となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2011年05月31日

総紗縫小実験。

 

総紗縫の素材探しもしています。

織るのも難しい、素材も特殊、それを乗り越えて、

帯一本織れたとしても、普通の帯よりも正反が織れる

率が低い。

と、なかなか大変な織物の一つです。

(帯で簡単な織り方のモノもそうありませんが・・・)

 

結んで頂いている方には、とてもイイ評判を頂いているので、

今でも、柄を毎日のように、スタッフ含め作っています。

(ちなみに、柄数は数百(真ん中の方)くらい、です。)

ただ、それだけ様々な柄があっても、素材はというと、

ほとんど、シンプルに糸と箔だけです。

 

省くもの・無駄なモノが見当たらないのは、完成されている。

ということなのかもしれませんが、それでも一本織り上がっては、

次の一本に掛かる前に、異なった素材を試して、シックリと来るものを

探しています。

 

たまに、今までとは大きく違ったものを入れてみたり、

(帯どころか生地にもならないことが多いです)

今回のように、わずかに変わったモノを試したりして、変化を探します。

 

下の写真は素材を変えて、この次のステップになりそうな素材です。

(真ん中で分かれているところが、素材を変えた部分です)

 

IMG_4978.jpg

(紋で作らなくても、チラチラと銀が浮いてくるのが特徴。)

 

『あまり変わらないなぁ』と思ってしまうと、何も変らないので、

織り上がってきた生地を持って、何かできないか考えます。

 

IMG_4980.jpg

(上と比べると、たぶん小柄向きな素材です。)

 

何か出来そうなので、しばらく実験してみます。

 

 

 

 

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