愛らしく時には神秘的に語りかけるように微笑む人形たち。 江戸時代に花開いた御所人形から今日私たちが目にする近代的な人形作りが行われるようになったのは、昭和初期に入ってからのことでした。 堀柳女は竹久夢二をはじめ、新進の創作者らとともに芸術運動を起こし、人形創作を芸術の一分野に確立した先駆者のひとりです。 生来の旺盛な研究心と鋭い感性で、情趣ゆたかな作品を次々と発表し、衣装人形作家として昭和の時代を晩年まで活躍しました。 衣装人形とは、その名の通り布地で作った華麗な衣裳を身につけた人形のことですが、柳女は衣裳のみならず、髪飾りから履物まで何もかもにこだわり、自分の手作りで柳女ならではの世界を創りあげています。東洋の古典、中世日本などの時代風俗などをモチーフに手掛けた作品は幻想的な魅力にあふれ、今もなお深い情感を感じさせるとともに時代を超えた瑞々しさにあふれています。
ある劇
姿
椒房
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