となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 竹久夢二

2011年01月05日

今日も・・・


今日は新年の挨拶回りを受ける日です。

まだ、本格的には動き出さないので・・・

今日も周りの着物姿を・・・
IMGP4207.jpg
『神坂雪佳の世界』

IMGP4210.jpg
『千寿:桜に輪』


IMGP4211.jpg
『詩情夢二』


IMGP4216.jpg
『金銀花』

個性的なものが集まったので、
見る方の好き好きが出てきそうですね。

タグ: ,

2010年09月17日

鋭利実験中。。

ちょっとの間、この帯地を織っていた機が、

IMGP3243.jpg

http://senpukuya5.seesaa.net/article/160740507.html

他のものを織っていましたので、その際ついでに
実験しています。

IMG_2261.jpg

何の試験か?というと・・・

まず、結ぶ人の視点から見ると、
帯が完成したとして、それがどんな色か?
という所に興味を持たれると思います。

この帯の場合、裏糸が大きな影響を持つので、
どこまでの色の糸を通したら、地色が汚くなるか?
というのが、最大の問題です(幅の問題)。

簡単にいえば、『極端にしてみる。』という試験です。

結果としては、一番上の写真の帯と見比べてもらうと、
下は地の色目がくすんで見えると思います。

このままでも、『帯』としては問題ないので、
このまま完成品でも構いませんが、それよりも、
もうちょっと工夫すれば、何か面白くならないか?
ということを考えて(良いアイディアがありました。)、
一捻り、二捻りしたい、と思っています。

黒配色にして見ると、パックマンみたいです(あれは黄色ですが・・・)が、
地色もちょっとくすんで、他にも色々問題発生中です。

でも、こういう柄には愛着が湧くんですよね?。
みなさん、好きなかな?


タグ:

2010年08月27日

最近の夢二事情(私の)。

お盆/真夏モードもほんの少し薄れ、
段々と、忙しくなってきました。

IMG_1238.jpg
とは言っても、会社の近所はこんな感じです。
頭が詰まると、散歩するのには、とても気持ち良いです。

最近行なっているいくつかのモノづくりの一つ。

『詩情 夢二』があります。
久しぶりに、ここに関わったので、気持ちが新鮮で新しいものが
形になりそうです。

『詩情 夢二』というと以前は、総紗縫を中心に蛍とか、文字列帯『てけれっつのぱ』、
タンポポ等々、最初は『個性的すぎると思うよ。』といわれるモノを作っていました。
 →以前を振り返ると・・・

最近では、そういうものも人気が出て、結構定番になってしまった・・・
という状態です。

そんなこともあって、また違う角度から、柄を再構成し直しています。
テーマは、『ちょっと余裕な空気が漂うもの』という、
自分でも掴み所のないものです。

一柄ずつ出来上がってくると、『確かに、なんとなくそんな感じがする・・・』
と言ってもらえそうな自信はあるのですが、まず上がってきたのが下の写真。

あまり使わないような色目を染めて、微妙な配色と織(少し空けて)とで、
ユラユラと揺れていそうな空気感を出してみました。
IMGP3243.jpg

こんな感じでモノづくりの図案作りを進めています。。

こういう感じが好きな方、楽しみにしていてください。

タグ: ,

2010年08月17日

最近の夢二事情

っっs

タグ:

