2018年4月16日 20:30

懐紙入れが上がってきたので・・・懐紙入れの話。

Online上で仙福屋の懐紙入れについては、大体こんな感じで説明しています。
『着姿の顔であるお太鼓姿をそのまま、小物の外見に持ってくる様にモノづくりをしようとする。それがとっても美しく、仙福屋の特長になっている。』

このお太鼓の柄の位置というのは、帯を作る際にとても重要です。その位置を確認するためだけに、本社1F検品場の足元には、ピンを打っていて、帯が上がる度にその位置がずれていないか?をモノづくりスタッフ全員で確認する作業工程があります。

そんな帯のお太鼓ですが、やはり小物作りの場合にも大変な手間を掛けています。
今日、懐紙入れが幾つか上がってきましたので、毎回職人さんからはそのことについては話を聞くことができます(苦笑)。たとえば、単純に端から順番に取って行くだけよりも、約3倍の時間が掛ると言われ、お太鼓の位置がややこしいとか微妙なモノはその確認に時間、縫い代の分を考えて微修正してからの縫製になるので、大変だ。

L1008400.jpg
『仙福屋の懐紙入れ/変わり若松文様』

今まで制作したモノを作るのでも、上の様に手間は増えているのに、 初めて作る織物や柄の場合は、そこの位置が本当にお太鼓か?1,2cmの単位で雰囲気が変わる柄もあったりします。 また、織物によっても生地の使い方が変わる(特に紗、緞子)ので、最初のハサミを入れるまで緊張の連続となります。

帯地を作る時も真剣勝負、小物の場合も同じく真剣に。美しさの部分について特に徹底しています。

ちなみに、誰が見てもここ、とわかりやすいお太鼓はまだイイのですが、社内意見が割れるもの、それが2つの意見じゃなく、3つ4つ、見る人によって違うもの(笑)などは、もう大変です。小物作りで同じデザインの帯を使っていても出方が変わっているのは、間違えたのではなくて(笑)、その例に当てはまる場合です。

最近は、懐紙入れや数寄屋袋など、お太鼓の意匠がギュッと圧縮、美しさも凝縮された姿を見るのが楽しくなっています。これも一つのモノづくりですね。

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