となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > モノづくり業 > 意匠・柄を護るのは・・・

2010年04月23日

意匠・柄を護るのは・・・

 
モノづくりをしていく上で、
『柄・意匠を護る』 ということをしています。
 
その時の状況に応じて、様々なことをしていますが、
少しだけ紹介します。
 
まず一つ、帯であれば意匠登録。
これは、雑誌での紙面上で発表したとき等、 小さな文字で
『意匠登録済み』と書いてありますので、
注意深く見ると、気付かれる方も多いと思います。
 
この柄はうちのものですよ、ということを登録して、
意匠・柄を護っています。
 
ただ、帯は限られたスペース内で、柄を考えて織っていきます。
万という数を織れば、もしかして似通ってくることも、あるかもしれません。
(そういうのも、イヤですが・・・)
 
そういった場合でも、この柄はうちの柄ですよ。
ということを相手へ主張することができる。
これは、ある程度効果的です。
 
ただ、一番困る場合は、ある柄が存在するのを知っていて、
故意にマネられる場合。これは大変です。
 
もし意匠登録をしていないと、 反対に柄を取られたとか言われかねない、です・・・
できれば、こんなことであまり考えたくないですし、 悩みたくもないのですが、
最近は、意匠に関して目に見えて酷っていることもあります。
 
となみ織物としては、素材などの質的なものやデザイン的なものに
当然の自信を持って、毎日モノづくりをしています。
 
ですので、類似が出てくるのも不愉快ですし、
同じような扱いをされるのも、とても悲しいです。
 
ただそれよりも、一番に困られるのは、買われた方です。
 そういうことも考えて、常に帯には『となみ帯』や『仙福屋』と入れ、
 
ほかにも意匠の出処をハッキリとさせるために、『作家の名前』を入れて、
他と区別できるようにしています。 
(作るモノへの自信と責任感を表しているつもりです。)
 
 
となみ.jpg
 
それでも、雑誌等で発表すると、ほぼコピーらしきものや、
誰が見ても、似てるというものが出てくることがあります。
 
最近、そういう話をよくしたり、聞いたりしますし、
そういう状況を見かけて、注意しても反対に、 開き直られることもあったので、
今日は現状を書いています。 
 
この辺り、実際にモノを見て買われた人のことを 全然考えていない、
本当に悲しいモノづくりです。
 
まあ、そういうことを嘆いていても仕方ないですので、 今考えていることは、
今までもキッチリとしてきたつもりのモノでも、さらに分り易くアピールしていこう、
ということです。
 
080524_1133~0001.jpg
 
 
帯以外で、上手くいっていると考えているのが、『仙福屋の草履』です。
『草履をこだわっています。』とだけ言っていても、 鼻緒に特別な生地だけで、
台は普通のものということを たまに、見ることがあります。
 
うちの場合、モノづくりには自信と責任を・・・ ということで、
裏には『仙福屋』と入れています。
 
zourinanbansippou.jpg  
↑真ん中より下部分に入れてあります。(四角く、刻印があります。)
当然、誰が見ても、『うち専用の草履台』ですし、
もし万が一、履きにくい場合でも、 裏を見ればどこの製作のものかわかります。
(自分はそんなモノを持っていたいです)
 
刻印の入っている『仙福屋の草履』は、 職人さんの顔も知っていますし、
品質に関しては、申し分ないと、 自信をもっています。
(もちろん、自分も履いています)
 
そんな風にして、世間にある様々商品とうちが作る商品とを 差別化をしています。
(その方がうち的にも、緊張感を持てる)
 
他にも、その考えを大きく前に進めて、製作しているのは、 『唐長』シリーズです。
特に小物の場合、他と差別化というのは、 一目では難しいかもしれません。
 
そのために、 柄・意匠の出処がはっきりとしたもの、
質やモノづくりの責任をハッキリさせるもの、 ということで、
色々なところに、この瓢箪マークを 入れていくことに決まりました。
 
IMG_0807.jpg  
 
入れるということで、唐長さんとのコラボレーション、 意匠のルーツがわかる、
ということが、 今まで以上に分り易くなると思います。
 
今まで紹介してきた財布や襦袢等に入っていきます。
 
それだけ類似のモノが多い、間違われることが多い、 ということで、
悲しいと言えば、悲しいことなのですが・・・。
今までは、一部の方に見て頂いただけですが、 この辺り等を練り直しできれば、
いよいよ皆さんに、 ご紹介できると思います。
 
柄を護るというのは、自分たちのためでもありますが、
実際には買われた方、使われる方に大きく関わってきます。
 
その辺りを意識しながら、自分たちはモノづくりを していきたいと思います。
 
 

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