となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2012年08月27日

試験で縮めてとめる。

 

いままで、『南蛮七宝の御召』をコツコツと織ってきましたが、

糸質を変えて、縮ました状態で止めてしまえば、小物で使えないか?

 

という所からスタートした、モノづくりです。

(写真の生地は裏側です。

 裏返すと着物から遠くなる色の組み合わせに見えます。)

 

IMG_6844.jpg

 

世間に少なく、ちょっとインパクトのある織の帯揚げを作ろうと、

御召の機を使い、試験をしています。

素材にも工夫して、通常の糸よりも縮みやすいモノを使い、

お湯に浸けて、シボをつくります。

 

写真の通り上がりましたが、個人的には縮み方もとてもよい感じです。

後は、生地の厚さです。きもち、わずかに厚いので、この辺り解消すれば、

思っていた通りの『織の帯揚げ』ができそうです。

 

いままでも、どこかで書いたと思いますが、

試作というのは、『もう絶対、これはダメだ・・・。』となると、

次は作らない=続かない、終了。

となってしまいます。

 

ですので、新しいモノ((帯の組織、色、バッグなどの小物))何か作りたい!

という時には、『あっ面白い!』『もう一息!』

と継続できるように、この『南蛮七宝の柄の力』を借りるようにしています。

 

モノづくりは、言うまでもなく、失敗の連続なので、

気持ちが切れず前向きに色々と試すためにも、こういうシンプルで

力があって、自分が好きな柄があると、とても力になってくれます。

 

 

つい、作りすぎてしまうのが難点は難点ですが・・・。

 

 

 

 

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