となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2012年03月21日

昨日の帯の裏

 

昨日の帯

 

IMG_3880.jpg

裏。

IMG_3870.jpg

 

総紗縫の機で織った素材を変えた『ほぼ総紗縫』です。

 

『ほぼ』というのは、ややこしい表現ですが、この裏地を作るためには、

通常の工程よりも、いくつかの手間を掛け、違うものにしているので、

『ほぼ』を付けています。

 

この臈纈の時もそうでしたが・・・。

 →http://www.kyo-tonami.com/godaime/2011/10/post-1513.html

 

実に似ていて遠く、また違う工夫をしています。

 

まず『総紗縫』というのは、

組織的に(面倒くさい位)繊細な織です。

 

そのため、染によっては生地が痛んだり、

加工方法によっては、ダメになることもあります。

(その繊細のお陰で結びやすい、シワが戻るなどの利点があるのですが・・・)

 

不思議なことに、作るときに手間を掛けると、掛けた分、

使うときには何かと便利になる確率が、高いような気もしますが、

この総紗縫もその例に当てはまります。

 

 

①最初は普通の総紗縫の生地に、上の写真のような染をしました。

が、縮みました。

 

②そして、素材を見直し、組織の検討。

 

③染めると、今度は、上から入れた色が綺麗にでない。。

『白だったら、綺麗に入るだろう・・・』という予測が外れ、

 

④そこから再び試験を繰り返し、

 

⑤色を入れた色糸(仄かな色です)で織ると、綺麗に色が出る。

 

そんなことをコツコツ足しては引いて、作り上げた裏地です。

 

こういう帯は、できが悪かったとしても

(これは見る人の判断にお任せします)、とってもいい帯に見えてしまいます。

 

今回は麻の葉文様で、しかも裏ですが、自分的には輝いて見えます。。。

 

 

 

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