2009年12月28日

今日が今年最後の出勤です。

あっという間の一年でした。
今年もモノづくりをしていた、年でした。

年中、やっていることなので、
多少の進歩はあるのかなぁ?と思います。

また来年もこのペースでコツコツと
進めていきますので、よろしくお願いします。

モノづくりの他は、
個人的に進めていること、したいこと、
沢山あります。

この辺りはドンドン変わっていくと思います。
何をするかは・・・、それはまたおいおい。


ブログ1228.jpg

この写真。
モノづくり新入社員のヨリヨリの様子です。

毎年、数名の新人さんが入ってきますが、
この写真に写っている『染め上げたばかりの糸』を
小さな束にしていく仕事(ヨリヨリ)です。

糸を捩って、束ねるだけなのですが、
それだけでも手つきが危ういです。

さっと出来るようになったら、
動画でもUPしたいと思っています。

ちょっとしたことですが、
成長を楽しみにしておいてください。

それと、ギリギリ今年中に
取りかかれた図案です。
ブログ1228-2.jpg

紋⇨完成二関しては、
来年に持ち越してですが、
この辺りの八寸にしようか?等
もう少し休みのうちに、
練り上げて進めたいと思います。


文字をイメージにした、柄というと
最近では、『ケルティック』シリーズ。
IMG_1031.JPG

ちょっと前では、
詩情 夢二』シリーズ。
夢二字の帯02.jpg

と、今回のも含めて、
『文字の柄は、あんまり良くないのでは・・・』
と社内的には、言われます。
(慣れてますが・・・)

この上の二柄に関しても、
100人中5人の方からは『好き』と
言ってもらえませんが、
5人くらいの人からは絶賛されています。
(もっと少ないかもしれませんが・・・)

自分的にも、『この柄!』
と言って選んでもらえる帯づくりが
一つの目標でもあるので、
90人の人には申し訳ありませんが・・・、
また作っています。

もちろん、似たモノを作っても、
並べても面白くないですし、
自分でも満足できないので、
上のような形の図案になっています。

是非、出来上がりを楽しみにしていて
下さい!

来年は、多分、
ここからスタートです。


今日は忘年会です。

明日から、休み!と言っても、
この間に残り溜まった仕事と、
図案の整理をしているうちに、
終わってしまいそうですね~。

この日記も今年もう少し更新できれば、
更新していきます。

タグ:

2009年11月27日

『木田安彦の世界』

無数にある、となみ帯の中には、
古典柄からシンプルな幾何学柄、
かなり個性的な柄等々、様々あります。

その中で、人間国宝の作品を意匠としたものなど、
帯を目的に作られていないモノ

(図案として描かれたものでないもの)をモチーフに
製作した帯は、他とは違った存在感を持っています。

ただ、帯にするまでの段階で、相当考えます。
『そのまま使えるし、楽そう。』と言われることも
ありますが・・・、全然そんなことはないです。。。

まず構図がそのままで使えたとしても、
ピタッとくる大きさを決めるだけでも、
微調整に相当の時間がかかります。

上手くクリアしても、必ず問題になるのが、
表現の部分です。

織物ですので、普通に考えても、
色数は大きな問題です。

また、その絵の味を表現する際にも、
作者の意図・表現自体も考えて、進めないと
織物として『何となく気が抜けた』ような帯になります。
これは、完成しないと分からないこともありますし、
すぐに気が付くこともありますし、とにかく気が抜けません。

そんなこんなしながら、すべてクリアして完成した帯は、
やはり愛着がありますし、並べても個性が際立ちます。

例えば、『若冲』の亀図、蟹図、涅槃図、鸚鵡図等々
662282943943577566699541397412730d1.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/105057657.html


雪佳』の金魚玉
080520_1523~0001.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/97441850.html


詩情夢二』より、カマキリ

080617_1211~0001.jpg
http://senpukuya5.seesaa.net/article/100822713.html

となみ織物の中には、そんな柄達が相当数あります。
それらは、全部大好きな柄です。


もう一つ、
今回京都文化博物館で行われているのが、

『木田安彦の世界』

20091126_170856.jpg

帯も、一度紹介しましたが、
とにかく圧倒的な存在感です。

kida120080821174726349.jpgkida220080821174730831.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/105158564.html


博物館では、木田先生の作品を見てもらいつつ
帯も見て頂けるので、ちょっと普段できな体験ができます。

もし、京都来られることがあれば、
是非足を運んでもらえれば・・・と思います。
(帯の陳列は期間限定です。)

