となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 南蛮七宝

2016年12月16日

自分たちにも返ってくる仕事・・・。

400年のイベント準備のため、唐長さん(12代目工房)へお邪魔してきました。『来るのは何回目だろう?』と考えてもスッと回数が出ないくらい、今年は沢山お邪魔しています。本当にありがとうございます。


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イベントまでの期間、自分としては大きなテーマ、課題があります。それは『本物を作り出す、モノづくりをどう伝えるのか?伝えるために必要なモノは何か・・・?』を探すことです。唐紙だけでなくて、自分たちがいつも行う帯づくりもそう、普段当たり前の様にあって、そのことをどう伝えるのか?というのは、意識しなくてもできる呼吸のようで、改めてするのは非常に難しいです。

今回は唐長のモノづくりを通して、自社のことにも大きな気付きになるのではないか?と予想しています。そんなこともあり、となみスタッフは沢山巻き込んでいく予定をしています。簡単に上手く行くはずはなさそうですし、これから7年間ずっーと頭の中にある、仕事になってきそうです。

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さて、唐長さんでは(お忙しいところの)午前中を最大使わせて頂き、打ち合わせを中心に、南蛮七宝文様の原板!を使って、目の前で12代目の技を見せて頂く機会もありました。(これに関しては撮影させてもらいましたので、イベントの際に使わせて頂く予定をしています。)

一緒に行った中には『初唐長体験』の人もあり、その方の反応を見せてもらいながら、また12代目の文様ストーリーを聞かせてもらいながら、濃い半日を過ごしました。このあたりは皆さんにちゃん、と伝えれるようにしていきますね。

自分が少し関わった所は、(撮影される方は、全然慣れない 苦笑)12代目との対談。
こういうことです。
 →唐長12代目✕となみ織物5代目対談を撮影(お話は、楽しかったです)。

等々、これから行っていくイベントの土台作りでした。
徐々に積み上げていきますね。

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2016年12月09日

唐長文様『南蛮七宝』のビロード

『わかりにくい』かもしれない。
というよりイメージが湧かない、との意見を頂き、
職人さんに、ビロードが『どう大変なのかがわかるモノ』を織って頂きました(笑)。


ビロードというと、憧れの着物の一つ。
仕立てず、丸巻きの状態でも特徴的なこのビロード。

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昔ながらのやり方で織っている所は、ホンの僅か・・・。
そうじゃないのは、こういう感じで反物で見ると、大体わかります。

この織りを説明する際には『鉄線の様なモノを通して織り上げ、柄を強調さたい部分をカットする。
しかも手で一筋ごとに・・・。』的な説明をしています。

『絹の反物に鉄線ってなに?』と思われるかもしれませんので、写真を載せておくと、
鉄線部分はこんな感じです。

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この鉄線を織り込むことで、経糸が鉄線の太さ分、余計に糸が取られます。
その鉄線を抜くと『輪っか』になります。→いわゆる輪奈織

鉄線を抜く前の輪っかを一筋ごとにカットすると・・・、

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この様な感じで輪の先が花開いたようになります。

そして、全体を染料で染めると、このカットした部分が濃く見え、強調される、
ということになります。

通常の織物より、一手間どころか、二手間も三手間も掛けた織物です。

今まで、南蛮七宝文様で様々な織物、素材を試してきましたが、
これだけやっても、全然飽きず、余計に好きになる文様です。

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2016年11月15日

オッティ退院

帯地を全面に使って作るクマ(オッティ)。
唐長さんところに居候?している『輪宝文オッティ』がお直しから、
退院してきました。


今月17日唐長さんに帰るまで、2日間ほどショールームにいはります。


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(ちなみに、制作には表地一本丸々使っています)


となみ本社向かいのショールームでは、この超ビッグサイズが3つ(人?、匹?、頭?)
その他、中小サイズ、しゃねこ、うま、ひつじ、さる、と群れになっています(苦笑)。

干支は揃えたいと思っていますが、
そろそろ、『何屋さんですか?』と言われそうですね(笑)。

Pinterest『オッティ』
 →https://jp.pinterest.com/senpukuya5/オッティ/

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2016年11月14日

南蛮七宝文様の広巾ショールを男物として・・・

ショールにストールにスカーフに、コート以外の防寒用の何かを南蛮七宝で。
と相当ざっくりとした依頼をもらうことがあり、制作した大判のショール。

作りはじめから、1年以上経ちました。


最初から『こんなのが欲しかった』と、好評を頂いたこともあり、必要以上にこねくり回さず、
(いつもであれば、試行錯誤したりしますが)今のところ、モノづくりし始めた状態、
一番シンプルな形を保っています。

