2012年09月04日
あんまりすぐには進まないですが。
仙台でも人気があった『唐長文様・南蛮七宝』の御召。
すぐにポンと織れるものでもないので、現在新しく織ってもらっています。
基本的に同じ色のものを織りませんので、
上の柄に好きな色を入れて織っています。
と書けると、気楽な仕事に思えますが、不思議な事にやはり適当では、
色が濁るか、パッとしないか、面白くないモノに仕上がってしまいます。
『この色にする』という明確なものより、自分の織りたいイメージを
調和の取れた色でつくるという感じです。
どちらかというと、帯の場合は『色を配する』という正に配色という感じですが、
こちらの南蛮七宝は、『両方の色が丁度いい感じになるように探す』という、
風で少し違っています。
ですので、外の自然も含めて、色んなものを見て、なんでもない所にある色を
取ってきて、着物の色とすると上手くいく、そんな感じです。
調子がわるいと、全く進まないこの仕事ですが、作りたい色がありそうなので、
少しずつだと思いますが、進めていきたいと思います。