明日この帯を製作した時の紋屋さんと
一緒に行く予定なので、詳しくは報告をします~。



61Q4mInxEQL._SL500_AA240_.jpg
木田安彦 木版画集 西国三十三所

タグ: , ,

2009年11月27日

『木田安彦の世界』

無数にある、となみ帯の中には、
古典柄からシンプルな幾何学柄、
かなり個性的な柄等々、様々あります。

その中で、人間国宝の作品を意匠としたものなど、
帯を目的に作られていないモノ

(図案として描かれたものでないもの)をモチーフに
製作した帯は、他とは違った存在感を持っています。

ただ、帯にするまでの段階で、相当考えます。
『そのまま使えるし、楽そう。』と言われることも
ありますが・・・、全然そんなことはないです。。。

まず構図がそのままで使えたとしても、
ピタッとくる大きさを決めるだけでも、
微調整に相当の時間がかかります。

上手くクリアしても、必ず問題になるのが、
表現の部分です。

織物ですので、普通に考えても、
色数は大きな問題です。

また、その絵の味を表現する際にも、
作者の意図・表現自体も考えて、進めないと
織物として『何となく気が抜けた』ような帯になります。
これは、完成しないと分からないこともありますし、
すぐに気が付くこともありますし、とにかく気が抜けません。

そんなこんなしながら、すべてクリアして完成した帯は、
やはり愛着がありますし、並べても個性が際立ちます。

例えば、『若冲』の亀図、蟹図、涅槃図、鸚鵡図等々
662282943943577566699541397412730d1.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/105057657.html


雪佳』の金魚玉
080520_1523~0001.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/97441850.html


詩情夢二』より、カマキリ

080617_1211~0001.jpg
http://senpukuya5.seesaa.net/article/100822713.html

となみ織物の中には、そんな柄達が相当数あります。
それらは、全部大好きな柄です。


もう一つ、
今回京都文化博物館で行われているのが、

『木田安彦の世界』

20091126_170856.jpg

帯も、一度紹介しましたが、
とにかく圧倒的な存在感です。

kida120080821174726349.jpgkida220080821174730831.jpg
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/105158564.html


博物館では、木田先生の作品を見てもらいつつ
帯も見て頂けるので、ちょっと普段できな体験ができます。

もし、京都来られることがあれば、
是非足を運んでもらえれば・・・と思います。
(帯の陳列は期間限定です。)

明日この帯を製作した時の紋屋さんと
一緒に行く予定なので、詳しくは報告をします~。



61Q4mInxEQL._SL500_AA240_.jpg
木田安彦 木版画集 西国三十三所

タグ: , ,

2009年02月20日

京都の下(しも)と美しいキモノ

昨日は一日、京都を回っていました。

いつも回る比較的北の北区、中京区、ではなくて、

下京区、伏見区の辺りです。

 

異業種の方と多く話す機会がありましたので、

モノづくりの話を中心にどっぷりと浸っていました。

 

『早速、あの帯地を使って、作りたいな。。。』

という話も頂いたくこともあり、現在のところ製作は可能かどうかは別として、

とてもいい刺激を受けて帰ってきました。

 

帰ってくると机の上にあった

二月二十日に発売の 『美しいきもの・09’春』がありました。

 

美しいきもの 09'春

 

再び『詩情 夢二』の登場です。 少し個性的な柄が多く載せてみました。

 

美しいキモノ09春号.jpg

  評判はこれからですが、 私的には、好きな柄ばかりです。

(カマキリにカモメ。)

 

サロン誌『百樂』はまたご紹介しますね~。

 

 

 

タグ:

2008年09月30日

9月も終わりです。

今日は、帯に関わらないかな?
と思っていた矢先に、帯が上がってきました。

記念すべき?
H20年の9月最後に誕生した帯です。
夢二
紗の中では、かなり個性的です。

表にというよりも、裏地にこの柄を持って来て、
いざ!という時に、結んでもらいたい帯です。

両面選べる帯だからこそできる、遊びです。。

次に上がってくる帯も、なかなかクセ物なので、
しばらく、織り上がりが楽しみです。

この帯で9月は終わりになりそうです。
明日から、衣更えです。

タグ:

2008年09月30日

9月も終わりです。

今日は、帯に関わらないかな?
と思っていた矢先に、帯が上がってきました。

記念すべき?
H20年の9月最後に誕生した帯です。
夢二
紗の中では、かなり個性的です。

表にというよりも、裏地にこの柄を持って来て、
いざ!という時に、結んでもらいたい帯です。

両面選べる帯だからこそできる、遊びです。。

次に上がってくる帯も、なかなかクセ物なので、
しばらく、織り上がりが楽しみです。

この帯で9月は終わりになりそうです。
明日から、衣更えです。

タグ:

2008年09月24日

東京タワーが光っていたわけでは、ないのですが・・・

京都へ帰って来て、会社へ出てきて、
最初にしたことは、

いなかった日に上がってきた、
目出し(見本裂)チェックです。

その中で、
これは!というものがありました。

春用にと考えていますので、
『ゆっくりと急ぐ』くらいのスピード進めています。

IMGP1098.JPG
『詩情 夢二より』 錦帯の柄を、紗で織ってみました。


まだ、織れるか微妙な所ですが、
蛍光織シリーズに入れたいと思っています。
IMGP1099.JPG
暗い所では、このように(ブレてて、すみません)、
タンポポの綿毛が光ります。。。

蛍の紗にしても、
目を閉じるとホワッとした光が、舞っている。

そんなイメージが湧く、帯作りは、大好きです。

完成した時に、この帯を結んでもらい、
夜歩かれている姿、早くみたい。。。

今から、想像してしまいます。

他にも、若冲など期待作が上がってきていますので、
今日は大忙しになりそうです。

タグ:

2008年09月24日

東京タワーが光っていたわけでは、ないのですが・・・

京都へ帰って来て、会社へ出てきて、
最初にしたことは、

いなかった日に上がってきた、
目出し(見本裂)チェックです。

その中で、
これは!というものがありました。

春用にと考えていますので、
『ゆっくりと急ぐ』くらいのスピード進めています。

IMGP1098.JPG
『詩情 夢二より』 錦帯の柄を、紗で織ってみました。


まだ、織れるか微妙な所ですが、
蛍光織シリーズに入れたいと思っています。
IMGP1099.JPG
暗い所では、このように(ブレてて、すみません)、
タンポポの綿毛が光ります。。。

蛍の紗にしても、
目を閉じるとホワッとした光が、舞っている。

そんなイメージが湧く、帯作りは、大好きです。

完成した時に、この帯を結んでもらい、
夜歩かれている姿、早くみたい。。。

今から、想像してしまいます。

他にも、若冲など期待作が上がってきていますので、
今日は大忙しになりそうです。

タグ:

2008年06月23日

絶対無理といわれて。。

↓ これは、見本で製作した、

紗とは違う素材の日傘です。
夢二の日傘

『詩情夢二』より、袷の帯地を使いました。

スタッフ・職人さんはじめ、

生地の厚さ等から、

ちょっと無理かなぁ・・・

と言っていましたが出来るもんです。
(これ以上は難しいそうです。)


『総紗縫の日傘』透け感のある柄が、

最大の特徴でしたが、

この夢二帯地、日傘を見ると、

透けないのも新鮮に見えてしまいます。

ただ、

それでは、普通にある日傘と一緒なので、

やはり『総紗縫の日傘』の方が良いですね?