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もし、このショールをどこかの展示会に持っていた場合、
説明としては下記のような感じです。

文様は『南蛮七宝』。素材は絹100%。

特長は帯も隠れる大判。生地自体、透けるかか透けないか、ぐらいの薄手で織ったため、
単衣シーズンに、コート代わりとして。
生地表面には、縦シボをつけ、シワになりにくい。
また今の季節であれば、そのシボに空気を貯め込み、温かい。

4つ折りにすると、マフラー代わりにも・・・。

スクリーンショット 2016-11-10 17.11.23.png

先日、朝7時から24時くらいまで、文字通り一日中、着物を着ていました。
しかも、天気予報では寒い。

とあったので、試作&撮影用の一枚を(写真の薄グレーです)使ってみました。
一番最初の試作段階を使った感想や買って頂いたお客様からの反応は知っていても、
今回に関しては自分で使ってみるのは初めて。

最初は、一年経ったので改善点が見えてくるか?
一応、女性を念頭に作ったものなので、なにかその面で自分が使うと、
不都合がでるのか?
もしかして、そもそも似合わない?(笑)などなど、頭を過ることは沢山ありましたが、
使ってみた結果、相当自分も欲しくなりました(苦笑)。

引染めバージョンではなくて、浸け染で染めようかな・・・。
個人的には藍の濃い色でと。。。真剣に悩んでいます。

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2016年11月08日

お太鼓トートを使っています。

帯を使った小物作りの場合。
できるだけ早い段階で、帯地が日常の生活の中に普通に溶け込んで『素敵』とか『わたしも持ちたいなぁ。』、『いいなぁ(憧れ)』になれるようにしたい、と思っています。


そんなことで、小さな第一歩。
自分でも『お太鼓トート』(色は茶)いつも持ち歩いています。
ちなみに、この色です(一応リンクを貼っておきますね)


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このバッグは、見た目の形が非常にシンプルなので、あまり手が掛かっていないように(試作は大量・・・)言われます。が、元々イメージしていたモノから、色んなモノを削いで試作、削いで試作と作り続けて、今の形に落ち着きました。


形だけではなくて、持ち手も帯地から、合皮、化繊などの見本作りを通って、今の配色の革に(となみブルー)。サイズも1.5倍くらい(帯地に足す)から、半分まで試作作り。ポケットの数なども検討事項の都度、怪しい、分かりにくい部分は実際に試作。

最後の決め手、拠り所は、名前にもある『お太鼓』という言葉。
帯地を使うので、大事にすることは、やはりお太鼓。それが意匠の魅力を一番引き出すはず。それを基準にサイズ、使い勝手諸々を検討して、今に至ります。

(南蛮七宝はまだ良いですが・・・)相変わらず毎回勿体無い、と言われるのが、裁断部分。4m50cm前後の帯地から、お太鼓を切り出すように裁断します。ムダもいっぱい・・・。
でも、それが一番良いなら、それをするしかない。それもこのバッグ作りにも生きています。

今の使い方としては、メインのバッグにカメラなどの嵩張るもの。
このお太鼓トートに、Mac,iPad、書類等々という風に。『もう一つ、バッグ持つよりも、荷物減らしたら?』と言われていましたが、このバッグを持つに当たって、しばらく容れ物にまだ余裕があります(笑)。

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2016年08月31日

洗える襦袢→洗う襦袢

昨年に続き今年も山ほど洗っては着て洗っては・・・
のお襦袢です。

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この襦袢、製作途中に色んな機能を搭載していきました(搭載って言葉がピッタリ 笑)。
『南蛮七宝の襦袢をずっと着ていたい。』お客様からの言葉でした。

そこからスタートして、
最初はオールシーズンの南蛮七宝を検討。
 ↓
折角なので、着ていて身体が楽なモノ=より軽い生地
 ↓
居敷当ても無しで⇒耐久性の検討
 ↓
樹脂とかの加工なく、絹そのまま風合いで、
洗える機能を➕!(ここが結構無茶・・・)


