2012年08月27日
試験で縮めてとめる。
いままで、『南蛮七宝の御召』をコツコツと織ってきましたが、
糸質を変えて、縮ました状態で止めてしまえば、小物で使えないか?
という所からスタートした、モノづくりです。
(写真の生地は裏側です。
裏返すと着物から遠くなる色の組み合わせに見えます。)
世間に少なく、ちょっとインパクトのある織の帯揚げを作ろうと、
御召の機を使い、試験をしています。
素材にも工夫して、通常の糸よりも縮みやすいモノを使い、
お湯に浸けて、シボをつくります。
写真の通り上がりましたが、個人的には縮み方もとてもよい感じです。
後は、生地の厚さです。きもち、わずかに厚いので、この辺り解消すれば、
思っていた通りの『織の帯揚げ』ができそうです。
いままでも、どこかで書いたと思いますが、
試作というのは、『もう絶対、これはダメだ・・・。』となると、
次は作らない=続かない、終了。
となってしまいます。
ですので、新しいモノ((帯の組織、色、バッグなどの小物))何か作りたい!
という時には、『あっ面白い!』『もう一息!』
と継続できるように、この『南蛮七宝の柄の力』を借りるようにしています。
モノづくりは、言うまでもなく、失敗の連続なので、
気持ちが切れず前向きに色々と試すためにも、こういうシンプルで
力があって、自分が好きな柄があると、とても力になってくれます。
つい、作りすぎてしまうのが難点は難点ですが・・・。