もう少し周りの話を聞いてみる必要が、

ありそうです。



タグ: ,

2008年06月17日

ちょっと手を加えた『カマキリ』

カマキリ 総紗縫 夢二
『なんて素敵な帯なんでしょう~』

と、虫嫌いの方には、大変申し訳ありませんが、
『詩情 夢二』から『カマキリ』柄が登場です。

個人的には、外せない大好きな帯です。

実は、以前も一本だけ織って、
修正のため、そのままストップしていました。

『織れない・・・』、という理由からの修正でしたが、
糸などの素材面や柄付を変更
し、
上の写真のように、
『帯』として完成しました。


織生地は、総紗縫ですので、
もちろん両面でお使いいただきたいな、と。


カマキリ×カマキリ

ホタル×カマキリ

金魚×カマキリ 等々、

少し個性なモノ通しも、
面白いかもしれませんが・・・

用途としては、使い易さからは、
カマキリ×シンプルな幾何学柄、

というのが良いのではないでしょうか??

ただ、
表にシンプルな幾何学柄を結んでも

『この帯の裏は、カマキリ!』
と間違いなく自慢したくなるはずです!


そんな『総紗縫のカマキリ』
やはりおススメです。

タグ: ,

2008年06月01日

帯を並べていて

皆さんに見てもらうために、
帯を並べます。

その時、何を基準に並べるか、
お分かりになりますか?


普通は、色目が被らないように、
柄が似たものが隣同士にならないように、

流れのある柄は、長く見せる。
短い柄は、短く掛ける。

などを、加味して陳列します。


でも、ここ新潟では、
一部だけ、自分で製作に携わったモノだけ

一個所に集めてみました。

こんな風に・・・
080531_1738~0001.jpg
『左から、作楽、夢二、夢二、若冲、若冲、織の旅人、作楽、若冲』


そうすると、不思議と
一番感じの良い、空間が出来ました。


相当、親バカです。
(色目に偏りが‥‥)

タグ:

2008年05月23日

ただいま、人気沸騰中。。

ただいま、人気沸騰中

こんな表現、和の業界で使うとは、
思っていませんでした。

総紗縫 日傘 烏瓜 大場松魚

総紗縫の日傘がいいあんばいです。
(あんばいを漢字で書くと、塩梅、知らなかった。。)


美しいキモノでも紹介されたこともあってか、
最近は特に注目度高!。
竹久夢二 鳩羽色
本当に、ありがとうございます<m(__)m>


ちなみに、製作を依頼してから、完成まで
約一か月かかります
(皆さんのご要望に、全然追いついていません)。

諸事情が加わると、
さらにさらに、+されます。
モカ

そんな『仙福屋の日傘』、どこに時間がかかるのか?


と聞くと、

『縫い目』

縫い目 市松 黒
という答えが、

一言
返ってきました。


確かに、帯地でこのように継いで
縫うのはたいへんです。


さらに今では、
縫い手はとても数が少ない、
ということです。
唐長 角つなぎ

そんな日傘ですが、
こう書いていて、いいアイディアが思い浮かびました!


ありがとうございます~。

間に合うかなぁ・・・


タグ: , , , ,

2008年04月22日

奇抜の手前。

帯屋という仕事は、

モノ作りがメインです。


そして、ただ単に自分の好きなモノ

作るだけ、というものではありません。


①自分の好きでありつつ、

②こだわりを持ちつつ、

③結ばれる方に喜んで頂けるモノ。

というモノを作る、というのが、

大事なところです。
(私の場合は、割合的に①が大きい気がしますが)


そんな中、

『これは、好きな人だけ、分ってもらえれば、いいよ。。』

というものが無性に作りたくなることがあります。

その頻度は、

『時々』
というよりも『頻繁』にかもしれません。
(もちろん、『私の場合』という話です)


それで、どんなものですか?