と、当然ながらコスト&手間が掛かりました。

そのお陰もあって、社内いても、複数の色数を見ない(いつも1色か2色があるだけ)
そんな人気のお襦袢になりました。

値段的にも通常品の3倍くらいなので、この人気は脅威的です。。。


ちなみに、上の写真は機能を詰め込みながら、あれやこれやと試作段階で仕立てたモノです。


実験として、例えば、着る度に洗濯→着る度に洗濯。本当は必要ないのに居敷当を付けてみては洗濯。


普通の衿つけては、そのまま洗濯。最後に乾燥機まで回してみる
(これは流石に途中で止めておきました・・・。苦笑)等々。


そんなことがあっても、今年の一番洗う時期を無事?乗り越えることができました。

普通に考えれば、『夏でも、簡単に洗えないの?』と言いたくなる襦袢。


それを洗える様にする。簡単そうで結構大変でした・・・。


見渡せば、他にも当たり前にあってほしいけど・・・、
そうで無いものが着物の世界には色々とありそうです。
妥協して安易な物にせず、良いモノづくりが発表できる様にしたいですね。


そんな気持ちを忘れないためにも、
この襦袢に関して、どこまで洗い続けれるのか、時々皆さんに見てもらいますね〜。

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2016年04月25日

夏らしい新色/南蛮七宝文様/総紗縫

 

機が空かなかったため、予定より約一週間遅れましたが、南蛮七宝文様の総紗縫・新色が上がってきました。夏らしい(オールシーズン帯なんですが・・・苦笑)色目で、とても新鮮です。

 

ちなみに、この文様で総紗縫を織ると、構造としては一番シンプルな形です。帯の色に影響する要素は、『経糸、緯糸、箔』の3つだけ。(糸の本数等々の話を除けば)基本的にこれだけで色が決まります。ただし、一番シンプルと言っても、この総紗縫は、独特な綟り織りですので、透け感も特殊。それに加えて、素材の箔も独自のものですので、横に通す糸の色味は、透け感と箔に持っていかれ、非常に仕上がりの予想を立てにくい織物です。

 

今回、織った帯の色目と織り上がりの帯を見比べると・・・。
色味はこれくらい違います。

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『南蛮七宝文様/総紗縫』

 

箔を使わない『KILIM(キリム)』等であれば、もう少し糸に近い色で、クッキリと色を出すこともできます。が、見る角度や光によって、この南蛮七宝文様が消えかねない、それくらいの柔らかな色をイメージしていましたので、この2色はとても上手く行ったと思います。

 

ただ、南蛮七宝文様の紗に関しては色ごと限定3本しか織りません。上手く行ったと満足して止まっていると、その後は直ぐに新しい配色を考えること、というのが後ろから迫ってきます。単なる配色変更だけにしても、常に色のこと、モノづくりを考えておかないと、自分の中の色ストックが無くなってしまいます(苦笑)怖い話です。。。

 

この帯に関しては、後これから2本ずと織り上げていきますが、織り上がり後、機が空いている間等々を考えると、時間は全然ありません。写真のように色糸のイメージだけでは織り上がりも異なりますので、色を考えて、試験取って、修正をして・・・と考え過ぎると、ヤバイ時間が・・・となってしまいます。

遅れるのは良くありませんが、色々と横に置いておいて、新緑の自然の色を眺めながら、色出ししてと、GW中は多少でもゆっくりと考えたいですね〜。

 

まずはこの2色、夏に結んで頂けることを楽しみにしています〜。

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2016年04月04日

2016年 曇空の桜

 

京都市内は桜がちょうど満開。わざわざ観光気分で、桜を楽しみたい気分もありながら、まずは身近なところで(車をちょっと降りて歩くくらいのところで)、観賞してきました。ここ数年は、綺麗な青い空に淡いピンクの花の組み合わせ(もしくは夜桜)がばかりでしたが、今年に関しては曇りの中に淡い花。

 

桜の色と枝や幹の【濃い色】が効き色、堤防の緑も含めて、全体で春を感じることができました。

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着物の世界では一番の定番と言ってよい『桜』ですが、自分の中での『桜』というと、まずパッと思い浮かべるのは、帯ではなくて(苦笑)この帯揚げが自然に出てきます。

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この帯揚げ(一番上のモノ)は、色目は元々からかみであったものを、着物との相性を考えて、微修正したものです。配色をしながら、自分のイメージとしては、ほんの僅かにガス状になった雲の白が入った、綺麗な青空、それに映える桜の花びら。そんな二色を使って作りました。


文字や言葉で『桜』を考えると、(枝付きの)桜そのものの意匠を、特に帯を思い浮かべます。ただ、実際の桜を目にして思い浮かべるものは、どんな桜・桜した意匠よりも、まずこの南蛮七宝の帯揚げの方が、先にフッと頭をよぎっていきます。

 

