2013年06月24日
御召の絵羽
上がりたてホヤホヤの御召の絵羽。
『仙福屋の御召絵羽(単衣袷)』
着物という意識を少し減らして、無地っぽい帯を作るつもりで配色しました。
柄はコヅキですので、光の照り方で(裾の方にかけてボケていますが、同色です。)、
無地っぽく見えたりと随分と印象が変わります。
色味は、生成りの地にグレーで地紋を作っていて
淡い淡いグリーン系の色目でボカシを作っている、そんな着物です。
たまに総紗縫等でやる配色、
地と段とがお互いを干渉するような配色で配しておくと、
単なる一色で織ったときよりも、共鳴してくれます。
上写真の御召生地だと、光を受けて特に表情が変わりますので、
地が段がオーロラのように、不思議な感覚を作ってくれる(予想ですが)はず、
です。
また、仮絵羽段階で市松に取ることも出来ましたが、少しその辺りも変化させていますので、
もし、実際に見られた方は、細かい所にも注目してみてください!
優しい着物ができてきて、嬉しいです。