と聞かれた際に

例に挙げるのが、

この帯、『てけれつっのぱ』←詩情夢二より

てけれつ1.jpg

最初は、『京小袋』でしたが、

次は袋帯の裏地になり、

最近は配色を変える等して、に。

今は、写真のように『角帯』にしてしまいました。


そして、

この柄は自分で結ぶ(角帯)のと、

本当にこの帯に惚れた人のみ、

と思っていました。


そうしていたら、

意外に人気が出て、

帯も小袋も、

製作者本人が、ビックリするほどです。


ということで、また

今度は最初に角帯から、

自分の好きなモノを作りました。

結果的に、

世間にはなさそうなモノに

上がってきました。


今のところ、

社内評判は、上の角帯と同じくらい、

です(不安と期待で半々です)。

080416_1818~0001.jpg

蛍ぼかしを細かく織りで出して、

横段に、色を配色したものです。


これも、自分が結びたくて、と

好き!と言ってもらえる人に、

結んでもらいたい角帯です。


ただ、いつも

一つ注意していることは、

奇抜に過ぎない様に
ということです。

時々越えてしまうので、

今回は大丈夫だといいのですが‥‥。


タグ: ,

2008年03月16日

花粉症…。

春ですね~。


春と言えば、

『桜』柄なのですが、

今日は、それは置いておいて、

春は『花粉症』です。


ちなみ、下の写真は、

『詩情 夢二』より、蛍柄です。

080312_1442~0001.jpg

こう比べると、

色目は、かなり違います


一本だけ見ていて、これを

同色と勘違いしました。


普段、色の記憶は、

間違わないつもりなのですが、

不思議なことに、花粉が飛びだすと、

色の記憶が飛んでしまします。


ですので、

私の花粉症の症状は、

頭痛・鼻水・

体のダルさ・色の見分けがつかなくなる

と困ったモノです。


ちなみに、今も

『???』

どちらの柄が新しい色目か、

一瞬だけ、戸惑いました‥‥。


この時期、

帯の配色は、しないのに限ります。

タグ:

2008年02月07日

うちの発想では出てこない柄。

 

帯作りをしていて、

時々こんなことを言われます。


『決まった幅、範囲で、

こんな色々な柄がよく作れますね』

と。

また、

作曲みたい…、と言われたこともあります。

最初は??、と思いましたが、

音楽も、

ある程度決まった音(範囲)で譜面を書く、

そんな制約のある所が、

似ているのかも知れません。


確かに制約はありますが、

まだまだ作りたいモノは、沢山あります。


こんな柄とある程度言えるモノから、

まだまだ形の定まってないモノ、

まで…様々です。


それでも、

想像も出来なかった、

柄はまだまだ世の中にあります。


それは、

ある日、ある小物屋さんが、

うちの帯地(裏地)を見て、

『これだけ下さい…と』

言われていました。


そして、何を作るのかな…?

と思っていたら、

『どうですか?』

と写真の添付されたメールが来ました。


10046881038.jpg
(了解を頂いて、載せています。)


さすがに、ドクロは思いつきません(笑)。


確かに、となみ織物である、

『詩情 夢二』などでは、

使おうかなぁ…

と一瞬頭をかすめたことはありましたが…


ヘッドフォン
したり、旗を指しているのは、
(サングラスも…)

想像を超えました。


見習うとは、言いませんが、

発想は参考になりますね~。


ちなみに、八寸帯だそうですよ。。。

好きな人はいるんでしょうね~。


となみさんの裏地を使っているので、

結び易いとは思います…

とメールにはありました…。

 

タグ:

2007年12月09日

『ストン』

ある意味コーディネートの師匠、

といってもよい人と、一緒に新潟にいます。


会場にいる空き時間を使って、

あれやこれやと、帯着物を合わせていきます。


もちろん、着たい人の好き好きですが、

ピタッと、着物と帯(帯締め・帯揚げ)が、

はまる時あります。


音で表すと、『ストン』という感じです。


その時は、ちょっと嬉しいです。


そんなコーディネートを二つ、

紹介しておきます。


『夢二の着物(桜散らし)+引粉織(菊菱丸紋)』

コーディ1.jpg


『若冲(砂糖鳥)+おじや麹塵染の着物(三色ボカシ)』
コーディ2.jpg
http://senpukuya5.seesaa.net/article/42441345.html
⇒この帯です。

上は写真なので、

世界的な巨匠の絵画を写真で見るように、

本物の質感・迫力は、減っていると思いますが、

それでも、『ストン』です。

タグ: ,

2  

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...