この日見た桜は、今までの青空の下とは違っていましたので、もっと曇空の下をイメージする。空全体は曇っていても、ところどころ少し明る射すグレーに、少しくすんだ淡いピンク。そんな色みを作ってみたいと思いました。すこしでも気を抜いて上げてしまうと、相当地味な組み合わせですが、そうならないようにピンク色に赤みが綺麗に入ると、他には出せない配色ができそうです。全然上がってこない帯揚げではありますので、配色はじっくりと時間を掛けて作りたいです。

 

 

 

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2016年03月29日

歴代の草履(私物)

 

久々に男物の草履を作りました(私用)。

赤底に型押しの革、花緒は南蛮七宝(墨黒)、花緒の裏には黄。そして、台はもちろん真綿入り。と全体の色目が微妙?絶妙なところで、バランスを保っていて面白い上がりの草履です。おそらく、これを口で説明しても(たぶん文章だけでも)想像が難しいので、しばらくは履かずに展示しておこう、大事に取っています。

 

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【男物】

 

今まで自分の草履を何足作ったのか?(普通の靴よりも遥かに持っていることだけは確か・・・)
ですが、そのほとんどは下のような感じのモノばかり。お気に入りの3足です。

 

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スティングレイhttp://bit.ly/1pGCFo1

 

エイ革で製作。履いていると、女性も男性も同じモノが欲しいと言って頂きました。
とても親孝行な草履です(笑)。仙福屋基準の綺麗な革がなかなか手に入らないため、何日以内に上がって来るのか?ちょっと不明なところが玉にキズです。エイ革独特の履き心地も良いので、お気に入りの一足。

 

http://bit.ly/1UYIp8r

英字新聞http://bit.ly/1UYIp8r

 

これは自分のサイズではないので(苦笑)あまり登場シーンのない草履。ただ、インパクト大ですし、サイズも何とかなりますので、ここぞという時は気合を入れて履いていきます。真綿入りなのに、これに関しての履き心地は置いておいてます。ちなみに、サイズは素材の関係でこれ以上作れませんでした・・・。

 

 

 

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【ホースヘアー(ただいま貸出中)】←台のみの写真ですみません。

 

ホースヘアーの甕覗に近い色。真綿入り。

海外で着物を着る際に作ってもらいました。白い着物、帯はターコイズ。そこに合わせるための草履。
日本で履くと、足元が目立つ。脱いだ置いておくと、ほぼ間違いなく『これ誰の?』と聞かれる非常に目立つ草履。

 

スティングレイと同じく、ホースヘアーと真綿の当たりが良いので、手元にあるときは結構履いています。
この中では一番高級だった草履です。

 

ちゃんとしたところに履く草履は紋付袴用位のもので、それ以外はこんな感じです。
毎日着なければ、一足でも良いとは思いますが、履物でこれだけバリエーションがあり、楽しめるのも草履ならでは。男性にももっと草履に注目、あと予算を回してもらいたいなぁ(笑)と思っています。

 

 

まだまだ仙福屋では男物草履を紹介しきれていません。
今後もっと力を入れていきます(下記リンクは男物草履台)。
 ⇒https://www.senpukuya.jp/products/detail.php?product_id=518

 

 

今回上がってきた草履を持って、仙台出張へ行ってきます〜。

 

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2015年12月24日

集まるとなお可愛い。

 

クリスマスイブに相応しそうな南蛮七宝文様『テディ=オッティ』が上がってきました。

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【オッティ/南蛮七宝文様】  一番大きなサイズはこちら

 

本社向かいのショールームに今のところ陳列?中です。ここに入ってこられた方は一目散にこの前に来られるので、やはりインパクト抜群です。この時期はやっぱりクリスマスカラーっぽい、グリーンに目がいくようです。

 

帯地の検品後、裁断して縫製、製作していきますが、平面状態の帯と違い、このオッティ、実感的として、ふわふわバッグと同じくらいかそれ以上に、帯地を使います。そのため当初は『帯地が勿体無いのじゃないか?』との声もありましたが、写真の様な感じで目の前に、どんとあって、それがお客さんから好意の目で見られて、しかもそれが続いていくと、今では『帯地のイイ利用方法かも。』という声に変化してきました。本当に有難いことです。

 

作り始めた元々といえば、帯地の技術力、特に張りを保ったまま薄く織ることを言葉だけでなく(どの会社も薄くて結びやすいとウリ文句になっていますし)、目で見て実感してもらいたい、そんな気持ちからでした。着物地や裏地では作ることができたとしても、帯の表地では、簡単そうに見えて、なかなか難しいもんです。

 

