2012年07月28日
新しいモノづくり、を間違えると・・・。
秋に向けて・・・。
『総紗縫/?』
『新しいものを作ろう』と社内では、写真のような目出し・試験織を繰り返し、
配色しては織っています(かなり良い所まで行っている試験織りです)。
この新しいもの、というのがクセモノで、新しいというのは、
簡単に使いますが、難しい言葉です。
お客さんから『変わったものが欲しい』と言われることもありますが、
この変わったと、新しい、というのは社内で使われる言葉として、
意味はよく似ています。
現に、新しいモノを作ろうとして、変わった柄を探したり、
変わった組織(織り方)を考えています。
ただ気を付けないといけないのは、
意味が似ていたとしても、単に変わっているだけの柄を作っても、
『変わった柄やね』とお客さんに言われるだけで、
(もしかして陳列すらされないかも・・・)、
とても虚しい空気が漂ってきます。
新しいと変わった、この微妙な違いは、モノを作っているうちに、
判ってきますが、まだモノづくりの経験が浅いと、その違いが分からず、
エライ柄や配色、帯として成り立たない織物になることもあります。
今日、帯にならずに目出し、試験織り状態で止まったしまった、
帯未満の裂を見ていて、そう思いました。