となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2014年10月01日

ちょっとした試み。

 

久々の南蛮七宝文様です。

今、機に掛かって織っているのは、この紹巴紬の名古屋帯です。

 

IMG_0271.jpg

 

となみの中でも紹巴織は最細かい織物ですので、その隙間に太い紬糸を通すので、
織物的には随分と無理をしていますが、どちらかというと、そういう多少無理をした、
モノの方が面白いモノを織れる確率は高い、気がしますので、色々と試作を作り、
モノづくりしています。

 

ちなみに、この紹巴織は、結び心地や風合い、表現力はこれ以上無い?と思ってしまう程の
織物としての完成度ですが、織手からすると、数十年織っていても、頂点が見えない、と
言われる、掴みどころの無い織物でもあります。

 

そんなことを重々承知で、紬糸を通して試験⇒何とか完成へと繋げて行けている、
職人には本当に感謝です。副次的ではありますが、紬糸と通常の糸との境界が滲んだ様に
見えてくれているのも、予想を超えた良さで、この風合いと共に見て頂きたいですね。

 

明日は、この南蛮七宝文様を使った鹿毛引き紬(着物)が上がって来る予定ですので、
楽しみです。

 

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