今の時期だったら、この『紗んた』も同じ動機から。

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好意的に見て頂けて、しかも自社の技術もアピールできるという、素晴らしいアイテムです。最近は、社外以外にも社内的にもそれなりに市民権を得てこともあり、その調子に乗って(いつの間にか干支シリーズになりじめた)来年の干支『申』も作ることができました。

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 ⇒Facebookから

今のところ、少しの猶予ができたので、ちょっと安心です。『辰年』は大丈夫?とも心配されていたりもしますが(苦笑)、なんとか十二支揃う様にやっていきたいです。個人的にはシンプル過ぎて、かえって悩みそうな巳年が心配です。

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2015年10月28日

思っていたよりも順調なビロード製作。

 

南蛮七宝文様のビロード。まずは一反目の白生地が上がってきました。

L1930273.jpgのサムネール画像

 

ビロードと聞くとまず思い浮かぶのが・・・光沢のある生地と風合い、ボリュームある質感だと思います。
それに対して、業界の方はおそらく『反物の巻の太さ』を思い浮かべる方が多いと思います。

 

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これだけ違うと展示場でひと目でわかりますね。

 

この違いが視覚的なところからも『ビロードって、通常扱うモノと何か違う織物。』そんなイメージを強く持たれる理由の一つかもしれません。織れるところも少ないですし、現在ではビロード風の物も含め、本当に少なくなってきました。その中でのモノづくりです。

 

ちなみにビロードの特長は、上記の様にありますが、南蛮七宝文様をビロードで織るにあたり、一番気を付けている部分は、ビロードのカット部分(輪状に織った先端部分をカットし、周囲部分とのメリハリを付ける。)です。ランダムにカットするのでも、もちろん構いませんが、今回は南蛮七宝文様が花に見えるように考えています。

 

ちなみに、染めないと、非常に分かりにくいです。

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花弁だけをカットして、この花が全体に散るようにしました。これが一反目。この次に織り上がるものは花弁に+して、真ん中部分もカットする予定です。染めてみないと、最終判断はし難いので、早速この一旦目を染めてみたいと思います。

巻の太さに比例するのかも?と思うほど、手間とコストは掛かる織物です。反物で見るのと同じ様に仕立てると、独自の世界を作れる織物です。大事に育てていきたいです。

 

 

 

PINTREST南蛮七宝

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2015年09月26日

南蛮七宝文様の懐紙入れ。

 

仙福屋で一番人気は真綿入り草履で、その次に人気なのはおそらく懐紙入れです。周りはお茶をする方が多い、また環境も堀川通を挟んで会社の向かいが裏千家会館ですので、やはり要望も多いです。南蛮七宝帯地バージョンも今まであまり紹介していませんでしたが、製作しています。

 

最近上がってきたものは、この古川美術館(爲三郎記念館)限定カラーです。

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懐紙入れ/南蛮七宝文様】

 

使う帯地には、以前五代目日記にも紹介した『南蛮七宝×信夫×光悦蝶』の地部分です。それを懐紙入れにした仕立て上げました。この懐紙入れの型は、みなさんから要望を聞き、柄のバランス、織組織を考慮に入れながら、バージョンを変え製作したもの。現在のモノは今まで一番シンプルな形で、そこに落ち着きました。

 

ちなみに今自分が使っているのは、上記写真の最初期のモノです(試作)。

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あるお客さんから『南蛮七宝文様って、お金が貯まりそうやねー。』と言われたことをキッカケに通帳入れに使っています(文様には特にそういう意味合いは無いと思いますが・・・(笑))。また机の奥の方に入れていても、一際目立ちますし探す手も省けて、意外に重宝しています。

 

それでも、まだ懐紙入れが一般的か?というとお茶の世界のモノ。が現状です。小物入れでも使えますが、それよりも懐紙入れの名前の通り、懐紙入れには懐紙を入れて、それを使えるように定着させていきたいです。以前、懐紙の便利な使い方を教わったので、もう一度思い出して、まとめパージ等を作ると、お茶をしない人でも、登場シーンが増えるのかな?と思っています。

 

ただ、南蛮七宝文様が好きな方は、(有難いことに)この懐紙入れを購入してから使い方を考える。という方もおられますので、それはそれでどういう使い方をされるのか?今度聞いて見たいと思います。

 

使わなくなった帯地や裂地を裁断して懐紙入れに仕立てる、というのは昔からありました。現在では形にアレンジが加わり、または不要な部分が省かれて、シンプルな形に変化しても、帯地の使い方の一つには変わりありませんので、今後も、もう一段掘り下げてモノづくりしてみたい分野です。

 

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2015年07月22日

過保護にしようかな?

