作り、
モノづくりしています。
ちなみに、この紹巴織は、結び心地や風合い、表現力はこれ以上無い?と思ってしまう程の
織物としての完成度ですが、織手からすると、数十年織っていても、頂点が見えない、と
言われる、掴みどころの無い織物でもあります。
そんなことを重々承知で、紬糸を通して試験⇒何とか完成へと繋げて行けている、
職人には本当に感謝です。副次的ではありますが、紬糸と通常の糸との境界が滲んだ様に
見えてくれているのも、予想を超えた良さで、この風合いと共に見て頂きたいですね。
明日は、この南蛮七宝文様を使った鹿毛引き紬(着物)が上がって来る予定ですので、
楽しみです。