 

先日来られていたお客様に『南蛮七宝』文様を見て頂いていました。

この文様も、数多くの帯や着物に紛れ込んでしまうと、大勢の中の一柄になってしまいます。
思い入れのある方が見ると『あ~!南蛮七宝!』と掘り返して?もらえるかもしれませんが、
そうでない多くの場合は、やはり紛れてしまいます。

 

ただ、この日のこの時はそうならず、最初から『わたし、この柄好きです。』
『全部の柄見たわけではないけど、この中で一番好きかも・・・。』
そう言って頂けました。柄が光っていたとのことです。。

 

自分が唐長文様の中でも、特に拘って製作しているモノなので、すなおに嬉しいですし、
『南蛮七宝のモノづくりやっていこう。』、と初めて思った時の気持ちを思い出しました。

自分の初心に触れた気がして、改めて背筋が伸びました(笑)。

 

今は、次の唐長文様も考えていて・・・。という話もさせて頂きましたが、
ちょこっと進めては、止まり、また少し進めて。そんな調子です。

 

実際、意匠図つくりは順調で、目出しもそれぞれの配色を取り、ほぼイメージとおりに
進んでいます。このあと、直ぐに帯として織っても、まず問題ない。

そんな状態です。

 

ただ反面、このまま織ってしまったら、今度は南蛮七宝にやられて埋没してしまいそう。
という心配をしています。(南蛮七宝も超過保護にしていましたので、笑えませんが・・・。)

 

それは、それで柄を活かしきれなかった、紋、配色の責任ということですが、
やはり以前見せて頂いた、一つ一つの版木の力を感じたこともあって、

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(最近、唐長柄製作以外は常に頭にあります。この版木。)


『じゃ、この柄は帯には着物には向かないな。』とは簡単に割り切れませんし。
『はい、織ろう!』とも簡単に行かないものです。

 

良いモノを作るのは前提ながら、敢えて目立つ配色で織って、埋もれないように・・・、
とも違いますので、さてさてどう進めましょうか?

 

と目出し段階で止まっている柄が2柄あります。

やっぱり、この2つも過保護になりそうですね(笑)。

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2015年07月13日

一日、自分は南蛮七宝に囲まれました。

 

今日はお客様が来られていましたので、特別に皆さんを
修学院の唐長さん(水上殿)へお連れしました。

これまた特別に12代目当主から、直接『唐長』についてのお話を聞かせて頂きましたが、
(ある程度下準備、勉強されて来た方は特に)お話としつらえの美しさで、
ドップリと唐紙の世界にはまり込まれた方、多数でした。

なぜ私が南蛮七宝文様にここまで拘っているのか、分かって頂いたと思います(笑)。

 

本社では南蛮七宝文様(新作込)を陳列していましたので、勢いを付けたまま、
おそらく、いつもとは違う、ある意味とても生々しい贅沢な視点で、見て頂けたのでは
ないかな?と思います。

 

今日偶然できた、興味深いコーディネートあります。

それは南蛮七宝泥茶大島紬(割込)に引き箔のオレンジ。
この組み合わせが、意外にも意外。素晴らしく映えました。

 

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帯の力強さを南蛮七宝が受け皿になって、綺麗に受け止める。
そんなコンビネーションを感じました。

 

 

 

 

昨日今日と久々に一日半ほど喋っていましたので、今日はよく寝れそうです。。。
明日から少し、貯まり貯まった資料を持って京都を脱出、充電してきますm(__)m

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2015年07月10日

上がってきました〜!自分の夏着物。

仕立て屋さんには申し訳ないと思いながら、特急で仕立てをして頂いた
夏物が上がってきました(この日からなので・・・感謝感謝です。)。

 

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『南蛮七宝文様/三重紗(羽織)&紋紗(着物)』

 

紋紗は透け感がありますので、襦袢には先日洗濯の実験を行った、洗える(様になった)襦袢を入れます。
(もうこの襦袢を洗濯機に入れてから4ヶ月も経っていますね〜。)

 

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元々は女性物なので、裄が足りませんがそこは仕立てで足してもらっています。
袷の時も、この仕立てて何人かの男物南蛮七宝ファンが増えましたので、夏物バージョンでも
皆さんに見て頂きたいです。

 

この着物のデビューは日曜日。
暑いのもイヤですが(むりかな・・・)、雨は避けたいです。

 

今度はコーディネートの写真をUPしたいと思います。

 

 

 

この着物を見て、スタッフが連続して特急夏物仕立てをお願いしていた様です。
仕立て屋さん、ごめんなさいm(__)m

 

その分、頑張って着物ファン増やしてきます。

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2015年07月07日

緯と経糸。

 

社内では、横糸のことを''よこいと''と呼ばず、緯(ぬき)糸または緯とだけ、呼んでいます。

織物は経と横との関係性で柄、色を作ります。
柄を作るのは、よく判りますが、色?と疑問に思われることもあります。
織物は織り方によっても異なり一概には言えませんが、経糸と緯糸が混ざった色になります。
たとえば、経;黒、緯;白で、織り上がりがグレー。というように。

 

意匠図を作るときは柄を織り成す以上に、気を使うのは、配色の問題。
配色がし易いのか?と、配色変更に対応できるのか?そして、イメージ通りに色が綺麗に出るのか?

この悩みは全て意匠図の段階で決まってしまいます。
(それから後は、裏ワザを使っても微修正位しかできません。)

 

その経と緯との関係でわずかですが配色変更した帯が上がってきました。

 

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『南蛮七宝文様/下弦の月』

 

受注を頂いてから織りに入る南蛮七宝シリーズの袋帯です。

となみで使う糸は絹糸で天然繊維です。僅かな太細もあり、染めるロットによって僅かな差がでます。
その差は味として存在しますが、今回は意識的に変更しました。

 

 

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撮影前先月に、唐長さんへお邪魔した際、みていた下弦の月です。

 

帯の中でもう少しお月さんが浮く映える色。
それを作るために、緯糸は変えずに経糸を白くしました。

 

写真からは僅かの違いしか出ないかもしれませんが、帯を立てた時に、
白の映え方が変わってきます。

 

どちらが皆さんの好みになるのか?それは実際に見てもらいたいです。
今は比較して頂けるように2本、同じ帯がありますので、じっくりと。。。

 

 

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2015年06月26日

夏物作ります(私用)!

 

超特急で仕立ててもらうのを前提に、自分用の夏着物を作ろうと悩んでいます。

第一候補は、ヒネたベージュ地の着物に、濃い藍の羽織。
角帯はまだ未定で一応雰囲気出しです。
(側にあったもの。)

 

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『W紗/南蛮七宝文様』

 

もう一つの候補はこの写真の左。
瓶覗にグリーンを足した色。

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反物下の木材で色に黄みが掛かりましたが、もう少し淡い寒色系の色です。

 

写真の大きさで判るように、やっぱいベージュの方に大きく傾いています。
もうすぐ7月でしかも京都は相当暑いですし、早く準備しなくては行けませんね。

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2015年06月25日

本物の空気感を頂いてきました。

 

今日は半日とちょっと唐長さんにお邪魔していました。
打ち合わせの都合上、帯を持って行きましたが、唐長さんの唐紙の空間の中に
帯を置くと、スーッと馴染む。これがあまりに面白くて、自分のところの帯なのに、
その馴染み具合に見惚れました。

 

改めて何かを合わせる、何かに合わせる、空間の空気を作るのに、
唐紙の柄、色、雰囲気はホントに最適じゃないか、と思いました。

南蛮七宝の着物もそうですが、改めて納得する凄さを感じます。

 

何度もお邪魔している唐長さんですが、いつも好きななのは、端っことか、角とか、
裏です。今日はカメラを持って行きましたので、そんな場所に入り込んで、撮らせて
頂きました。

DSC05733.jpg

 

なにが良いのか?自分でもよく分かりませんが、時々光と影の間を見ていると、
ゾクッとする瞬間があります。もちろん、唐紙を正面から見ていても、美しいのには
間違いありませんが、この陰影を感じる瞬間がホント、イイです。

 

DSC05723.jpg

 

言葉ではむずかしいですが(笑)。

 

この感覚は、いつかは分かりません、どこに活きるかも分かりませんが、
なにか間違いなく、自分のモノづくりの中に加わっていそうです。

 

また、来週お邪魔しますので、今から楽しみです。

 

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2015年06月19日

ひそませる色

 

唐長文様のモノ作り。
新しい文様は帯地で順調に進んでいますが、ベースとなるのはやはり南蛮七宝。
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2015/06/post-2156.html(参照、輪宝文様)

一度完成させた織や技法を後に他の柄へ応用を効かせることは、
その柄特有の問題(大きさや雰囲気作り)を除けば、そんなに難しくありません。

ですので、今は良いと思うことを南蛮七宝文様で、試行錯誤、繰り返しやっています。

 

今回、目指すモノづくりは、生地に色を潜ませること。

唐長さんが良くお話され印象に残る『色』は、シックや渋く見えてもきれいな色を潜ませることで、
はんなりとさせることができる。簡単そうで深い言葉です。

糸と染めでどこまでの表現が出来るのか、わかりませんし、自分なりの勝手な解釈になることも
ありますが、まずは『あ、これか。』と自分のお腹の中に落ちるまでは試行錯誤の連続です。

じつは、昔にほぼ同じ目標でモノづくりへ取り掛かりましたが、少々中途半端に終わりました。
失敗とは言えず成功の部類に入るとはおもいますが、落ちる所まで行っていませんでした。

文字で書くとこんな感じです。
白生地には白(もしくは生成り)が潜んできます。ただ、染めて色を乗せても、
見慣れているせいか、その白は目には入ってきません。

以前の時は、敢えて生地に白色を潜ませようと、
生成りではなく、白に染めた糸を使った先染め御召を使い、白を潜ませようと染めてみました。

結果、奥行きを感じる、とても良い雰囲気を持った反物になりましたが、
狙っていた目標までのホンの僅かに届かなかった、勿体無さも感じていました。

 

失敗というよりも成功だったので、それ以上直すところも見つからず、それはそれで。
だったのですが、今回はある所からヒントをもらい、ベースに使う御召を変更。

色は、『白⇒萌黄色』です。
 ※春先に芽吹く若葉の様な明るい黄緑です。

 

SDIM0026.jpg

 

経も少し変えて、上から引く染料に馴染みきらないように、工夫もしています。

 

ちなみに、引き染めで上から引く色は『少しひねたグレー』。

最終の目指す所は、正面から見ると、ひねたグレーが、ふとした拍子に、もしくは光の加減で、
底から萌黄が浮いてきて、薄い地色の着物を着ているような透明感、きれいさを感じることが出来る。

そんなイメージです(文字は難しいですね〜(苦笑)細かい話ではなく、清々しい綺麗さを感じるけれども、
見た方はそれがどこから来ているのか不思議に感じる。そんなイメージです。)

 

 

そして、完成した染め上がりはこんな感じ。
写真でその萌黄を出そうと色々してみたので、upしておきます。

DSC05580.jpg

 

DSC05563.jpg

 

DSC05588.jpg

 

この手法ではまだ数反程度の経験しかありません。
まずは一つ目の『おっ』と思えた、成功作です。

今後は、どんな底の色に、どんな色を掛けるのが、きれいなのか?
まだまだこれから試行錯誤して、その感覚を磨いていきたいです。

 

 

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2015年06月17日

試作・実験をしながら、帯作りへも繋げる。

 

『自分の持ちたいもの』から作っているやろ。
とよく言われる小物(特に雑貨)作り。

今まで完成品までの遠い道のりの中、沢山の試作を作ってきました。

 

おそらく自分が一番雑な使い方をしていそうですので、
帯地の弱点である耐久性を見るためにも、一番向いていると思います(笑)。
ホントに雑です(『敢えて』にしておいて下さい)。

鞄の中に入っているのは、財布・ペンケース(ケルティック)、
名刺入れ、キーケース、手帳を入れるブックカバー(南蛮七宝)。

そうそう、入れている鞄はケルティック。

と、ほぼ自社です。

 

継続して様子を見ていますが、コーティングを掛けていないモノが、
このブックカバー。特にいつも鞄に突っ込み、雑にしています。

 

おそらく使い始めから3年は経っていますが、現状はこんな感じです。

IMG_0005.jpg

 

ほぼ問題ない感じです。

 

帯屋としては、帯として想定して織組織を組み、それを違う用途で使ってみて、
問題が起きない。『帯』の立場からすると、鞄の中に突っ込まれ、持ち運びされる、
というのは考えられないほどのビックリの過酷さです。

立場に立つと、少々可哀想な気持ちもしますが安心します。
(これだったら、帯としてどんな使い方でも耐えれそうですから。。)

 

 

その経験を活かしつつ、次に製作しているのは、未だ試作の試作ではありますが、
このカードケースです。

IMG_0009_1.jpg

 

今度は着物とのコラボではなくて、話をさせてもらっているのが、
からかみとのコラボ。

 

新しいものを作りつつも、その経験が次のモノづくり、帯や小物へと繋がり続けている間は、
上手く両方とも、試行錯誤しながらやっていきたいと思います。

 

発表の期限もありますので、ゆっくり急ぎます〜。

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